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「聴く」

こんにちは!
今日はセミナーに参加させていただいたので、それのアウトプットをしたいと思います。

参加した会

「認知症の人の生活を支援する環境を考える会」
のイベントに参加させていただきました。学校を経由しての参加で、学生には周知されていたので、ほかにも同年代の方がいると思っていましたが、学生は私一人でした(;'∀')

イベントの内容としては、認知症に関する映像をみて、その感想を言ったりする感じだったのですが、本当に色んなバックグラウンドを持っている方が参加されていて、たくさんの立場からのお話が聞けたのが面白かったです。

笑顔が素敵!

私が認知症に関する映像をみて思ったことは、皆さん笑顔が素敵、ということでした。それはテレビに取り上げられるくらいで、成功している事例なので当たり前なのかもしれないのですが、それが今回一番心に残っていることです。皆さんが笑顔で活動できる環境づくりを目指していくことが必要なのではないかと思いました。私はまだ社会に出ていなくて現場の感じもよくわかりませんが、それが難しいということは何となくわかります。私のアルバイト先でも同様なことが起こっていると感じているからです。でも、まだ学生という免罪符のもと、もうしばらく理想に浸っていたいです。

理想と実際

今日は地域で実際に地域包括支援センターなどで働いているかたや軽度認知症と診断された方のお話も聞けたのですが、当事者の方の
「支援者の認識と当事者とで乖離が起こっていると感じた」
という言葉が気になりました。当事者のかたは、自分が困っていることを聴いてもらえる機会が少ないと感じているようでした。それに対して現場の方の意見は
「家族の集いを開いたときは多くの人に参加していただけるが、当事者の方はあまり集まらない。家族の方が声をかけても拒否されてしまうことが多い」
とのことでした。まだ支援者でもないし、幸運なことにまだ当事者でもない私からはどちらの視点も新しいものでした。映像の中で、ピアサポート(当事者どおしで支え合う取り組み)が取り上げられていて、そこの中で、
「どんな専門職が伝えたって自分のことじゃないもん」
という言葉が胸に残りました。確かに、と思いました。それだけ、当事者の方の言葉は同じ病気の人に元気や希望、勇気を与えるものなのだと思いますが、専門職を目指している身としては少し無力感を感じました。

でもそれで良い。と思うことにします。人はできることが皆違うからです。
だって、認知症の専門職にリハビリテーションをしてもらいたいと思うでしょうか?認知症の方だったら安心されるかもしれませんが、例えば身体障碍の領域で可動域訓練(関節を曲げたり伸ばしたりする運動のことです)を行う時に気を付けることは山のようにあります。これらは一つでも欠けたら人にけがをさせてしまう可能性があったり、正しい効果が得られないと言われていますが、それを「忘れていた」で済ませてはいけないと考えます。
だから、私は専門的な知識を基に、皆さんが自分らしく生きられるお手伝いを精いっぱい頑張ることにしました。
将来的に何か病気になって、それとともに生きていかなければならなくなった時にはピアサポーターで皆さんに勇気を与えたいです。
(ピアサポートできるのは最大でも1つの病気に対してですが、専門職になった場合、たくさんの疾患に対応できるのも強みかな、と今の段階では考えています。経験を重ねていって、考えが変わるのが楽しみです。)

私にできることはなんだろう?

一番はやはり、学校の勉強ですよね。直結すると思います。自分に足りないのは創造力(作業療法士としては致命的)だと思うので、そこを磨けるようにたくさんの人と交流して、発想の種を増やしていきたいです。
もっと大きな話をすると、専門職にできることとして、認知症の方のニーズを聞き取るためにイベントなどのへの参加を促すことかなと思います。
そこには仕掛けが必要、と今日のイベントでも話が出ていて、介護当事者の方の意見に
「犬を見ると妻が笑うから、ワンちゃんボランティアの人に来てほしいな」
というものがあって、なるほど!と思いました。これこそ、想いの実現ですよね。その人を思う気持ちに心が温まりました。
何をやるにしても支援者側の意見で動いてはいけないな、と思いました。サービスの対象者が何を求めているのかしっかり「聴く」ことが大切ですね。日常生活でも心掛けていきたいです。

みんなが笑顔で暮らせる日が来ますように。


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