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弱い自分に生まれて、よかった。



できるかどうか不安だ。
できなかった自分が否定されるのが、すごく怖い。
無知だし、自信も誇りもない。
きっと上手くいかない。
逃げ出したい、目の前の現実から。

………だって、弱いんだもの。


キョロキョロ不安


私は大人になれているだろうか。
ひとりで、ちゃんと立って歩いていけるだろうか。


自分の道を決定せよ、と判断に迫られたとき。
いつも自分は、周りをキョロキョロしてばかりだ。


Aの道を選んだら、親はどんな顔をするだろうか。
Bの道を選んだら、失敗したときに自分がますます嫌いになるだろうか。
Cの道を選んだら、まだ、安全だろうか。


自分が掲げた大きな夢・やりたいと思うことに対しても、危険かどうか、周りがどんな反応をするのか気になってばかりで。自由であるはずの頭の中でさえ私は、失敗して周りに迷惑かけて頭を下げていたりする自分を鏡に映し出してばかりいる。

そんな臆病でみじめな自分が映った鏡を、なんども打ち砕きたくなった。


自分はまだ子供だ。全然大人じゃない。だから、自分だけで選択しちゃいけないし、親や周りの言うことが正しいんだきっと。
失敗すること、ネガティブになってしまうのはダメなこと。これ以上弱くなったらダメだ。嫌いな自分を打ち消していけ。


そんなふうに自分に✖をつけてばかりいたことで、いつの間にか自分や誰かとまっすぐ向き合うことが難しくなってしまってしまった。


就活で「行きたい」と思う企業にも。
友情で「友達だ」と思う友人にも。
恋愛で「好きだ」と思う好きな人にも。


…本当は「そのままでいいじゃん」と思いたい、自分にも。

「これがいい」と、口にすることも難しくて。
そんな自分から逃げ出したくなって、放り投げてしまうこともあって。


でもそれはきっと、弱いからじゃない。
弱いことに向き合う責任・勇気が持てないからだ。

noteでも同じようなことを書いてきたけれども、幼いころから染みついた癖は、なかなか抜けてくれないんだな。


勝手な思い込み大会


何のスキルもない。飛びぬけた才能もない。
要領もよくない。正解かどうかも判別できない。

それが私の弱さだとしよう。
でも。それを、何かを「やりたい」と思う気持ちと直結させなくてはいけないルールはあるのだろうか。
「弱いからできないし、やりたくない」と思いこむ必要はあるのだろうか。


それはきっと、ただの「逃避」だ。


「迷惑をかけるから…」と他人や外部要因に責任を押し付けて、自分の弱さから逃げようとする自分がいる。大きな夢もあるのに。
漠然とした不安な気持ちと、本当は認めたくない弱い自分。
両方と本気で向き合えてない。それは性格だけの問題じゃない。きっと、気持ちの問題が一番大きかった。


超絶不器用でいて、頭の中がお花畑だ。
寂しがりやで、うじうじするときも沢山ある。
そんな弱い自分が、誰かや何かに拒絶されるのが怖かった。


でも、いったん立ち止まって周りを見てみた。すると、周りには自分を支えてくれる人たちで溢れていたということに気がついた。

「最近どう?」「ずっと話してみたかったんだよ!」「無理しないでね」「あなたなら、きっとできるよ」「仕方ないなあ、手伝うよ」


みんな、本当にやさしくて、あたたかい。

弱くてダメダメなのに、夢だけはデカい。
そんな自分を何だかんだ心配してくれたり、応援したりしてくれる。
沢山の人たちとの、ありがたい出会い。


…思えばそれは、「自分の弱さ」があったからこそだった。


身体や心が弱い分だけ、神様はたくさんの人との「つながり」を与えてくれた。これまでも、これからも、この素晴らしいギフトの恩恵は続くのだろう。

弱くてよかった。足りないものばかりな状態で生まれてよかった。
生きがいがありすぎて、困っちゃうな。


”想い”だけは忘れずに


皆さんは、自分が好きですか。強いところだけでなく、自分の弱いところまで含めて好きですか。

個性を大切にとか、ありのままの自分を肯定しようとか。
そんなこと急に言われても、困りますよね。


でも最近ちょっとだけ、弱い自分を肯定できるようになりました。
肯定というか、好きになれそうな気がしてきました。
それは、私が弱くなかったら、出会えなかった人たちがたくさんいるってことに気づいてしまったからです。

たっぷり迷惑かけちゃったと思うし、これからもかけまくる未来は見えています。(笑) 
でも、


弱くても、弱いまま、進み続けようと思っています。
それも、周りをたくさん頼りながら、友達をたくさんつくりながら。
”想い”や”夢”だけは抱きしめて、不可能だと思えることにもチャレンジしていきたいです。「弱くて不器用で、最高に幸せだった」と言い残してポックリ逝けるように、日々を過ごしていきたいです。


長々とした文章を最後までご覧いただきありがとうございました。
それでは、また。









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