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ボクは病気「統合失調症」と診断されて、高校生に自身の病気についての話をしてみた。【原稿】

はじめましてこんにちは 今日は少しお話しさせていただきます
よろしくお願いします
 
今日は精神疾患について当事者、つまり精神障害を持つ1人の人間として発表させていただきます。
といっても、ボクは精神科医ではないので、詳しい病気のことについては間違ってるかもしれません。あくまで、精神疾患をもつ一人の人間としてお話をさせていただこうと思います
 
でも、その前に1つ注意点があります。
これから少し不真面目な話もするので、ボクに直接「いまのどういうこと?」とか「ヤバくない?」とかコメントをどんどん言ってくれて結構です。
そして、忖度はいりません。こう言ったらコイツ困りやがるかな?とか傷つくかな?とかは心配しなくてOKです。
今日は当事者として、
 
「語れるということは のりこえているというコト!」
 
というのをキーワードにできるだけ包み隠さずに正直にお答えしたいと思います。
 
OKでしょうか?
 
では、はじめにボクはどんな症状で困っているか?ということをお伝えしますね? 精神疾患についての詳しくは、後ほど説明があるかと思いますが、簡単に
躁鬱! 吐き気! 被害妄想!
でボクは困っています。
ざっくりしすぎ?
これで わかった! となる人はいないと思います
もう少し詳しく1つずつ語っていきますね?
 
躁鬱について
うつというと皆さんも聞いたことあるかと思います。ありますか? 
うつは気分の落ち込みの事です。誰しもあるかと思いますがボクの場合はこれがひどすぎるんですね
生きるか死ぬか? くらいひどくなることもあります。逆に、そうの時は気分が明るくなり、全能感にあふれてとても気持ちがいいです。そう状態の時は、気分爽快・アイディアがあふれてくる・なんでもできる・世界は光で満ちている・生きてるってスバらしい気分になります。大学時代のボクはそう状態でした。アポなしで教授の研究室へ行って質問に行ったり。京都に住んでる、友達の家に泊まりに行ってその日に髪の毛を一日三回ハイブリーチしてマッ金色にしてみたり。その帰りに迎えに来た家族がビックリしていました。アラ、きれーな金髪の人がおるわぁ~。って思ったらアンタやったん?!ってな風に
当時髪の毛に負担をかけすぎたのでボクは多分ハゲます。
そんな感じで、落ち込んだり、テンション上がったり 気分のジェットコースターで波乗りしてるみたいなかんじです。一方そう状態だけ、うつ状態だけという人もいるそうです。
 
吐き気も聞いたことあるかと思います「ある?」
はい、こうやって時々訊くので覚悟しておいてください。
ボクの吐き気はひどくて1週間とか10日とか何も食べれなくなります。フラフラでけっこーきついです。
プチ断食みたいな感じです
 
被害妄想
あれ?きいたことあるでしょうか?
例えば 皆さんもありませんか?
「あの人 私のことを悪く言ってるんちゃうかな?」って
それの強いバージョンだと思ってください。
こんなパターンもあります。
実はボク精神病院の閉鎖病棟に入院したことがあるんですね?
そこで、被害妄想で困っている人と出会いました。その人はどこかにカメラが仕掛けてあって(隠して)あって
そのカメラに自分は四六時中ずっと見張られているんだと言っていました。
ボクもそう思うことあります。この気持ちをうまくは説明できないんですけどアメリカの映画で「トゥルーマン・ショー」という映画が面白くこのイメージを表現していると思うので興味のある方は観てみるといいかもしれません。
 
あ、そうそう。 精神病院の閉鎖病棟って知っていますか?
皆さんはそう聞くとどう思いましたか?
「やっぱり!」と思いましたか? それともちょっと引いた?
どうでしょう?
ボクはそう聞くとちょっと引きます
自分の事やのにね?
閉鎖病棟って……。どんなイメージですか?
 
 
ボクの10代の頃思ってた精神疾患とか閉鎖病棟という言葉のイメージは
ひと言でいうと
「ヤバいとこ」です
「ヤバくて怖い」って思ってました。
できれば、そこにいる人と関わり合いになりたくないなあと
 
いま、ガッツリ当事者ですけどね?
 
でも、それは知らなかったからこそで
「無知」だったからだとおもいます。
 
わからない、知らないっていうことは不安を生むとボクは思うんですね?
でも、その不安や怖いは知識によって減らせるともおもいます。
少し想像してください
大きくて重たそうなトビラを
そして、その向こうで ナニカがアナタを待ち構えています。
これから、アナタはそのトビラを開けて、未知のナニカと対面しなくてはいけません。そういえばどこかでグルルという唸り声がして、気持ちなんか生臭いです。
どう? 少し不安で怖くないですか?
では、続きです。
トビラの向こうには、おなかをすかせたライオンがいます。
怖いですね? どうしますか?
 
