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懺悔の書

懺悔の書

14年前、当時僕はタワーレコード渋谷店で働いていた。その頃によく流れて来たフラテリス。懐かしい。
この曲には思い入れがある。僅か1-3ヶ月で首になってしまった。今のところ二社からクビの宣告をされた、レコードだ。もう一社は東急の109スタジオ…目黒にある都内で一番有名なスタジオで広告CMの撮影ならとりあえずあそこであった。スタッフも素晴らしい優れたスタジオだ。ただ今は掃除が必要だと最後にそう思った。スタッフも入れない領域に誇りが溜まり空気に乗って流れてくる。巨大スタジオは管理が大変である。
因みに東急文化村のカフェで働いていたこともあり、シェフ達からは洗い場が鬼畜(キチ)早い奴だと言われそう呼ばれていた。一日中何百何千の皿やグラス、そして忌々しいグラタンの皿を洗っていた。一度水に漬けなきゃ汚れが落ちないので、苦戦していた。カフェラテを作るのは嫌いだったが、洗い場は、風呂に入る気分で、水遊びを楽しんでやっていた記憶がある。
クリームジュースを客の前で倒した事があり、それ以来クリームジュースもそれを頼む奴も嫌いになってしまった。大嫌いだ。あんなものお盆に乗せるものじゃない。しかもサンドイッチもコーヒーも乗っていやがる。苛立たしい。
そしてキャンプに行ってそのまま姿を消してしまった。東急系列には本当に世話になったが悪いことをした。恩を仇で返したというのかなんというのか…今でも気まずいものだ。
またいつか次は撮影や個展で関わる事があれば幸いである。
そしてその時は、畏怖の念を持って接するだろう。腰は自ずと低くなるものだ。
因みにタワーレコードも今も好きで応援している。
そろそろこう言った話をまとめて一つの本にしてみたいと思うようになって来た。多分俺の人生はそこそこ面白い。
少なくともサラリーマンたちの酒場でのネタ一つ、笑い話にはなってくれるかもしれない。人をそうして笑わせれたらいいんだ。もう今までのように笑われるのではない。たくさんの屈辱を受けて来たんだ。
この入院生活で向き合うのか。日々白紙と向き合うのではなく、記憶を巡る冒険に出ようと思う。そうしたら続くと思うんだ。
それにはまず、酒やドラッグで空っぽになってしまった記憶の沼を探り、欠片をを集める必要があるのだろう。思い出させるきっかけ。この曲はそんな一つの救いであったのだ。
これはいいネタが浮かんだ。
あの頃の話をしよう。

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