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エンドロールを見ずに席を立つ人に憧れている
「好きな映画は?」という質問はふしぎ。映画が人生を描くものなら、他人のそれと同じように、目の前をさらさらと流れていくだけで、心に残るものなんて本当はない。
けれど、「映画を見たということ」はどうしても記憶と結びつく。最近でいえば、「殺さない彼と死なない彼女」と、実写版の「ヲタクに恋は難しい」。どちらも映画館で見た。
殺さない彼と死なない彼女は、渋谷だ。2週間ほど家から出なかったとき、外出の
ラミパス・ラミパス・ルルルル。
私はデカルトさんほど賢くないので、考え続けても、「疑っている自分」すら手元には残らない。
1に1を足せば2になることも、神様がこちらを見ていることも、ハッシュタグもくすぐったい寝息も日本語の美しさも幸せも希死念慮も同じくらい何にも信じられなかったから、せめて、「私なんかと比べ物にならないくらい苦しんでいる人が世界にはたくさんいる」という事実だけを大切に信じて生きてきた。これまでの人生の中で、胸
drowning in signifian
✳︎上田ゼミ作文課題
✳︎テーマは「音」
クジラがコミュニケーションのために出す鳴き声のことを、クジラの歌、と呼ぶらしい。メロディラインのように反復的な型があるからだ。検索すれば動画がいくらでも見つかる。ふしぎなリズムがあって、底無しに落下していく不安も、反響に包まれる安心感もある。怒号のような、慟哭のような、聖歌のような音。クジラは私に向けて歌っているわけではないので、勝手に感情を当てはめる
小娘はサラリーマンを語りたい
今日は、なんと大胆にも”サラリーマン”について語ります。
私の母は大学教授で、父は鹿児島の小さな離島で僧侶をしている。親戚筋は歯医者や医者や農家ばかりで、姉は哲学科の大学院生、私自身も芸術学科なんてところに進学してしまった。必然、私の周りには、スーツを着て企業に勤めるような“サラリーマン”がいない。そんなステレオタイプのイメージ鼻で笑われちゃうかもしれないけど、何が偏見か分からないレベルで会
てか思いやりとワードセンスあるなら下ネタでも問題ない
その真理は未だによくわからないのだけど、純粋だね、とか、ピュアだね、とか言われがちな人生だった。付随して、昔から「君は純粋だから聞かなくていい話だよ」と蚊帳の外にされることが多い。
そんなことを言うのは大抵優しくて気のいい人たちで、そういう会話の内容は大抵マジで聞かなくていい話(小学生の悪口とか思春期の下ネタとか)だからその排斥に何の問題もないと気づけたのは、高校にあがってからだと思う。
それまで
血小板ってどんな働きするんだっけ?
果てしなく怖がりの私がピアスホールを開けた理由は、大別すると2つある。ひとつは不器用すぎてイヤリングがつけられないから。もうひとつは、巷で話題の映画「JOKER」を見に行きたいから。後者に豪快な文脈破綻が見られるけど、ちゃんと説明できるよ。ネタとして友達に話したらみんな悲しそうな顔になってしまったので、ここに書くかは考え中だけど。
とにかく、私の身体には今、ピアスを受け入れるホールが2つ