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#ネクストバッターズサークル 終了のお知らせと活動報告

皆さん、こんにちは。今回は

「ネクストバッターズサークル終了のお知らせと活動報告」

をテーマにnoteしたいと思います。

「ロバートさんのネクストバッターズサークル」は、私が今年の2月に「野球についてもっと深く、建設的な議論ができる場を設けたい」という思いから立ち上げたnoteサークルです。詳細については以下のnoteをご一読頂ければと思います。

毎月15〜20人のメンバーとともに活動を続けてきた当サークルですが、11月末を持ちましてその活動を終了することとしました。

そのため今回のnoteでは活動終了を決断した理由と、これまでの約10ヶ月間の活動を振り返って立ち上げ時に挙げていた「当サークルの提供できる価値」がどこまで実現できたのかなどについて、以下で記録していきたいと思います。


1. サークルを終了する理由

当サークルを1年も経たずに畳もうと思ったのは、以下2点の理由からです:

  1. 当初掲げた「サークルの提供できる価値」が満足いくほど実現できていないこと

  2. 上記の課題を解決するためのアイデアと時間的余裕が、来年以降運営者である私に無いと見込まれること

先に挙げたnoteに「サークルの提供できる価値」を4項目挙げましたが、サークル運営者として満足に達成できていないと感じていました。

詳細については後述しますが、色々と試行錯誤しながらも改善の一手が見つからない中で、メンバーから頂いた会費だけが溜まっていく状況を受け入れることがとても難しく感じました。

それに加えて来年以降、私の仕事が忙しくなることが予想されることから、サークル活動における改善点をクリアするための余力をこれ以上生み出すことができそうにもないと思いました。

よってこのままサークル活動の意義にモヤモヤを感じながら会費を集める矛盾を抱え続けるなら、年内で活動を終了した方が良いと判断しました。メンバーには11月の上旬にこの決断について伝えています。


2. 「サークルの提供できる価値」をどこまで実現できたか

サークルを終了する理由の一つとして「サークルの提供できる価値が達成できていない」と説明しました。こちらでは「実現できたこと」「実現できなかったこと」の両方について、詳しく説明したいと思います。

⑴ 日常的に野球noteを書く人に対して、メンバーからフィードバックを得たり、議論できる場を提供する

●具体的には…
・サークル内の掲示板で下書きnoteを共有し、相互にフィードバックする機会を得る
・サークルメンバー限定のSlackに招待し、野球noteのアイデア出しを行う機会を得る

一つ目の提供価値については、比較的実現できたと感じています。サークルには日常的に野球noteを書いているメンバーが多くいましたが、彼らがnoteを更新する度にサークル掲示板の機能を活用して相互にフィードバックを行い、内容の改善につなげていました。

特に印象的だったのが、シュバルベさんの書いた以下のnoteです。

シュバルベさんは元々このnoteを書く予定ではなく、その次に公開した「56連敗中でも東京大学野球部は魅力に溢れている」というnoteの下書きをサークル掲示板にアップしていました。

ただその際にメンバーのやまけんさんから「前段として東大野球にハマった理由や、六大学における東大の存在意義、観戦時の注目ポイントについてまとめたnoteを先に公開した方がいい」とアドバイスがあり、その指摘を受けて上記noteの作成・公開につながりました。

結果としてTwitterでは120RT&300いいね以上、noteでも100を超えるスキが付くなど想像以上の反響があったようです。

相互のフィードバックを通して自身が考えてもいなかったnoteテーマを提案することにまで発展したこのケースは、まさに「サークルの提供できる価値」を表す理想的な結果だったと感じています。


⑵ 野球noteを書いてみたい人に対して、noteを書くモチベーションが高まるような場を提供する

●具体的には…
・日常的にnoteを書くメンバーの共有した下書きを参考にすることができる
・自身の下書きnoteをメンバーに共有することで、(相互に)アドバイスを貰える
・アイデア出しの議論に参加できる

比較的頻繁に野球noteや中日関連の記事を公開している私にとって、当サークルで最も実現したかったのが「普段野球noteを書かない人に書いてみたい!と思える場所を提供すること」でした。ただ結果として、この提供価値の実現が最も難しかったです。

当サークルでは、月に一度でも野球noteを書けば会費である500円はキックバックされる仕組みになっています。なのでサークル立ち上げ時には、「500円失うくらいならフィードバックを貰ってnoteを書くメンバーの方が多数だろう」と考えていました。

