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劇評/演劇レビュー

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演劇に関する記事をまとめたマガジンです。
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記事一覧

人、あるいは人のようなものとの距離:「呂好・太遊二人会」レビュー

 落語にはたいてい、登場人物がふたり以上いる。人が集まれば必然的にコミュニケーションが生…

ringo_no_sin
3か月前
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お知らせ(クロスレビュー公開)

浄土複合のnoteで、クロスレビューが公開されています。 「踊る言葉、場が呼び起こすダンス」…

ringo_no_sin
6か月前
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公演評 掲載のお知らせ

ロームシアター京都のWEBマガジン「Spin-Off」で、公演評を書きました。 「太古のリズムと現…

ringo_no_sin
7か月前
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すれ違わない思い出、すれ違う思い出:30×30 pair.195『私見感×白河夜船』

私見感『宇宙人に攫われるまでの話』  舞台上には、小さなテーブルと2脚の椅子。それからテ…

ringo_no_sin
8か月前
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なんでもない夜を越えるために:努力クラブ第17回公演『ゲームコーナー』

 この人と、今夜どうなるのか。「そんなこと考えてもいません」みたいな顔で、儀式のような食…

ringo_no_sin
8か月前
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第31次笑の内閣「ゴメラの逆襲 大阪万博危機一髪」レビュー(追記版)

前回の感想では「ゴメラの逆襲」を見て感じた、権力の在り方、権力との距離の取り方について書…

ringo_no_sin
9か月前
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第31次笑の内閣「ゴメラの逆襲 大阪万博危機一髪(2023/8/5)

 江戸時代の大坂城下には武士が2%しかおらず(全国平均は5%、江戸では50%にものぼる)、権力とは距離があり、かと言って反権力でもなく、迎合もせず。大坂町人は、権力を自分の埒外に置いていた(言い換えれば、気にしないフリをしていた)――と、歴史学者の高島幸次は分析している[1]。  「忖度」ということばが流行語になってしまう現代日本において、権力に対して気にしないフリをするというふるまいは想像しづらいかもしれない。現在上演中の『第31次笑の内閣「ゴメラの逆襲 大阪万博危機一髪

30×30 pair.187『謎の女───《まなみ》。×努力クラブ』

 舞台上にいるのはふたりだけの、会話劇。……それも特別、親密そうな。  in→dependent th…

ringo_no_sin
10か月前
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越境するコント、演劇の境界線

演劇とコントは異なる表現である――ということを、感覚的には理解できる。では、その境界緯線…

ringo_no_sin
1年前
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外側から「僕」を見つめる――努力クラブ 第16回公演『世界対僕』をめぐって

 『世界対僕』というタイトルから、全世界を敵に回すような、あるいは特別な力を持った「僕」…

ringo_no_sin
1年前
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