見出し画像

読書|時間最短化、成果最大化の法則

ナマズ(=旦那)が「ピッパピっパ」というようになりました。はて?何の影響からだろうと探ってみたところ、どうやら木下勝寿さんのアドバイスを実践しているようです。

ナマズしかり、仕事でもプライベートでも大変役に立ちそうな思考アルゴリズムが、本書にまとまっています。

こちらには、少ない時間で成果を大きくする法則が45つ紹介されていました。その中でも、私が意識したいと思った内容を取り上げたいと思います。

人によって、ヒットする章はそれぞれですので、少しでも気になった方は、実際に読んでいただくのがオススメです。ちなみに、私とナマズですら、注目ポイントは異なっていました。

1.物事を現実する考え方(原因解消思考と最終目標逆算思考の法則)

目標達成する上で大切なのは、”目標を達成すること”であって、”障害を取り除くこと”ではない。そう学びました。

自分が目指すゴールに向かう途中に、失敗や行き止まりなど数々の障害にぶち当たります。人は、その失敗の原因をなくすための行動を取ることが多いでしょう。

しかし、そのように一つ一つの失敗を取り除く力をつけようとしていては、いつまで経っても最終到達地点には辿り着けません。壁を破壊したらすぐ次の壁…となるし、壁破壊のためのエネルギー集中は、必ずしも困難を打開できるとは限りません。

ここで発想の転換が必要です。例えば、すでに目標達成している人のノウハウを知る。または、細々した課題ではなく絶対に乗りこなければならない課題に着目して、その克服を試みることへと切り替える。すると途端に、目標達成への道が見えるようになっていきます。

私自身、小さな障害が気になり、失敗を取り除くための時間をかけすぎてしまうことがありました。叶えたい目的は何か?の視点は何事においても、忘れてはいけない思考になります。

2.戦いを”略す”のが戦略(ボールペンより鉛筆を探す法則)

1に引き続き、困難を乗り越えるときのお話です。

例に挙げられたのは宇宙開発の出来事。アメリカでは、無重力状態でもインクがでるボールペンの開発に多大なる時間とお金を費やしましたが、一方のロシアは鉛筆で事足りるではないか、と気づいていた寓話です。

寓話で捉えると、なんで気づかないんだろう、と他人事のように思えます。しかし、実際私もこのように無駄なコストを払って、目的を達成していることが十分にあると思いました。

労力をかけた分だけ成功に繋がる、という考え方は早く捨てて、戦いを略していく思考を取り入れたいものです。

3.人の感情にふりまわされなくなる(好き嫌いは7:3の法則)

こちらは人間関係についてです。本書以外にも、好き嫌いは7:3の法則は耳にしたことがありましたが、きちんと文章で理解したのは今回がはじめてかもしれません。

要は、あなたを強烈に好きでいれくれる人がある程度いたら、強烈に嫌いでいる人も一定数いる法則になります。その比率が大体7:3。

嫌われる人がいなければ、あなたのことを強烈に好きでいてくれる人もおらず、”そこそこ””まあまあ”程度で止まってしまうという考え方です。

思い返してみれば、私は小〜大学、さらには社会人になっても、私のことを強烈に嫌っている人がクラスやコミュニティにひとりはいました。

友達伝手で理由を聞いてみても「彼氏に振られた原因だった」「好きな先生と仲良く話していたから」「ポワポワしている雰囲気が気に入らない」など、どうしたら良いのか分からない原因ばかりだった覚えがあります。

ですが、同時に私をものすごく慕ってくれる友達にも恵まれました。可愛がってくれる先輩や先生、家族など強烈に嫌っている層を除くと、人間関係は概ね良好であったように思えます。

つまり、7:3の法則を知らず知らず体験したようです。慕ってくれる方々がいたのは、私を嫌ってくれている人のおかげなのかもしれないと思えたら、途端に気持ちが楽になりました。

嫌われてしまうことは、今も好きではありません。しかし、嫌われることは好かれることとのバランスを取るために必要だと信じた上で、好きの関係性でいられる人を大切にしたいと思えました。


***

本書は、楽しみながら成果を上げ続ける方法がわかりやすく、紹介されていました。

すでに実行していることに気づくと、自己肯定感が上がりますし、自分に足りないところかも、と思うと早速実践したくなります。

頑張っても成果が出ない…と思われる方は、一度著者木下さんの思考をインプットしてみるのも良いかもしれません。

結局、読了後は私もナマズと「ピッパピっパ」というようになっていました。




前回の読書記録はこちらです。

この記事が参加している募集

読書感想文

わたしの本棚

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?