ただこの10ヶ月の間でサークルの下書きnote共有を通して野球noteを公開する、もしくは下書きnoteにコメントをくれる人の殆どは、日常的にnoteを更新する人たちでした。サークルメンバーにはまだ数回しかnoteを公開したことのない人やアカウントを作りたての人も多かったですが、そのような人たちはサークル内でアクションを取ることなく去っていくことも少なくなかったです。

月に公開されるnoteは3~4本程度と想定を大きく下回ったため、結果的に月500円の会費はかなり溜まっていくこととなります(溜まった会費の使い道については後述します)。

メンバーのモチベーションアップに繋がる仕組みを作れなかったのは、サークル運営における最大の反省点だと感じています。

ただそれでも、サークル内での会話を通じてこれまでにnoteを書いたことのなかったTomoyaさんの下記noteの公開をサポートできたのは大きな喜びでした。ご自身のレアな体験とトレンドであるSDGsを絡めたこのnoteは、すべての方にオススメしたいです。


⑶ noteを書きたい訳ではないけど野球談議をしたい人には、より深く建設的な議論ができる場を提供する

●具体的には…
・掲示板やTwitterのDMグループでのクローズドな議論に参加することができる

議論の場を提供する、というのは然程難しくないだろうとたかをくくっていましたが、こちらも思ったようには実現できませんでした。

前述の通り当サークルのメイン機能は「下書きnoteを共有して、相互にフィードバックすること」ですが、逆に言うとそれ以外でコミュニケーションが発生することが殆どなかったです。

当初はメンバー限定のSlackグループを立ち上げてそちらで雑談やアイデア出しなどを行なっていましたが、月を経るごとに発言が減っていき、結果的に6月の時点で早くも閉鎖することになりました。いくら野球好きという共通項があるとは言え、SNS上ですら繋がりの少ないメンバーと交流すること自体にニーズがなかったのかもしれません。私の方からもっと議題を提示するなど、議論や対話を促す働きかけがもっとできたのではと言う点は反省点です。

ただ一点、サークル内における議論を通してnote作成につながった事例としては、私が公開した以下のnoteが挙げられます。このnoteは、メンバーであるワンドリさんとの意見交換をサークルのツイッターDM内でオープンに行いながら作成していきました。

メンバーが闊達に議論する、と言うよりはnoteが出来上がるプロセスを「見せる」ことに意識的に主眼を置いた取り組みと言えるでしょうか。当初想定した提供価値とは少し異なりますが、最近話題のプロセスエコノミーの流れを汲んだやり方を試せたのは一つの成果だと感じています。


⑷ 一人でも多くの野球好きの人に、サークルメンバーの書いた野球愛に溢れたnoteをお届けする

●具体的には…
・メンバーの書いたnoteは皆で協力して広く拡散させる
・メンバーの書いたnoteをまとめた「At Bat Magazine」を立ち上げ、分かりやすく共有する

最後に4つ目の提供価値については、メンバーのご協力のお陰で実現できたと感じています。以下はメンバーの書いたnoteをまとめたマガジンですが、毎月公開していたAt Bat Magazine(=メンバーの書いたnoteのまとめ記事)を除いても、50本近い上質な野球noteを世に送り出すことができたと確信しています。

さらにTwitterで共有された野球noteは、サークルメンバーの皆さんが積極的に拡散されていたのも印象的でした。書き手と読み手の両方がハッピーになる仕組みとして、ここはとてもうまくいったかなと個人的には感じています。

・・・

以上、サークルの提供できる価値について、どこまで実現できたかについて振り返ってみました。初めてのサークル運営は、思い通りに行ったことも行かなかったことも半々くらいかなと感じています。

その中で個人的に最も勉強になったのが、「他者をモチベートする仕組みづくり」に目を向けるようになったことです。どのようなインセンティブを設定すれば人のやる気を引き出すことができるのかと言うことは、サークル運営に限った話ではなく、仕事でも少なからず求められることだと思います。

⑵と⑶で挙げたように今回は結果的に上手くはいきませんでしたが、試行錯誤した経験を通してよりその重要性と必要性を実感できました。サークル運営はこれで一旦手を引くことになりますが、今回の経験は今後の活動や仕事へ生かしていきたいと思っています。


