個人事業主さんのブランディング。本当に生きたい人生を生きる。
僕の活動は、比較的小さな会社のブランディングやマーケティングのコンサルティングやプロデュースを行っていますが、小さな会社と言っても、社員数30人くらいまで、売上は数億から十数億円という規模なので、それくらいの規模になると、それを小さいと感じるかどうかは人によりますが、中小企業で言うなら、小さめの会社という感じです。
でも、中心的には、社員数も数人〜10人前後で、売上も数千万円〜数億円という、もっと小さめの会社が多いです。
中でも、個人事業主の方、個人で活動されている方の相談やブランディングもよくあります。
個人事業主さんは、基本的に、お一人で仕事をしているのですが、社員さんがいる会社は、小さくても、社員さんに会社の価値観や目的、ビジョンなどの共有が必要で、会社のパワーを最大限発揮するためのにも、ブランディングは、顧客や外に向けたアウターブランディングだけでなく、インナーブランディングの役割もとても大きいのです。
では、個人事業主さんのブランディングはどのように進めていけばいいのでしょうか。
本当に生きたい人生を生きる
個人事業主さんにしても、自分自身が本当はどうしたいのか？どんな状態が理想なのか？をしっかりイメージして、それを実現していくために、自分自身とのコンタクト、内なる自分とのインナーブランディングが必要になります。
多くの方が、ブランディングは外から見える見え方を整えたり、どう表現していくかを考えるのですが、当然それは大事なことなのですが、同時に、自分自身の本当の気持ちや思いを見つめて、そこから整えて行かないと、情熱やモチベーションは湧き上がってきません。
人生は、最終的には、自己実現を目指し、自己実現で自分が満たされると他己実現、つまり、他者や社会、地球への貢献へと意識が拡大していきます。
このあたり、アブラハム・マズローの欲求の五段階はご存じの方は多いと思いますが、ケン・ウィルバーのインテグラル理論など、興味のある方にはおすすめします。ちょっとハードル高いかもですが・・・
インテグラル理論は、YouTubeなどで解説している人も多いので、そうしたものがわかりやすいと思います。僕も、この先、noteに書いてみたいなと思います。
もっと単純に言えば、人生やりたいことを実現するために生まれてきているので、本当にやりたいことは何かを理解して、それを実現していく。本当に生きたい人生を生きる。本当の自分を生きると言うことです。
自分はどうしたいのか？
個人事業主の方も、いま、手に職があるから、これまで働いてきた仕事の経験を活かしてなど、特に本当にこれがやりたいことでは無いけど、生活のためにとか、なんとなくと言うのでは、いつかこのままでいいのかという壁に当たるかもしれません。もしくは、それが大好きなことだと気づくという可能性もあります。
いずれにしても、個人事業主の方は、すでに自分の道を歩んでいるし、社員さんもいないのであれば、どんな進路を取るかはあなた次第です。もちろんご家族がいたら、そこも考える要素ではありますが、本当にやりたいこと、生きたい人生を生きるというのは、人生の本質だと思います。
なので、個人事業主さんのブランディングとしては、まず、あなたはどうしたいのか？を考えるところから始めます。
これは、会社のブランディングでも、経営者がどうしたいのかを考えるときも同じです。
人によっては、自分がどうしたいのかをあまり真剣に考えたことがない人もいて、自分がどうしたいのか？を問いかけて戸惑う人もいます。
今やっていること。今の仕事、ビジネスが「なんか本当は違うんだよなぁ」と感じている、思っているけれど、では本当は何がしたいのかよく分かっていない。思いついていない。その場合は、少し時間をかけて、本当はどうしたいのかを考えていくといいでしょう。すぐに答えが出なくても、意識していると、あるタイミングで「あっそうか、自分はこういうことがしたかったんだ」というような気づきがきっとあると思います。
この自分はどうしたいのか？は、いわゆるビジョンですね。3年後、5年後、どんな自分になっていたいのか？どんな状況を実現したいのか？そのビジョンを明確にして、今の状況とのズレがあるとするならば、どのようにそこに向かっていくのかを最初は、ざっくりと考え、少しずつ調整して、具体的な工程をイメージしていきます。本当は、計画、スケジュールしていくと言いたいのですが、そのように設計しても確実にそのようになったり、できないかもしれません。なのでイメージですが、できるだけ詳細にイメージした方がいいです。ここは性格が出るところですが、人によっては、年、数ヶ月単位で細かく具体的なイメージを言語化する人もいます。
実際には、そのようにならなくても、進めていきながら、修正していけばいいのです。やり方を改善したり、ビジョンそのものや行程を修正することも可能です。