 
考えてくださいましたか?ありがとうございました。
 
では、ひとつの方法として、我々はグーグルでおなかをすかせたライオンとの上手な接し方をググれます。
不安は少なくなりませんか? 少なくともトビラの前で、ナニカの姿も見えずにたたずんでいたころよりは
 
これが、「未知」の怖い気持ちに、誤解や偏見に知識が打ち勝った瞬間です
 
わからないから怖くって 知らないから不安になるといった意味わかりましたか?
 
今は、ボクも、こうやって自分を「ビョーキです!」と言っていますが、初めから自分のことを「ビョーキ」だと割り切って考えることはできませんでした。
自分の病気に対する認識。これを病識といいます。精神疾患の人たちは、この病識がない場合が多いようです。
だって、目に見えないし、鏡みてもわからないし、自覚症状なんて心の中にしかないから、気のせいだ! で片付けれますしね。
 
ボクもなかなかこの病識というものがなくって大変でした。
 
思い起こせば、ボクの病気のはじまりは中二ではないかな?と思います。
ボクの病気は、はじめは「うつ病」でした。でも実は双極性障害と言われたけど、結局のところ統合失調症だろうと診断されました。
そして、障害者手帳を取得して障害者として生きてきました。十年以上たちます。
 
統合失調症
きいたことありますか?
 
統合失調症という病気は昔は精神分裂病や早発性痴呆と呼ばれていました。
言葉だけ聞くと
精神が分裂? 多重人格? とか思いますが違います。
早発性の痴呆? アルツハイマー的な? と思いますが違います。
これら昔の呼び方は誤解を生むということで、今の統合失調症という呼び方に変わりました。
統合失調症というと、症状の中に被害妄想・幻覚・幻聴があります。
 
さいわいボクの症状には幻覚・幻聴はないのですが。さっき言った通り、被害妄想はあります。そして、気分のアップダウン、そううつと強い吐き気に困っています。
 
ボクは病気の診断を受けてから薬をもらいました。でも、薬は飲んだり飲まなかったりしていました。
なぜでしょう? 
 
ボクは病院にいく、薬を飲むことが嫌だった。
なぜでしょう?
 
ボクは怖かったんです。
病気(このころはうつと呼ばれていました)と向き合うことが
さっきのライオンのたとえじゃないですが
うつ病と対面するのが、病気と面と向かって立ち向かうのがこわかった。病気がどんなものか知らないからです。
そして、薬を飲むことにも抵抗があった。なぜか?
自分の不調をよくするためにクスリに頼るのは嫌だったからです。
もしかすると、薬によって自分が変わってしまうんじゃないかと思うと、怖かったんです。
どういうことかというと、自分自身では正常でいると思っているのに、周りからは「病気です。」と言われて、薬を飲むことによって、そのボクの正常からボク自身が変化してしまうのがこわかったんです。
ボクは薬によって洗脳みたいなことになるんじゃないかと不安でした。
 
ところで ボクは これまでに何度か自ら命を絶とうとしたことがあります。そのたびに笑える失敗をするのですが。その話はまた今度。
ヤバいって思いましたか?
( ボクは思います。 )
でも、今は大丈夫「語れるってことは、乗り越えてるってこと!」ですから
昔に比べて今はだいぶマシにはなってきましたが、障害・障害者というとまだ偏見や誤った考えがあります。
ボクは今日その 怖いっていう気持ちや不安に皆さんが向かい合う、立ち向かうためにこうやって話をきいてくれてるんだと思うとスゴク嬉しいです。
 
「貴重な時間をありがとうございます!」 と言いたい
 
そして、ボクができることは何かな?と考えてみました。
「語ること」だと思いました。
「語れるということは のりこえているということ」
はじめに言いましたね?
そこで今日はボクは皆さんの質問に出来るだけ正直にお答えしたいと思います
忖度・気遣い・タブー・NGワード
なしで いろいろと語りたいと思います。
皆さんの感想や思いも聞かせてください。
 
いろいろ突っ込みどころのある話をしました。
謎が結構出てきたかと思います。
障害者手帳とは何か?
病状についてもっと詳しい情報
死のうとしたって?
それの笑えるエピソードって?
閉鎖病棟ってどんなところ?
などなど
では、この後はいろいろと皆さんとお話したいと思います。
 
ありがとうございました。

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