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#20 管理職編、中国古典(貞観政要)に没頭、属人化の弊害を学ぶ:我々はいつも不確実性の世の中に生きている、その時どう考えたか?

私のNoteでは80%現業、20%複業模索中に至った経緯や、学んだ事、日々の試行錯誤などをお伝えして参ります。

前々回事業買収後サバイバル編に引き続き”管理職編:我々はいつも不確実性の世の中に生きている、その時どう考えたか?”というお話です。


プレイングマネージャー時代

別の米国企業への買収後1年で営業チームが立ち上がり、独自サービスも少しずつ受け入れられITプロフェッショナル(データベース)としての私の生活にも変化が訪れました。

事業展開と新しいメンバーへの指導が必要になり、プレーイングマネージャーとして少しずつ管理職への階段を登り始めました。ただ今振り返るとベテラン社員の離職防止が背景にあったのではと考えています。

今となっては笑い話ですが、本職のデータベースとしてはエンジニア、新規に採用したマイクロソフト系サーバーチームに対してはマネージャーという立場です。

どちらかというとPeople ManagerというよりはProject Managerだったかもしれません。

よきメンターとの出会い

人材教育に時間と予算をかけるほどの余裕もなく、今ほどPeople Managerとしての心構えとなる書籍も本屋にあまりなく、よくある自分の過去の経験に頼るマネージメントでした

そのような時、ちょっと風変わりなメンターとの出会いが私を大きく成長させてくれました。様々な事を教えていただきましたが今でも覚えているのは

  • 私の判断は大体80%は正しい、しかし残りの20%は他のやり方もある

  • 過去の成功体験を一度しまっておき、別の視点を持つように。いずれ過去の成功体験と新しい視点が混ざり合って更に成長する。

人間誰でも、自分が正しいと思いたくなりますよね。常に自分に満足することなく、自分の思考のクセ、先入観に対して批判的思考を持つようにとアドバイス頂きました。

本当に感謝しています。

マネージャーから統括へ

その後も幾つかの変化があり、他のチームも管理するようになりました。
夜勤時代にサポートエンジニアとして実務経験分野はもちろん、他のベテラン社員が退職する度に実務経験のないチームの管理を任されるようになり、日本支社としてはそこまで大きくない会社のほぼ75%の社員を統括するようになりました。

マネージャーからリーダーシップへ考え方を矯正

そして、私のメンターの退社と共に、大きな責任が私にのしかかってきました。

現場の意見にも耳を傾けますが、統括としてはVisionを提示し、メンバーを鼓舞しながら大きな目標に向かっていく。わずか数年でやることが大きく変わりました。

夢中になった中国古典

テクニックも含めた管理者としての書籍を何冊も読みました。他にも心理学や哲学本などへも読みあさったのですが、一番スッキリ心に入ってきたのは中国古典シリーズです。

こちらも本当に老子、孟子、荀子、孔子、孫氏などの様々な書籍を読みました。

貞観政要に導かれる

ふと本屋で何かヒントを求めたところ1冊の本が目にとまりました。最初の数ページを読んで”まさに今の自分に必要な書籍だ”と電気が体に走ったような気がしました。

更に深く読みたくなり原田 種成さんの書籍を読みました。

これでも満足できず2冊で2万ほどこちらの本も購入。非常に重たい書籍なのですが通勤中ブックカバーもつけず集中して読みました。時々周りの目線も気になりましたが、社内やお客様からのプレッシャーを乗り越えるには必要な書籍でした。今振り返ると何かしらの宗教的な物にすがりたい気持ちだったのかもしれません。

これらの書籍は今でも所有しています。

属人化弊害からの学び

様々な経験をさせて頂いたのですが、一番の学びはいかに属人化を最小限にするかでした。人数が多くない会社だったので1人退社するとおおきな影響を社内やお客様にも与えます。そして、知らないうちに自分自身が依存関係を起こしている要因になっていると気づいたのです。これまでのITスキルをフル活用し業務の透明性、業務改善につながる社内Webツールを開発し続けました。(まさに1人社内ベンチャー企業状態です)

貞観政要からの学びも加わり、何でも1人で抱え込むのではなく10年以上一緒に勤務してきた同期にも弱みをみせ、様々な相談にものってもらえるようにもなりました。

しかし家庭と仕事のバランスを取るのが非常に苦しかった時代(39−42歳)でした。

ちょっと長くなったので続きは次回に. 中年の危機、ミッドライフクライシス:我々はいつも不確実性の世の中に生きている、その時どう考えたか?で述べたいと思います。

それでは私のNoteを最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


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