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SFホラーの金字塔~「エイリアン」「エイリアン2」

SF映画の古典というと思いつくのが、「スターウォーズ」であったり「2001年宇宙の旅」であったりするが、SFとホラーとを融合させた傑作といえばこの作品も外せない(らしい)。
1979年公開「エイリアン」と1986年公開「エイリアン2」だ。

自分は正直、ホラー映画は苦手である。そのせいで傑作映画のいくつかはいまだに見られずにいるわけなのだが、今回は勇気を出して視聴してみた。

一般的には”エイリアン”シリーズでは2の方が評価が高いようだ。1でいったん完結した感のある作品を、惰性に落とすことなく新たな展開で一級のエンターテイメントに昇華させた点に評価の声が集まっているのだが。。

本能に訴えかけてくる恐怖 ~エイリアン1

1で現れるエイリアンは1体のみ。それが宇宙船に紛れ込んでしまい、見えつ隠れつしながらの攻防が息をのむ。
印象的なのは、やはりチェストバスターが人体を食い破って出てくるところだろうか。分かっていながら目を覆いたくなる。
また猫に鳴き声などを駆使して、「何か来るのではないか」と見えない恐怖を随所に挟み込んでくる。
俳優陣もその演技で緊迫感を高めているのが伝わってくる。脱出シーンでのシガニーなんかはその一息一息そしてその汗までが真に迫ってくる。

アクション映画の原点か ~エイリアン2

2は1と監督も替わり、打って変わって激しいアクションものとなっている。シガニーのたくましさは1にも増して健在(突っ込みたくなるくらいに)だが、海兵隊員たちとエイリアン”ズ”との攻防はその後のアクション映画にも影響を与えているのではないだろうか。
加えて2はある種の様式美も備えているように見える。
惑星から脱出してやれやれと思ってからの最終決戦であったり、パワーローダーをまとって登場するシーン(”ジャーン”とは言わなかったがそんな音が聞こえてきそうな見得を切っている)など。見せ場はここですよ!と視聴者と一緒に盛り上がっていけるのではないか。

ともに傑作たるゆえんを備えた作品ではあるが、個人的には2よりも1の方が良かったという印象。2は見た目は派手ではあるが大がかりであるが故に淡白でもある感はある。1の方が正直怖かったので。

最後に。
有事に備えて機械と武器の扱いには慣れておかないといけないかな、と思わされた。。後者は難しいけど。



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