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人は主観の生き物だ

昨日9月1日で、怒涛の夏休み無料体験期間が終わりました。
なんと、延べ300人以上のお子さんに遊びに来ていただくことができて、おかげさまで一連のイベントは大盛況でした!
ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございます。^^

これだけ多くのお子さんに楽しんでいただいたのはとてもうれしいですねー。
多い時には20人を超えるお子さんと同時に遊ぶ回もあったので、ぼくのケアが行き届かない時もあって申し訳なく感じる時もありましたが、それでもみんなとにかくすごい熱意とエネルギーで、アツい夏休みがさらに白熱しておりましたw

めでたしめでたし…?

が、ぶっちゃけてしまうと、諸手を挙げて喜んではいられない状況だったりします…。
なんと、全イベントが終了した時点でりとくんチャンネル★オンラインコミュニティへの正式参加はおろか、おためし入会のお申し込みも0という調子でして…。😱

かなりの時間を費やし、 参加者全員分の Minecraft Education ライセンスなどに(当社比で)大きな費用をかけたことを思うと、これはどんな怪談よりも背筋が凍りつく結果です。
この結果に打ちひしがれながら、思いっきり凹んでしまいたい気持ちもあったのですが、こうなった理由の仮説は立っています。
だからこそ、この課題を解決するための打ち手を準備しながら、逆にウズウズしているところでなのです!

どうしてこうなった…?

これだけのお子さんに楽しんでもらえたのに入会に繋がらなかったのはなぜかというと、ゲームで遊んで学ぶことの意義が、保護者の皆さんに伝わっていなかったという点に尽きます。

つまり、お子さんが何やら大騒ぎしてマイクラを思いっきり楽しんでいるようだけど、一体何をしているのかはさっぱりわからないし、ましてやこれが何かの学びにつながるのかなんて想像もつかないぞ、ということなのです。

改めて言語化してみると、当たり前すぎて恥ずかしくなるのですが、これは完全にぼくの思い込みと驕りがあったのだと、猛省しております…。

子どもが楽しんで学んでいるところを見れば、保護者の方々にもその意義が伝わると思ってた

これは元ゲームクリエイターとして致命的なミスだったのですが、いいサービスを作りさえすればちゃんと売れるのだと無意識のうちに思い込んでいたわけです。
これ、大きな奢りです(>_<)

どんなにいいサービスもプロダクトも、知ってもらわなければ存在しないことと同じ。
存在を知ってもらったところからが本当の勝負で、そのよさがしっかりと伝わらなければ、そこに注いできた情熱と労力はいとも簡単に水泡に帰する。
こんなことは、これまでのゲーム開発で何度も味わってきた教訓なのに、すっかり頭から消えていました。

りとくんチャンネルのサービスはオンラインで完結するので、今回の無料体験もご自宅や旅行先などから Zoom を通して参加していただきました。
そのため、通いの習い事とは違い、お子さんがイベントに参加してくださっている様子を、自然と保護者の方もそばでご覧になっている形になります。

あるご家庭では、お母さんが横についてお子さんをサポートしながら一緒に笑ってくださっていたり。
あるご家庭では、休日のお父さんがお子さん以上にエキサイトしながら応援していたりw
画面やスピーカーを通して、そんな雰囲気が伝わってきます。

なので、無料体験イベントに参加してもらえさえすれば、お子さんがどんなことをしていて、どんな学びを得たのかが、自然と伝わるものだと思っていました。

少なくとも、イベントに夢中で取り組んでいたあの夏のぼくは…。

そもそもの大間違い

はい、これ、前提からして大間違いだったんですよね…。
そもそも、保護者の皆さんは、マインクラフトが一体どんなゲームなのかをご存知ではないケースが多いのです。
「マイクラ」という名前くらいは知っているけど、何をするゲームなのか、ゲームの目的はなんなのか、見ていてもよくわからない。
数年前のぼくだってそうでした。

