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プロジェクト紹介vol.145:大手人材サービス企業様への人材市場検討支援

こんにちは!
ライズ・コンサルティング・グループ広報担当です。

今回は、当社が支援させて頂きました、大手人材サービス企業様へのご支援についてご紹介致します。

■プロジェクトの背景
クライアントは大手人材サービス企業です。同社は業界におけるシェア拡大を目的とし、人口減少や働き方の多様化といった将来の労働市場の変容を踏まえた中長期の戦略検討が求められていました。
その中で、過去のご支援を行った実績を評価いただき、今回の支援の機会を頂きました。

■クライアントの課題に対してどういう想いを感じたか?
まず、率直に難しいテーマだと感じました。今回のプロジェクトでは、労働市場の未来予測が求められ、様々なシナリオの中から妥当なシナリオを導き出す必要がありました。また、その中でクライアントにとって最善の戦略を検討する必要がありました。労働人口の減少、価値観の多様化、Z世代の台頭など人材サービス業界に対して大きな影響を及ぼす要因が多数ある中で、人材サービス業はどうあるべきか、という問いに解を出すことは非常にチャレンジングだと感じました。その一方で、誰も知りえない未来を予測するというテーマに取り組めるということで非常に楽しみでもありました。

■RISEのアプローチ
今回のプロジェクトは、次の3つのSTEPで進めました。
STEP1:将来の労働市場のマクロ分析
STEP2:注力セグメント・領域の特定
STEP3:中長期の戦略検討

まず、将来の労働市場においてどのような変化が発生するのかマクロ分析を行いました。PEST分析、デモグラフィック分析を行い、将来の労働市場の特徴を整理しました。少子高齢化によるシニア層の増加、テクノロジーの発展による雇用の一部代替、キャリアの多様化等、考えうる労働市場における変化を洗い出し、特に注目すべき変化を抽出しました。その中で、人材サービス業における事業機会を導出しました。

次に、洗い出された事業機会からクライアントはどの領域に注力すべきかを特定しました。ここでは、市場の大きさ・成長性、クライアントの強み・弱みに基づき、有望領域を特定するとともに、クライアントの経営層との討議を通じて注力すべき領域を特定しました。

最後に、注力領域においてクライアントの中長期の戦略を検討いたしました。ここでは、競合の動きを踏まえた戦略を検討するため、当社のリレーションを活かし、関係者へのインタビューを行った上で、競合の戦略の検討も実施しました。競合に対していかに勝ち筋を見出し、シェアを拡大していくか、経営層との討議を通じて中長期の戦略を導きました。

■何が大変だったか?そのときどういう想いで働いていたか?
プロジェクトの中で最も苦労したのは、経営層との合意を形成することでした。今回のプロジェクトではクライアントの様々な部門の経営層との討議を複数回行って推進しました。各部門において責任を持たれる方が参画されるため、異なる観点で様々な意見を頂きました。それらの意見を将来の労働市場を踏まえ、1つの戦略に落とし込むことに難儀しました。討議を進めるに当たって、事前の意見収集、討議フレームワークの構築、ファシリテーション、合意事項の取り纏め等、いずれも注意深く進めて参りました。
その中で、合意形成を行うため、特に重要だと感じた点が、「経営層の関心を正確に理解すること」と「議論の着地点を明確にすること」です。
「経営層の関心を正確に理解すること」では、経営層の意見にどのような背景と目的があるのかを正確に把握することが重要となります。背景・目的に応じて、様々な意見をいくつかのテーマに分類し、全体像を示すことによって、議論を収束させ、戦略方針を合意することができました。
また、「議論の着地点を明確にすること」では、討議の中で決定すべき事項と論点設定が重要となります。最終的なゴールを見据えて、討議すべき論点を事前に設定することで、参加者が意見を出しやすく円滑に議論が進むように工夫を行いました。
これらによって限られた時間の中で経営層との合意を形成することができました。

■プロジェクト成果
2か月間のプロジェクトの中で、将来の労働市場の特徴、経営層との討議を踏まえた戦略方針を報告書として取り纏めました。注力領域における中長期的な戦略方針と短期的に意思決定すべき点を整理し、今後の役割分担、進め方が明確になるように整理を行いました。また、上記の戦略検討に併せて競合に対する勝ち筋を調査・分析結果を踏まえ、ご報告いたしました。

■プロジェクトを終えて、自身の感情にどのような変化があったか?
今回のプロジェクトを通して、経営層と対話しつつ戦略を検討することの醍醐味を改めて実感することができました。経営層が抱えられている悩みを直接伺い、伴走型で支援することで、クライアントへの理解を深め、より良い価値を提供することができたと感じております。

また、将来の労働市場を予測するというテーマにおいても非常にチャレンジングでしたが、様々な業界の知見を有する当社だからこそ、クライアントにはない視点での検討ができたと考えております。

ライズ・コンサルティング・グループではProduce Nextの理念のもと、人材業界に限らず、様々な業界・テーマにおける未来を見据えた戦略策定の支援を行っております。VUCAの時代を生き抜くため、多くの企業において変革が求められていると思います。今後もそのような変革の支援を積極的に進めておりますので、もしお困りの方はぜひ一度お声がけいただけると幸いです。

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