結婚相手をAIが選ぶ時代
AI関係の小説を二冊出しています。
どちらもテーマがAIなので、AIに関してはいろいろ調べていました。
今もっとも身近に使われているAIが、『レコメンド機能』でしょう。
AmazonでもYouTubeでも購入履歴や視聴履歴から自分の好みに合うものをおすすめしてくれるじゃないですか。
あれが一番ポピュラーなAIですよね。昨日紹介したTikTokの会社であるバイトダンスは、このレコメンドAIの機能がとてつもないそうです。GAFAが脅威に感じているというのだから相当なものでしょう。
とはいえ買い物や面白い番組というのは比較的人生の中でも軽い選択です。
それぐらいならばAIに任せてもいい人が多いでしょう。
でももうちょい選択のウェイトが高まってきたらどうでしょうか。
職業選択、家の購入、そして結婚相手の選択などは人生の中でも重い部類に入ります。
ただこれほど大きな選択も、AIがレコメンドしてくれる時代が来ています。
この記事には『婚活もAIで行うようになっている」とあります。
中年以上の世代の方だと、「えっ、AIが結婚相手を選ぶん? 無理、無理」となるでしょうが、若い世代の方だとすんなり受け入れるんじゃないですかね。
たまたま学校や職場で出会うという偶然性に頼るよりも、もっと多くの母集団の中からAIが探してくれた方が、素敵な結婚相手に出会える確率は増えるでしょう。
だいたい昔のお見合いという制度の方が、今の自由恋愛での結婚よりもよかったという考え方もあります。
親が選んでくれたら、少なくとも妙な男性や女性は連れてこないでしょう。自分が親だとして息子や娘に、そんなろくでもない人間と結婚させようとは思わないじゃないですか。
恋は盲目という言葉がありますが、人間の判断基準を狂わせる一番の病気は恋愛じゃないですかね。
殺人の動機で痴情のもつれがトップランキングに入るんですからね。色恋沙汰は人をも殺すんです。
相手が好きというだけで結婚したものの、恋愛感情が冷めてしまい、「なんでこんな人と結婚したんだろ」と後悔するのはよくあることですからね。恋愛が客観的判断を狂わせてしまったんです。
ならば親が選んでくれるお見合いの方が、結婚における失敗の確率は減るでしょう。合理的といえば合理的かもしれません。
で、今は良き相手を選んでくれるのが親ではなく、AIということなんでしょうね。まさにマザーコンピューターです。
最適な結婚相手とは何かという条件づけを、AIがどう判断しているのかは気になるところですが、その精度も次第に高まるでしょう。
恋愛で結婚相手を選ぶなんてとんでもない。そんな危険なことするわけないでしょ。AIが決めた相手じゃないとわたしは結婚はしないわ。
そんな人もあらわれるかもしれません。ただそのときは結婚という制度が存在するのかどうかはわかりませんが。
うーん、AIと恋愛をテーマに近未来小説を書けそうですね。
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