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約束の印鑑を持ってエレベーターを上がった。面接官は一人。会議室の中の長い長い机の一番向…
覚え立てのクリックで『東京』を呼び出した。 「いい歌だね」 君は相槌を打たない。本音を…
意味を失った言葉の群は蟻の行進に等しくなった。君は向き合うことをやめて顔を上げる。壁に…
降下するドローンの脚を元にした脳ある鷹の飛行改革 赤のNEWケトルでわかす時の粒 歌ができた…
君がやってくると空気が変わった 途端に静かになって 休止パートのように会話が止んだ つかの…
保護色のメイラードパン粉をつけたロバのあいだで四股を踏むネコ わびさびをたたみにかけて詩…
窓の外で子供がなき続けていた。感情を素直に爆発させることができるのが子供の特徴だ。しばらくして、それは猫かもしれないと君は思う。猫が野生の感情を爆発させるようにしてないているのだ。なきに子供の甘えが入り交じる。猫が子供の声を上手に真似ているのだ。世界に訴えかけるようにないている。 完全な子供になった。ならば大変なことだ。君の感情が騒ぎ始める。子供がなき続ける時は大人の助けが必要だ。硝子の向こうの遠いところから助けを求めている。こんなに響くのに周りに誰もいないのだろうか。
幽霊を気取って逃げた独り身の夜をハグする宇宙怪獣 やらしさときたならしさをソテーしてハー…
陽気の下に大勢の人が吸い寄せられていた。何か楽しいことがあるのかもしれない。君はこれと…
おしゃべりが戻ってきたら手招くの波打ち際の白い鍵盤 雨音は神が手がけた著作物 歌う人には…
肉の焼けるよい匂いが誘いかけていた。一人焼き肉もわるくない。思いながら前を通り過ぎる。…
キレハシのチケットを持って 君は球場の裏で待っていた 歓声や叫び チャントが聞こえる 誰が打…
鬼の頭にミサイルが突き刺さって3本角のように見えていた。 「人にやられたの?」 君はか…
口笛で雲を呼んだ。 呼び寄せたところで行き先のことを忘れてしまった。それはよくあることだった。 「おっ、孫悟空気取りかい」(雲なんて呼び寄せて) 乗る気も一気に醒めてしまう。呼べもしない奴が好きなことを言うものだ。 「そんなんじゃないよ」 疑いを持ちながら雲を呼んだことはない。いつだってそれは日常の仕草の一つにすぎないのだ。雲はまだそこに浮いていた。飛んで逃げてもいい。行き先なんてなくても、ここから離れるというだけで十分に意味はある。密かに猫が近づいていた。そっと機