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関西人が東京都港区で母になるということ。



平日は企業戦士、週末は家族他愛もない時間を過ごしています。

港区が好きだ。この地で結婚して、出産して、子育てして早5年を経て思うけれども、ここに越してきて、自分の肩の力が抜けたというか、自分はありのままでいいのだと思うことがよくある。

私は西日本で生まれ育ち、その後同じ圏内の大学を卒業し就職するまで約20年を西日本で過ごした。
地元の友達も街並みも大好きだ。けれどもどことなく、他人の目はもちろん、一女性としての自分の出来の悪さ?めいたものを感じることが多く、息苦しかった。

結婚や出産、家庭での妻としての立位置、それは自分の気持ちの持ちようや勝手なバイアスなのかもしれないけれど、一般的に世間で求められる姿になれない(仕事での野心は人一倍、お酒の強さも人二、三倍、料理を含む全ての家事力がなく、むしろ彼氏(後に夫になる)の方が家事力も料理も長けている。)自分にずっとコンプレックスを抱いていた。

そんな自分は一生結婚しないだろうと思っていたが、たまたま巡り合わせで職場が同じだった彼と結婚した。激務で旦那さんに夕食の用意もまともにできない妻のままだと、そのうち離婚するよと周りにも言われることもあった。それでも仕事は辞めきれず、その頃は夫婦ともにハードワークだったので、職住近接を掲げて居住候補に上がったのが東京都港区だった。最初は港区女子とかセレブな夜の街、ぐらいしかイメージがなかったが、住んでみて意外というか、とても居心地が良かったし、いわゆる文化的な生活ができていると感じる。

第一子の生後1ヶ月で夜も寝られず疲弊していたことろ、マンションの隣人ママに一緒にお風呂入れを手伝ってもらったり、家族全員コロナになった時には近隣の友人が差し入れをドアノブにかけてくれたり、レイチェルはそのままでいいんだよとバーのマスターや常連客に声をかけてもらったり、区役所の助産師さんが本当に親切だったり、たまたまかもしれないけれど、単なるバイアスがあるだけかもしれないけれど、自分が自分のままでいいと思えるまちが東京都港区だった。

仕事も育児も家事も相変わらず、決して上手くできる方でないが、これからもこの街で暮らしていきたいと思う。

#この街がすき #ワーキングマザー #育児

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