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「明日から聞き上手」にはなれないのはなぜか

「聞き上手」は一般的に「お人好し」と同じく、性格や態度に分類されているように思えます。 もちろん、態度も必要条件の一つです。 しかし「聞き上手」になるためには、単に心がけるだけでは遠く及ばず、高度な知力を求められることが30を過ぎてようやく身に染みてわかるようになりました。 たとえば、話好きな友人による堰を切ったようなマシンガントークを聞くときのように、こちらが何かしらの「要求」を持たない場面であれば、愛想と間のいい相槌だけで充分役目を果たすことができる気がしますが、 一

    • 「クセの強い人が多い」という組織が大抵、寧ろアクがない理由を考えてみた

      「クセの強い人が多い」と自分の属する集団を称することを耳にすることがありますが、そういう集団に限って大概はごくありふれた人たちの集まりだったりします。 こういう人たちの飲み会を近くの席からそば耳立てて聞いていると、LLMで生成されたかのような予測可能な展開のトーク披瀝合戦が行われていることがわかります。曰く、「クセが強い」と。 何故こういうことになるのでしょうか。 これはきっと、「定規ズームアップ機能」を人が持っているからではないかと思います。 たとえば、人間の目が皮

      • 顧客インタビュー vol.1 有限会社イッツデモ代表・田代様

        武雄市山内町で法人経営をされている田代様は、2021年にRobinsAirのスクールを受講されてその後、農業シーンを中心にドローンの活用に取り組まれています。 現在は防除作業及び肥料散布での利用を中心に、自ら所有される圃場に加え、近隣の請負作業も受けられており、今後さらなる展開をお考えです。 いち早くセンシングドローンであるPhantom4Multispectalの導入もされており、ドローンの利活用に積極的な田代様がドローンスクール受講前後に感じたことや、ドローン導入によって

        • 農業用ドローン導入をこれから検討される方へ

          使える補助金を徹底的にリサーチ!農業用ドローンの台数が劇的に増加したのは令和2年と言われていますが、これは明らかにスマート農業補助金が推し進めた結果であると言えます。このときに農水省から出ていた補助金では、上限150万円で補助率3/4という、まさしくドローン導入にうってつけの規模感であったわけです。令和二年は新型コロナウイルスが猛威を振るった時期であり、農業に限らずあらゆる産業で補助金が次々と公示されていたため、今後同じような補助金が出るとは言い切れないのですが、耕作放棄地が

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          有機物と無機物 インフラ点検の「ツボ」について

          着工から2年足らずという、驚くべきスピード感で350kmの区間を開通させた日本の大動脈・東名高速道路は半世紀を超え、随所に脆さを抱えています。 名神高速や東海道新幹線も大体が同期であり、まるで団塊世代が退職年齢に差しかかるように、高度経済成長期にドカッと建てられた老朽化の問題が叫ばれて久しいわけですが、 無機物であるインフラは部分的にしろ全体的にしろ、完全に交換されなければならない宿命をもっています。 しかし、ただ交換するだけでは、団塊ジュニアの大量引退を引き起こすにすぎ

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          散布は代行?自前?

          一部の無農薬栽培の農家さんを除けば、農薬の力を借りていかに病害虫を防除していくか、というのはその年の反収を決定づける一大テーマではないでしょうか。 そしてドローンが農業分野に進出して以来、このテーマに関してどう向き合うか、ということに関しての選択肢が広がっているように思います。 具体的に言えば、ある一定以上の耕作面積を持つ営農者にとっては動力噴霧器で散布するという選択肢が自ずと消え、残るは「乗用管理機か、航空防除か」、それを「業者に代行するか、自前でやるか」という択一になるの

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          殺戮のウンカ

          ウンカ大量発生~過去10年で最多~ 昨年は梅雨前線が長らく日本列島上空に漂っていたことから、ウンカ被害による坪枯れが全国各地で起こりました。 そして今年も異例の速さで梅雨入りを迎えたことから、各自治体は早期の防除を呼び掛けています。 では、そもそもウンカとはどんなものなのでしょうか。 ウンカは分類上「カメムシ目」となっており、この分類にはほかにタガメやアブラムシ、セミなど有名な昆虫も属しています。 国内では越冬できず、春先になると中国大陸から飛来してくるそうですが、

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          農薬は悪者なのか

          「オーガニック野菜なので、安心してお召しあがりいただけます」 「こちらは有機栽培の野菜なので、身体に優しいです」 こういったフレーズを誰しも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。 野菜を販売する小売店、野菜を使った料理を出す飲食店の現場では、 少々値が張ってもオーガニックなものを選びたいという消費者が一定数います。 また、そこまではこだわらないにせよ、オーガニックであるに越したことはないという印象を持たれている方がほとんどかと思います。 では果たしてオーガニッ

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