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自己紹介|会食恐怖症克服支援プロカウンセラー|さやか


1.はじめに


はじめまして。
会食恐怖症克服支援プロカウンセラーのさやかです。

私は嘔吐恐怖症・パニック症・広場恐怖症・会食恐怖症の当事者経験があります。家から一歩外に出るだけで「気持ち悪くなったらどうしよう」という不安が強くあり、特に2016年頃は会食だけでなく外出もできない状態でした。

2017年に会食恐怖症克服プログラムを受講して認知行動療法に取り組みました。

現在はパニック発作や会食時の症状はありません。
外出や緊張する場面で吐くことへの不安は多少ありますが「私は緊張したら吐き気がしやすい体質なんだ」と受け入れ、大きな支障はなく生活しています。

そして自身の当事者経験を活かし、会食恐怖症克服支援プロカウンセラーとしてメッセージ相談や通話カウンセリング・パーソナルトレーニングの他、当事者コミュニティの運営をしており、年間1500件を超えるご相談が届きます。

本記事では、会食恐怖症になる前の私のことや、会食恐怖症・嘔吐恐怖症になったきっかけなどをお話したいと思います。

2.会食恐怖症になる前の私


私が会食恐怖症になる前は、友達との旅行やドライブが好きで、毎週末外食したり、半年に1回は旅行に行っていました。
おしゃれなカフェでのランチも好きでしたし、夜は焼肉食べ放題に行ったり、ラーメン屋さんでは替え玉したり。バイキングビュッフェでおなかいっぱい食べることにも幸せを感じていました。

そして、大好きなアーティストのLIVEは、九州から飛行機に乗って仙台まで行っていました♪

3.会食恐怖症になったきっかけ

<きっかけ①>

1回目は高校生のころ。
家族と外食後に、気持ち悪くなったことがあります。
高級な料理を食べた帰り道で、(高級な料理をごちそうしてもらったのに、もし吐いたら「もったいない!」と母に怒られる)と思った記憶があります。

このことがきっかけで、外食の予定が入ると、「食後にまた吐き気がするのではないか」という不安が浮かぶようになりました。

しかし、この頃は、外食を避けるほどまではなく、”外食後に吐かないか心配になる”という程度でした。

<きっかけ②>

2回目は2015年頃。旅行先の定食屋さんで、一緒に行った相手が「大盛りのから揚げ」を注文したところ、大食い動画で出てくるような…たぶん3kgくらいのすごい「デカ盛り」が運ばれてきました。
私はそれに圧倒されて気持ち悪くなり、自分が注文した唐揚げ丼を一口も食べることができませんでした。

これがきっかけで、「外食で吐き気がしたらどうしよう」「1口も食べられなかったらどうしよう」という不安が浮かぶようになりました。

しかし、この頃はまだ、不安が浮かぶだけで、外食を避けたりはしていませんでした。

もちろん、会食恐怖症という言葉もまだ知りません。

<きっかけ③>

3回目の出来事は、2016年。家から車で30分の定食屋さんに行ったときのこと。
行く前や食事中は何ともなかったのに、帰り道の車の中で急に「気持ち悪いかも…吐いたらどうしよう」と思い始めました。

この日を境に、「外食後に吐くかもしれないから、もう外食したくない」と思うようになり、
・自分からは誘わない
・どうしても誘われたら不安だけど行く
・断れるときは断る
というスタイルで、なんとなく外食を避けるようになりました。

このときもまだ、会食恐怖症という言葉は知りませんでした。

<きっかけ④>

大きなきっかけとなったのが2016年。
友達との会食中に、急に喉が詰まって飲み込めなくなり、吐き気がして1口も食べられなかったことがありました。

帰り道に道でえずいて(吐きはしなかった)もう絶対に外食は無理だと思った記憶があります。

これがきっかけで
・また食べられなかったらどうしよう
・残したらどうしよう
・食事中に吐いたらどうしよう
・食後に吐いたらどうしよう
という不安が浮かぶようになりました。

このような外食時の体調不良が数回重なったことがきっかけで、会食を避けるようになりました。

このときもまだ、会食恐怖症という言葉を知りません。

4.嘔吐恐怖症について


嘔吐恐怖症という言葉を知ったのは、会食恐怖症になってから。2017年頃です。

幼少期から常に「吐かないか」という不安があり、気持ち悪くならないための対策を取りながら生活していた記憶があります。

小学生のころから給食のにおいが苦手で、給食の時間になったら気持ち悪くならないか、給食を食べたあと授業中に吐いてしまうのではないかと考えながら過ごしていました。

しかし、そのころはなんでこんなに吐くことに対して不安なんだろうと疑問を持ちながらも、さほど大きな支障はなく学校生活を送っていました。

生活に支障が出始めたのは2016年です。趣味でライブ活動をしていて、突然、ステージで歌えなくなってしまいました。
ステージでギターを弾いて歌っているときに、お客さんの前で吐いたらどうしようと急によぎるようになってライブに出られなくなり、活動を終えてしまいました。

2016年にうつ病を患ったことをきっかけにパニック症・広場恐怖症も発症し、その頃から外出や会食を避けるようになりました。

それまで不安な気持ちは恥ずかしくて誰にも相談できませんでしたが、ネットで「吐き気・不安」というワードで検索したときにはじめて「会食恐怖症」という言葉を知りました。

その中で学びを深めていくうちに、「嘔吐恐怖タイプの会食恐怖症」であることを知りました。これが「嘔吐恐怖症」を初めて知ったきっかけです。

5.克服に向けての取り組み

会食恐怖症と嘔吐恐怖症に対して、認知行動療法に取り組むことで「外出・会食=嘔吐」という結びつきが緩まり、現在は比較的リラックスして生活できています。

時々会食や外出時に不安や吐き気が出ることもあります。しかし「吐き気がしても良くなるから大丈夫」と思えるようになってから、嘔吐恐怖症があっても毎日リラックスして楽しく過ごすことができています。

数年前までは「不安で外出できないなんて情けない」と自分を責めていましたが、今はありのままの自分を受け入れ「苦手なことがあってもいい」と思えるようになり、自分を責めることはなくなりました。

6.カウンセラー活動について

会食恐怖症や嘔吐恐怖症についてSNSなどを見ていると、誰にも相談できずに孤独を感じている人が多いと感じました。私と同じように自分を否定的に見てしまうクセをもっている人が多いことにも直面しました。

このような経緯や自身の経験をもとに、薬を使わない「認知行動療法」を中心として一人一人に寄り添うスタイルで克服支援を行っています。

そして克服支援だけでなく、自己肯定感を高め自分を好きになることで自分らしく楽しく生きる方法を伝えています。

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