3. 会費の活用方法について

最後に、会費の活用方法についてもご報告したいと思います。繰り返しになりますが、当サークルでは「月に一本でも野球noteを公開すれば会費の500円がキックバックされる(=私が500円で購入する)」仕組みを採用しておりましたが、実際にはサークルメンバーの大半がnoteを公開することがなかったため多額の会費が手付かずのまま残ることとなりました。

集まった会費は私の手元に残すのではなくどうにかしてメンバーに還元したいと考えていたため、メンバーからもその活用法についてアイデアを募りました。ただ、残念ながら中々いいアイデアを思いつくことができませんでした。

そんな中で、サークルメンバーであるごしまさんから以下のご提案を頂きました。

サークルメンバーとのTwitterグループDMにおける、ごしまさんとのやりとり

「メンバーへの還元」をより広い意味で捉えて「野球界への貢献=野球関連への寄付」と考えるのは個人的に目から鱗だったのと同時に、とてもナイスアイデアだと感じました。

そこで一部メンバーとも相談した結果、当サークルでの活動で集まった会費総額85,000円は、以下2団体へ寄付することにしました。


⑴ アオダモ資源育成の会

こちらの団体が行っているミニバット募金を通して、アオダモの植樹を支援しました。ミニバットは1本700円~で、2本でアオダモの苗木を1本植えることに繋がります。アオダモバットは現在入手困難とも言われており、中日・平田良介選手がメーカー側に懇願してでも用意してもらったと言う記事も出るくらいです。

今回ミニバットはメンバー人数分27本(現メンバー16人、退会者11人)購入したので、アオダモの苗木13.5本分の植樹に相当します。またその他にも苗木の植栽環境を保全するため、大学生や高校生のボランティア活動による下草刈りや木に巻きつく蔦の排除などの経費にも充てられるそうです。今回の寄付が、将来のプロ野球選手の助けになれば嬉しいです。

ミニバットx27本

今回手元に届いたミニバットは、私の現地観戦やオフ会等の機会にメンバーの皆さまへ直接お渡ししたいと考えています。希望者には郵送も検討します。一度でもサークルに所属した全ての方が対象のため、途中退会者でもぜひお声掛け頂けると助かります。


⑵ BLF (Baseball Legends Foundation)

BLFさんはプロ野球選手や球団の慈善活動をサポートするほか、野球にまつわる社会貢献活動を展開するNPO法人です。こちらの団体が行っている社会貢献活動のうち、ひとり親家庭の球児を支援するDream Bridgeという企画に予算85,000円からミニバット購入分の26,730円を引いた、58,270円を寄付させて頂きました。

ちなみにBLF代表の岡田さんからは寄付してからすぐにご連絡を頂き、ありがたいことにサークルのロゴをホームページに掲載したいとのお申し出を頂きました。実はその時点では(サークル終了は決まっていたため)ロゴは存在しなかったのですが、せっかくの機会のためデザイン勉強中の妻にお願いしてヘッダーにも載せたロゴを作ってもらいました。ロゴは芝のグラウンドに白線でネクストバッターズサークルが描かれた感じをイメージしています。

BLFホームページにパートナーとしてロゴを掲載してもらいました

また岡田さんからは寄付のお礼として、Dream Bridgeの発起人である福岡ソフトバンクホークス・和田毅投手のサインも頂きました!

さすがにこればっかりは分割してサークル内でシェアする訳にはいかないため、サークル代表の「役得」として自宅で大事に保管しています。

福岡ソフトバンクホークス・和田毅投手のサインと岡田代表からのお手紙


4. 終わりに

以上、「ロバートさんのネクストバッターズサークル」における10ヶ月間における活動報告でした。

短い間でしたが、サークルメンバーの皆様と交流できてとても有意義でした。サークル運営者として満足いく価値を提供できなかったと感じる一方、私自身は多くの刺激をメンバーの皆様から頂いていたように思います。本当にありがとうございました!サークル活動は終了しますが、メンバーとして繋がることができた皆さまとはこれからも継続して良い関係を保っていけたらと思っています。

そして読者として、At Bat Magazine等を通してサークルメンバーのnoteを読んだり、拡散にご協力頂けたすべての皆様にも感謝申し上げます。


以上、ロバートさんでした。
ありがとうございました!

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