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『火狩りの王』、おすすめです

おひさしぶりになってしまいました。
やっぱり毎日更新って難しいですね……。

1週間くらい前に風邪にかかり、ぞれからずるずる体調不良が続いています。気づけば2月や……。
今年はインフルエンザが本当に流行っているみたいで、私の周りでも沢山の人が倒れていっています。だからこそ、少しでもおかしいな、と思ったら病院に行ったり、外出を控えたり、何よりも日頃の生活習慣を見直さなければいけないと痛感しました。

体調悪いなかでも本は読めたので、その感想を。

日向理恵子さん著『火狩りの王 春ノ火(一)』(ほるぷ出版)を読みました。


ジャンル的には一応児童向け文学だと思いますが、大人でも楽しめるSFファンタジー小説です。

「人類最終戦争後の世界」が舞台で、端的にいうとロストテクノロジーの世界。人間の体は、そばで火が燃えると自然発火してしまうという恐ろしい仕様変更がなされているという設定です。人が安全に使える〈火〉は、黒い森に棲まう〈炎魔〉という怪物から採れるものだけで、その炎魔を倒すことができる〈火狩り〉や人間を支配している〈神族〉、〈村と都市と森〉などの関係をめぐってお話が進んでいきます。

主人公は、村出身の女の子〈灯子〉と、都市で暮らす男の子〈煌四〉。

灯子のほうは、とある火狩りに命を救われたことで、生まれ育った村から初めて外へ出て、世界の置かれた状況を知っていく。煌四は、母親を亡くし、体の弱い妹と一緒に生きていくために、都市を守るという名目で秘密の研究にたずさわっていく……、というお話です。

この第一巻ではまだ出会っていない二人ですが、今後どう出会い、成長していくのかが楽しみです。

世界観がナウシカに近いところがあって、「世界の秘密」という大きな謎に迫っていく過程にわくわくします! 荻原規子さんの「勾玉三部作」などが好きな人は、けっこうハマれるのではないでしょうか。

今年の春と秋に続刊発売予定なので、引き続き追っていきたいな〜と思います!

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