見出し画像

見る人を選ぶ?~「アニー・ホール」

コメディ映画と言えば、60年代まではビリー・ワイルダーがその大家と評されていたかもしれない。
70年代から今に至るまで、常に映画界の表・裏に見え隠れする存在となったのは、ウディ・アレンと言えるかもしれない。
その彼の初期の代表作。1977年公開「アニー・ホール」

見る人を選ぶと言われることもあるというウディ・アレン作品。
確かに、クセのある作品である。

字幕で鑑賞したのだが、まずセリフが多い。そしてそのジョークが現代日本人からするとわかりにくい。当時流行っていた固有名詞も頻出するので、評論家でもなければ初見はポカーンという場面も少なくない。
他にも観客に向かって話しかけてきたり、過去の自分たちを同じ場面で振り返ったり、当時としては変わった演出も散りばめられている(今でもあまりこういう演出は多くないかも)。

ウディ自身もハンサムでもなければ背も高くない。神経質そうなパッとしない中年男なのであるが、作品全体はどこか洒脱に感じられるのが不思議である。

映画界にその名を残すウディの作品として、観る機会を得られたのは良かったと思うし、一度は観てみたらどうかと人に勧めもできる作品と思った。
だが、2作目3作目と見続けることになるかどうかは、その人次第かなぁ。

ただし以前観た「ミッドナイト・イン・パリ」は、これに比べたら全く普通の作品で、万人にお勧めできる作品だったかな。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?