その上、マイクラはただでさえ風変わりなゲームです。

例えばスーパーマリオであれば「土管工のおじさんを操作して、とにかく画面の右側のゴールを目指し、悪の巨大亀が連れ去ったお姫様を助けるゲーム」と説明できます。

ドラゴンクエストであれば、「勇者となって仲間を募り、襲いくるモンスターを倒しながらレベルを上げ、装備を整え、世界を破滅に導こうとする魔王を倒すゲーム」と言えるでしょう。

でも、マイクラはそうしたわかりやすい説明がしにくいゲームなんですよね…。
「どこまでも広がる世界で狩猟・採集・採掘をしながら、どこかに潜むエンダードラゴンを探して倒すゲーム」と言えなくはないですが、これではマイクラの魅力は全く伝わりません…。

じゃあ、マイクラの魅力は一体何なのかということは、ここでは書ききれないので別の記事でまとめてみようと思いますが、とにかく保護者の皆さんにはマイクラがどんなゲームなのかがピンときていない状況なので、お子さんが楽しみながらメキメキと腕を上げていくその過程で、お子さんの中で何が起こっているのかがわからないわけです。

そして、もう一つ。
マインクラフトを遊ぶことで培うことができるプログラミングがどんなのものなのか、ゲームクリエイターやエンジニアになるわけでもないのに、子どもの将来にどう役立っていくというのか。
これがとてもわかりにくい。

まず、マイクラの中で使える「コマンド」が何なのか、横で見ていてもわからない。
レッドストーンを組み合わせた回路を作る体験を傍から眺めていても、どういう意味を持っているのかわからない。
CodeBuilder を使ったブロックプログラミングは、Scratch などを見たことがある方にはなんとなくわかるところもあるのですが、初めてプログラミングに触れる方にとってはチンプンカンプンでしょう。

こうした訳のわからないものをいじくり回して、マイクラの世界でなんかすごいことができたとしても、それはただ単にゲームを遊ぶことの延長でしかない。
普通にゲームを遊んでいるのと何が違うんだろうか?
ドラクエで全キャラをレベル99にカンストするのと同じじゃないの?

人は主観の生き物だ

そりゃそうですよね。
前提が噛み合ってなければ、その先に目指していることの価値なんて伝わるはずがない…。
もう、ズレたレイヤーが何層にも積み重なっていて、派手に落としたミルフィーユみたいになってそうです。

自分が見えているものは、他人にも見えている。
そんな思考のフレームワークにハマってしまうのが人間のサガであることを、ぼくはすっかり忘れてしまっていました。

で、どうするの?

ということで、この仮説に則った打ち手はただ一つ。

保護者向けのイベントを開催します!
名づけて…

「親子で遊ぼう!お母さん・お父さんのためのマイクラ体験会」

これまではエンドユーザーであるお子さんたちに楽しんでもらうことだけを追い求めてきましたが、それだけではダメだということがはっきりしました。
お子さんのことを誰よりも考え、誰よりもその幸せを願っている保護者の皆さんにこそ、マイクラの面白さ、奥深さを体験していただきたい。
お子さんがマイクラに夢中になるからこそ、もっといろんなことがしたいという動機が形成され、英語やプログラミングを自分から学ぶ姿勢が培われるという流れを一緒に感じてほしい。
そして、実際にプログラミングを組んでみることで頭の中に思考回路が形作られるのかを自らも体験していただきたい。
この体験が何よりも雄弁に語ってくれるはずです。

善は急げということで

今年のシルバーウィークは大型連休になりそこねてしまったようですが、逆にそれはチャンスかもしれません。
遠出をせずに自宅や近場で過ごすご家族もいらっしゃると思うので、親子で一緒にマイクラを遊びながら学ぶイベントを開催したいと思います!

お時間がありましたら、ぜひ一緒に遊びましょう。^^

追伸

という記事を書いている間に、おためし入会にお申し込みいただくことができました!
ありがとうございますー。

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