ここに紹介する図は、5年後くらいを目処にした自己成長のステージのイメージです。
意識的進化のステージも表現に加えています。事業をどのようにしていくのか？ビジョンを具体的にイメージして、そこからバックキャスティング＝未来逆算で考える。これが大事なところです。
経営コンセプトを明確にする
ビジョンをイメージできたら、経営コンセプトを考えます。個人事業主と言えど、会社同様です。株式会社でも一人社長の方もいます。ビジョンによっては、先々人を雇ったり、会社にして事業を拡大していく人もいるでしょう。
この経営コンセプトを明確にしないと、会社は成長しません。ビジネスチャンスが来て、一時的に受注や顧客が急激に増えるようなこともあるでしょう。そんな時、急に人を雇ったり、会社になったり、少し規模を拡大したりということになることがあるかもしれません。そんな時に、人が増えると会社や活動のビジョンや目的、価値観、方針などを明確にしておかないと、空中分解しかねません。
また、これから先も個人で活動するという方も、ビジョンを実現していく上で、自分がなぜ、何のためにこれをやるのか？どういう価値観を持っているのか？どういう考え方でこれをやっていくのかを明確にしておくと、いろいろな判断、決断が必要な時、この自分の活動の軸が明確であれば、それに従って判断できます。経営で迷ったときも、ここに立ち返ればいいのです。
経営コンセプトは、ビジョン、パーパス（目的→何のためにやるのか？）、コアバリュー（価値観→どんな価値観で活動するのか？）、ミッション（使命→この世に生まれてきて、与えられた、もしくは、自分が決めてきた使命とは？）です。これに、理念やBHAG（Big Hairy Audacious Goal→身の毛もよだつほどの大胆な目標／ゴール）の設定をやったりします。
そして、クレドなんかを決めておくのもいいでしょう。これらについては、経営コンセプトの内容でまたまとめます。
あなたの活動を一言で言うと？キャッチコピーが大事。
そして、自分の活動方針をまとめます（決めます）。そして、これら言語化（言葉にする）、また、ビジョンなど、ビジョンマップ（→写真やイラストなどイメージをボードに貼り付けたりして作ります）にして、自分がどうしたいのかが明確になったら、これらを元に、社名（→場合によって変更することもあり）、ロゴマークなどを確認して、必要があればリニューアルして、自分の活動紹介としては、一言で理解しもらえる。興味を持ってもらえる魅力的なキャッチコピーが大事です。
あとは、コンセプトに従って、Webサイトやパンフレット、チラシ、名刺などを整備、または再整備し、SNSなどでの発信も、どんなかたち、内容を発信していくか、方針に従って、活動を行っていきます。
お客さんに対して、どのようなコミュニケーションをとるのか？取引先や協力会社さんとはどんな関係で行くのかなど、自分を起点にどのような関係を構築していくのかを経営コンセプトを軸に、活動方針を意識して、活動していくことで、一貫性のあるイメージを発信でき「◎◎と言えば私の会社、ビジネス！」と言うようなキャッチコピー通りの体験をお客さんに提供することができるでしょう。
これらがまとまって、活動に反映し始めたら、PDCAを回すと言うことになりますが、常に経営コンセプトを意識しながら活動し、必要があれば改善していく、この改善、修正を繰り返していくことで、スパイラルを上昇して行くように、日々の活動を積み上げながら、ビジョンを実現していくことになります。
繰り返しになりますが、ビジョンは進んで行く中で変わっていくこともあるし、変化して行って大丈夫です。そして、計画ばかりで何もしないよりは、少しずつでもいろいろとトライして、失敗したも方が経験になります。
習うより慣れろとも言いますが、ゲームでも、よく分からなくてもやってる内に上手くなったりします。ゲームはやること自体が楽しいから、ハマっていくんだと思います。
だからこそ、あなたが人生で何をやりたいのか？何を実現したいのかが大事なのです。
あなたが実現したいことのためなら、あなたの内側から情熱が湧き上がるでしょう。あなたが夢やビジョンを実現できるのは、あなたが持っている熱量だけです。すべては、熱量で決まります。熱量の分しか思いは実現しません。絶対に実現したいこと！叶えたい夢！それを本当に生きたいと言うものならば、あなたの内側から、マグマのような無限の情熱のエネルギーが湧き起こり、常に高いモチベーションが維持され続けるはずです。
三度の飯より、寝る間も惜しんで、それにのめり込む事とは何か？
そんな仕事→志事なら、成功しないわけはないのです。
あなたの人生の成功のために、ぜひブランディングをできるところから初めてみてくださいね！
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