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台北鄉下生活日誌【4】 朝ごはん屋の落とし穴

台湾といえば、美味しい朝ごはん!

ハムやチーズなどの具がたっぷり入った蛋餅(ダンビン/卵入りクレープ)や、刻んだ台湾風揚げパン、漬物、魚でんぶなどを混ぜて、俵型ににぎった愛らしい飯糰(ファントゥアン/台湾風おにぎり)、そして何より忘れちゃいけないのが、大豆の甘みがしっかり感じられる、やさしい味の豆漿(ドウジャン/豆乳)…。

徒歩5分圏内に4〜5軒の朝ごはん屋があることも珍しくなく、便利な上にとっても美味しいので、普段ほぼ自炊をしている私も、朝だけは外に買いに出ることもしばしば。

そんなある日、普段同じものばかり頼んでるから、たまには違うもの頼んでみようかな〜と思い、一度も頼んだことがなかったコーヒーを頼んでみることに。

日本であれば、何の疑いもなく頼むような、ごくごく一般的なメニュー。

ところが、家に持ち帰って飲んでいると、なんだかお腹の調子がおかしいような…。そして30分後には、ひどい腹痛でトイレに駆け込むという。その後約3時間、腹痛を何度も繰り返し、夜遅くまで食欲もなく、心身ともにヘトヘトに。

後々鉢合わせたルームメイトに聞いてみると、なんと台湾の朝ごはん屋のコーヒーとミルクティーは、別名「下剤」と呼ばれていて、その効果を発揮させたいときに、わざわざ買うものなのだとか(嘘だろ…)。

しかも人によってはその効果はなく、日常的な飲み物として飲んでいる人もいるらしい。なんとも恐ろしい…。

その子によると、なんでもコーヒーやミルクティーに使っている粉が悪いそうなのだ。朝ごはん屋のタイプによって、飲める店と飲めない店があり、昔からあるような古いタイプの朝ごはん屋で出しているものは、質が悪いから飲んじゃいけないと。

そんな飲めないもん外で売るなよ!!!と盛大にツッコミつつも、ここは台湾だから仕方ないか…という諦めもあり。

台湾で暮らしていると、良くも悪くも、あらゆることに対してどんどん寛大になっていくような気がする…。

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