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映画せんにんの記録

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2022年7月の記事一覧

我々の向かうべき道~「夜の大捜査線」

我々の向かうべき道~「夜の大捜査線」

日本で平凡に生活している分には、よくも悪くも人種差別に対してはとても鈍感なまま過ごすことになるわけだが、アメリカにとっては昔も今もとてもセンシティブな問題であり、それは我々にはきっと想像を絶するものなのだろう。
1960年代公民権運動でアメリカが揺らいでいた時代、まさに世相を象徴するような映画が公開された。とても勇気あることだと思う。1967年公開「夜の大捜査線」

かつて20世紀末の日本で「踊る

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人間万事塞翁が馬~「天使のくれた時間」「素晴らしき哉、人生」

人間万事塞翁が馬~「天使のくれた時間」「素晴らしき哉、人生」

ひょんなことからクリスマスをテーマにした作品を今回視聴した。
2000年公開「天使のくれた時間」

恋人との別れを選び、努力の末に財や地位を得た男。
彼としてはその生活・人生に満足していたのだが、ある不思議な男との出会いから”恋人と別れなかった”もう一つの世界に迷い込む。

ロマンティックと言えなくもないが、なかなか残酷な作品だと思った。
見せつけられたもう一つの人生の方がいいと思えたところで覚め

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コミカルなブルース・リーも見どころ~「ドラゴンへの道」

コミカルなブルース・リーも見どころ~「ドラゴンへの道」

前回はジャッキー・チェンの映画について取り上げたが、今回はその師匠筋にあたるブルース・リーの作品を。
「燃えよドラゴン」の方が有名かもしれないが、個人的に楽しめたのはこちら。1972年公開「ドラゴンへの道」

自分が生まれたときにはすでにブルース・リーは故人であったが、初めて彼の名を聞いたときは「ブルー・スリー」と勘違いしていた。
あと彼の死因は映画撮影中に事故死したという勘違いも。こちらは息子の

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