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30.つまらない就活を、シュールにこなそうか。


「つまらないもの」と遭遇すると、
街でよく見る『テナント募集中』の貼り紙を思い出す。


どうしてあの部屋は、借主がいないんだろう。
私だったら、どんなお店を出すかなあ…


そんな風にして、
うわあ…つまんな…と思うものを見ると、空白を自分の考えた世界で埋めたくなる欲が発生し、妄想が広がっていくのである。
そしてその広がりによっては、実現させてしまう妄想もある。



そこで今回は、「つまらないもの」としての圧倒的支持を私から得ている「就活」に対し、本日、実現させてしまった妄想について紹介していきたい。


「書いて」と言えば「つまらん」と反抗する自分



志望する企業に対して、自分の紹介や志望した動機について書く。


端的に言えば、たったそれだけの単純な作業である。
しかし、ESの作成というものは何故こんなにも面倒なものなのだろうか。


去年の冬ぐらいまではモチベーションをギリギリのところまで保てていたけれど、「もぅムリィ・・・」と最近は心が悲鳴をあげるようになった。


さあ書くのだ、と自分に言い聞かせるも、気づけばスマホを触っている。

つまんないんだもーん」と自分は言うことを聞いてくれない。
・・・これは困ったクライアントだ。


そこで私は考えた。

「就活」そのもの自体が面白くなることは到底ない。
ならば、いかに「就活」という概念を隠して作業をさせるか…
つまり、クライアントである自分の機嫌が良くなる世界観を提供し、
機嫌が良い間に作業をさせるかが勝負なのかもしれない…と。


とりあえず、ベッドに寝転がって施策を考えることにする。
すると、タイミングよく、何故かベッドの上に置いてあったミッキーマウスのカチューシャが目に入ってきのだった。



シュールな世界に自分を巻き込め!


ミッキーマウスのカチューシャ。
持っている人は、きっと多いだろう。


夢の国を訪れる時のお供にしたり、学祭の演劇で使ったり、吹奏楽部なら、ディズニーメドレーを演奏するときなんかに皆が頭につけたりするものだと思う。

これらの場合に共通することは、誰かに見せるという目的があることだ。
誰かに見せて、夢の世界や幸福感、特別感を感じることができる。


では、誰かに見せない場合現実的な場所にいる場合に使用するのはどうだろう?


普通に考えて、アホみたいだ。
自分の部屋という、超現実的な場所で非現実的なものを1人で身に付けるというのは、ものすごく恥ずかしいし、気が引けるだろう。


しかし、気が引けるのはなぜだろうか?
それは、自分というクライアントが、自分自身を俯瞰しているからだ。
冷静な自分が、耳をつけた私を想像して俯瞰している証拠だ。


ならば、「ES作成つまらん」と機嫌を損ねた自分というクライアントを喜ばせるチャンスである。


ということで、恐る恐る耳をつけてパソコンの前に座り、
キーボードを打ってみることにした。


・・・すると、数秒もたたずに私は一人で吹き出した。


ミッキーの耳をつけた自分が真面目に就活をしている。
そんな状況を俯瞰したら、笑わずにはいられなかった。



そんなふうにして、すっかり機嫌を直すことができた自分だけれども、
最終的には耳を外して真面目にESを書くことに至った。


皆さんも、やる気が失せすぎてどうしようもない時は、是非やってみてほしい。


何事も、つまらないことを無理に否定する必要はない。
つまらない世界を面白がることから始めてみればいい。
そんなどうでもいいことが、意外に大事だったりするのかもしれない。
(そう思いたいだけかもしれない)


以上、妄想好きの変人は、そんな学びを得たというだけの超どうでもいいご報告でした!笑
今後もこんなシリーズが続くかもしれないですが、これからもお付き合いいただけると嬉しいです!笑笑

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