希望への航海ー不登校だった私が演劇を志した理由ー
「明日、学校行かないから!」私が演劇を志したのは、偶然といえば偶然で、必然といえば必然だった。
中学一年の終わりにさしかかったころ、学校に行かなくなった。両親の不仲、祖母の入院による環境の変化など、さまざまなことが重なっての結果だが、いちばん大きな要因となったのは受験戦争による反動であった。小学三年生後半から塾に通い、勉強漬けの日々を送って、志望する全国有数の進学校に合格間違いなしだと言われていた私。しかし、現実は残酷……当日、緊張のあまり頭が真っ白になったのだ。
後期入