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余計な捻りは無し~「007 ロシアより愛をこめて」

最近シリーズ最新作が公開された007。恥ずかしながら、(寅さんに続き)今まできちんと見たことがなかった。
年末にテレビで放映されていたので、好機到来ということで鑑賞してみた。1963年公開「007 危機一発」リバイバル時は「ロシアより愛をこめて」

ジェームズ・ボンドはショーン・コネリー。彼のボンド作品で一番の名作と名高いのがこの作品。「危機一発」は配給会社の宣伝担当であった水野春郎がつけたとのこと。もちろん誤用(造語)なのだが、このあと玩具「黒ひげ危機一発」に受け継がれて、世の多くの子供たちを惑わせることになる。

こんなダンスもあるようで。。

今回は吹き替え版で視聴したのだが、ショーン・コネリーは若山弦蔵が担当。この声が渋すぎる。だからかちょっとしたピンチの際も、難なく切り抜けているように見えてしまったのだけれども、実際の声ではどんな感じで演じていたのだろう。でもいつまで聞いても聞き飽きない、うっとりしてしまう声である。

ストーリーはというと、スパイものではあるもののさほど騙し合いという感はない。
ボンドガールであるダニエラ・ビアンキが美しい点は眼福だが、彼女もスパイの本分をあっさりと忘れ去り、ハニートラップをしかけたつもりがボンドにメロメロになってしまう。
現代ならもう一つ二つの捻りが入ってしまうところだ。

本作で印象に残ったシーンの一つが、そのオープニング。
煽情的というかサイケデリックな仕上がりである。
今なら賛否を呼びそうではあるが、自分は好きである。


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