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徒然草とともに

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徒然草をひもといて中世、京の都と、変らぬ人の心を 味わい楽しんでみませんか。
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2023年1月の記事一覧

徒然草とともに 2章 ㉝

 兼好法師、さいしょから、ひとり居の退屈しのぎ、硯にむかい心にうつりゆくよしなしごとをそ…

高沢英子
1年前
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徒然草とともに 2章 ㉜

 39段の法然上人の項で、お弟子の親鸞が説いた歎異抄へとへと話が進展し、足踏み状態になった…

高沢英子
1年前
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徒然草とともに 2章 ㉛

 39段の法然上人の教えに深い感銘を受けた兼好法師の感動を書き、引き続いで浄土真宗の開祖と…

高沢英子
1年前
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徒然草とともに 2章 ㉚続

大きな書き間違いをしてしまい、訂正します。親鸞聖人が歎異抄に書き記した言葉は「善人なおも…

高沢英子
1年前
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徒然草とともに 2章 

 きのう39段の法然上人のことばを、法師が讃えていることを紹介したものの、簡略過ぎて意味が…

高沢英子
1年前
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徒然草とともに 2章 ㉙

39段は法然上人の教えのかたちについて、兼好の抱いていた感想を述べた章である。鎌倉時代の…

高沢英子
1年前
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徒然草とともに 2章 ㉘

しばらく休んでしまいました。申し訳?ありませんでした。今後は健康にいっそう気を遣い、休まずお終いまで続けられるようやってみます。よろしくお願いします。  さて前回38段に述べられた兼好法師の説「伝えて聞き、学びて知るは、まことの智にあらず、・・・まことの人は、智もなく、徳もなく、功もなく、名もなし、誰か知り、誰か伝えん、これ、徳を隠し、愚を守るにはあらず。もとより賢愚・得失の境にをらざればなり…」という説は、中国の哲人老子や荘子の思想に基づく東洋独自の考え方であって我が国に