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大学生すずねのロバートでインターン始めてみた

♯08 PHASE特別号『BOUNDARY LINE』:大学生活最後の課題への道のりと今後目指すこと


こんにちは!

インターンを始めた時は3年生でしたが、あっという間に4年生に進級、そして今年の春、大学を卒業しました。私が所属していた生活デザイン学科の4年生は卒業制作として自分でテーマを決め、テーマに基づいた作品を作ります。

1年に及ぶ卒業制作の過程が終了し、忙しい日々からようやく解放されました!特に、制作の終盤である12〜1月の期間はとても忙しく、noteの更新もままならない状況でした。1月30日〜2月4日に行われた卒業制作展も何とか無事に終了することができ、最近はやっとひと息つけるようになったので、私の1年間の卒業制作の活動について、noteを通じて皆さんにお話ししたいと思います。

前回の記事では私の新しい挑戦や成長についてお話しました。
▼noteはこちらから


フリーペーパー「PAHSE(フェーズ)」

前回、新たなる挑戦でフリーペーパーを作ろうと決意した私は、「PHASE(フェーズ)」という自身のフリーペーパーを制作することを決めました。
「PHASE」は、「段階」「発展」などの意味が込められています。私がこのフリーペーパーを制作するにあたって、「PHASE」は単なる印刷物ではなく、読者の人生における成長の「段階」に影響し、共感できるコミュニティのような存在でありたいという思いを込めて名付けました。また、「PHASE」を制作することによって自身のスキルの「発展」にも繋がると考えています。

早速、PHASEの vol.1である「Housing complex(ハウジング コンプレックス)」を制作し始めました。創刊号の「Housing Complex」は(集合住宅、団地)という意味で、私の趣味である「団地巡り」の企画の読み物となっています。



PHASE のvol.1 「Housing complex」

卒業制作という難しい課題

私のゼミの課題は、固定されたテーマが与えられるのではなく、自分で興味を持ったテーマを見つけることから始めます。
まず私は、「多くの人々が物事を単純な白黒でとらえ、境界線を設けている。他人が引いた境界線に縛られるのではなく、自分自身が考え、感じる、境界線を見つけることが重要なのではないか。」という仮説を立てました。
小さい頃、両親などに「男の子だから泣かないの」「女の子なんだから足は閉じなさい」と言われたことはないですか?
これは男の子=泣かない強い子であるべきだ/女の子=可愛くお上品にするべきだ、と男女(単純な白黒)と捉え、その固定概念に囚われていると感じているということです。ただ鵜呑みにするのではなく自分はどう感じるのかもう一度考え、固定観念からの脱却をしてみてはどうですか?ということです。
このようなことは実際に私が日々感じていていた疑問であり、テーマに取り上げることに決めました。この仮説は、私がロバートでインターンをした経験があったからこそ言語化できた仮説でもあります。
また同時期にロバートで行っていたタブロイド制作から刺激を受けたこともあり、卒業制作で大きな題材を取り上げたフリーペーパーを作りたいと考えました。

趣味として作っていたフリーペーパー「PHASE」で「境界線」をテーマとして取り上げることを決めて、特別号となる「BOUNDARY LINE」を制作していきました。

企画から取材、原稿を書いて編集する

テーマが決まった後が大変でした。私が考えたテーマを細分化することや、分かりやすく伝えることが難しかったため、企画を出すのにとても苦労しました。
何度もノートに考えをまとめたり、周りの人の話を聞いたり、相談したりして、なんとか企画を出すことができました。

企画がなんとなく決まったら、内容が「境界線」というテーマに基づいているのかを確かめながら台割をしていきます。


初期の実際の台割

この時点で初めは20個ほどあった企画も最終的には内容をより濃く、テーマに当てはまったものにするため半分の10個に絞りました。
この決断をしたことによって、一つ一つの企画の内容を濃いものにすることができたので、読み応えのある内容にすることができたと思います。

その後は、各企画ごとに必要なものは取材を行ったり、撮影をしたり、記事を書いて文章構成するなど地道な作業ですが頭を使う作業を行っていました。

取材やその後の流れは以前のnoteでお話しした「私の人生初取材」をみてもらうと詳しくわかると思います。

▼「♯06人生初取材」はこちらから


やっとフリーペーパーが完成!でも休んではいられない!

そして、原稿の執筆・校正を繰り返すことに半年間を費やし、やっとの思いでフリーペーパーが完成しました。1年間で1冊の本を作ることは、非常に長い道のりでしたが、最終的に自分が思い描いたビジョンを貫き通し、フリーペーパーを作り上げることができたので達成感を抱きました。


完成したフリーペーパー

フリーペーパーが完成しても油断はできません。卒業制作は卒業制作展の前日に学科の先生方にプレゼンするため、作品展示のための空間設計をする必要があります。そのため作品ができても展示をどのようにするか考え、展示を完成させなくてはなりません。ここの段階で卒業制作展まであと2週間と日にちが迫っていました。

テーマが「境界線」であったため、展示の形式もフリーペーパーの内容のように曖昧な境界線を感じさせるようにしたいと考えました。
私の大学では基本壁を立て展示をすることが多いのですが、私の卒業制作のテーマ上、壁を立てることはなるべく避けたいと考えていました。


壁を立てる展示 洗練された綺麗なレイアウトになる

その理由としては、「境界線は曖昧である」という私が立てた仮説です。「曖昧である」と前書きで断言しているのに「壁」という境界線で自らが仕切ることをなるべく避けたかったのです。
そのため、巨大暖簾(のれん)を制作し、曖昧な空間を作り出しました。またビニールテープで曖昧な境界線を演出したり、細部にまでこだわって展示準備をしていきました。


空間があると認識させるためのビニールテープ


曖昧な空間を演出するための2mほどの大きな暖簾を制作

今後の活動

なんとありがたいことに PHASE 「BOUNDARY LINE」は相模女子大学 生活デザイン学科 卒業制作展2023年度で銅賞をいただくことができました。

デジタルメディアが主流になってきた世の中だからこそ、紙媒体であるフリーペーパー制作を大事にし、今後もPHASEの活動を続けていきたいと考えています。すでにPHASE vol.2の企画を練り始めているので乞うご期待ください。

さいごに

私の制作した PHASE 特別号「BOUNDARY LINE」は、ロバート下北沢に置かせていただいてます。


入り口から入って奥の方のブックスタンド

ご自由にお取りいただいたり、お持ち帰りいただくことができます。数量限定なのでお早めに!

また、PHASEのnoteでも制作についての裏話や今後の活動についてを公開していこうと思いますので、そちらもぜひご覧ください。

▼PHASE のnoteはこちらから

▼PHASE のInstagramはこちらから


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