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「作って、出す!その魅力をたずねたい」 ロボット座談会 つくろがや!特別編 振り返り その④

こんばんは!ロボット座談会の主催の一人、まつはちです。
いよいよ1年の最終日。
年越しそばとおせちを楽しみに、つくろがや!振り返りも後半戦、4日目です。

今回は、こちらの3人を紹介します!

  • Nature3Dさん

  • shortloversさんちのグッピーさん

  • akita11&uchiiさん


高生分解性酢酸セルロースフィラメントと造形品 / Nature3Dさん

インタビュー登場シーン (1:38:32~)
つくろがや!紹介ページ

Nature3Dさんは、3Dプリンタ用のフィラメントを作って、販売されている方で、今回は土に埋めると分解されるフィラメントの展示がありました!3年で完全に分解されるそうです。
着色には、ジーンズ染めや岩絵具にも用いられる自然の顔料を使っているので、色付きのフィラメントでも分解されます。顔料の濃度で色味が変わり、同じ顔料でも全然色味が違うものになっているサンプルや、実際に埋めて、分解されつつある造形品サンプル、優しい色合いの遊べるパズルサンプルの展示もありました!!材料、という展示が難しいものを扱いながら、その魅力を引き出していらっしゃって、わくわくしました。
また、つくろがや!の名札の一部は、Nature3Dさんの開発の導電性フィラメントを使っています。3Dプリント材料の挙動についてもブログ記事がありまして、興味深いです。(担当:まつはち)


プリメイドAIの近藤科学製サーボをESP32でギュインギュイン動かす 等 / shortloversさんちのグッピーさん

インタビュー登場シーン (1:44:23~)
つくろがや!紹介ページ

サポートが切れたロボットが壊れたらどうなるでしょう?普通はそのまま修理できず廃棄する選択をせざるを得ないのではないでしょうか。グッピーさんはそんなロボットにも焦点を当てて自由に動かせる様な作品を作られています。具体的にはプリメイドAIというロボットが廃版なった際、かなり安い値段で売られていたのですが、そのモータを自作基板で自由に動かされています。wifiにも繋がるので便利そうです。
他にもEAGLEという回路設計ソフトの入門本も書かれていました。基板設計から発注までの流れが一通りわかる内容で、初心者でEAGLEを使われたい方は参考にされてはいかがでしょうか?まつはちさんはえらく感動されてました。(はい!まつはちです!あまり全体像が見える手軽なEAGLE本がないもので、感動しました…!)(担当:パスコンパス)


チップマウンタ&チップマウンタ / akita11&uchiiさん

インタビュー登場シーン(1:50:55~)
つくろがや!紹介ページ

お二人でのご参加なので、お二人分紹介します!

チップマウンタとは、回路基板に電子部品を載せる業務用の機械で、一般的には手に入れるのが難しいものです。そんなチップマウンタを作ってしまおう!というのがお二人の作品です。
お二人は、元々のお知り合いではなく、akita11さん公開のデータを参考に、uchiiさんが新たにチップマウンタを作成されて知り合い、今回お2人で出展されていました!縁ですね。akita11さんがこの現象を物理フォークと呼ばれていたのが印象的です。(フォークはgitでユーザが管理するリポジトリのコピーの意味です。)
uchiiさんのチップマウンタには、あっという間に取り外し可能な自作のケーブルホルダーがついていたり、Prusament PLA (Galaxy Black)という積層痕が目立たないフィラメントが使われていたり、uchiiさんならではの工夫もあります。
メカ、回路、ソフト、画像認識という様々な分野が関わる大変見応えのある展示でした!

また、私はM5Stackが好きでして、それでどうしても取り上げたいのがakita11さんのM5Stackが上下に伸び縮みする作品です。
M5社が展示イベント用に作った50cm四方のM50Stackが元ネタです。
多重に重ねた柱で糸を引く構造で、かなり試行錯誤をされたと思います。直動機構をM5Stackのサイズに収めるのはめちゃくちゃ大変です。普通に作れば、収納時に下に飛び出したりふらふらと不安定になると思います。
また、リミットスイッチをつけて収納、展開を検出したかったそうですが、入らなかったそうです。そうだと思います。とても素敵な作品でした!(担当:パスコンパス・まつはち)



uchiiさんがお使いのPrusament PLA (Galaxy Black)フィラメント、キラキラのラメが入っておりかわいく、また、寸法精度が高いため、私もよく使っています。同じ技術を使っている人、同じものを作っている人に出会えると、テンションがあがりますし、切磋琢磨できるのも、モノづくりイベントに出ることの魅力だな、と感じます。

本日はここまで!明日も更新予定です。最後まで、お楽しみに。

本年も、ロボット座談会を本当にありがとうございました。
ロボット座談会vol.2では、まるにゃんさん、BotaLabさん、メイドロボットましろパパのA_sayさん、まろぼ☆ノリさんをお迎えし、ロボットに触れることについて語ることができ、また、PetitQoobo 特別編、つくろがや!特別編という、あらかじめ何かに着目してイベントをやる、というロボット座談会として新たな試みに挑戦できた年でした。
来年も、こうして活動する機会を作りたいです。

それでは、みなさま、よいお年お迎えください!


振り返り記事一覧

つくろがや!特別編 振り返り その①
登場人物:元ロボット芸人髙橋ちゃんさん、HAL900さん、TMDものづくり工房さん

つくろがや!特別編 振り返りその② 
登場人物:音楽研究所さん、BotaLabさん、湊屋さん

つくろがや!特別編 振り返り その③
登場人物:RyomaLabさん、denha’s channelさん、にーすけさん

つくろがや!特別編 振り返り その④
登場人物:Nature3Dさん、shortloversさんちのグッピーさん、akita11&uchiiさん

つくろがや!特別編 振り返り その⑤
登場人物:ロボット座談会

つくろがや!特別編 振り返り その⑥
登場人物:かわしまさん、つくろがや!実行委員会&メカトロ同好部エルチカさん、PONDAさん、いなたましげき(四の人)さん、幻魚白蝦蛍烏賊さん

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