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【鳥肌っちゃう人向け】宮沢賢治作品との接し方

おはよう,こんにちは,こんばんは。りんどうと申します。
金曜の夜,いかがお過ごしでしょうか。

今日は,1日中湿気で大変でしたね~。
気持ちの良い風がそよそよと吹いていますが,なんだかじめじめしているような…。
なんだか,どっちつかずな気候。
飼い犬が長毛の子なのですが,じめじめ~っとしているせいか,部屋の定位置でぐて~と寝っ転がっていました。笑

こんな日は,涼しくなる作品を……!ということで,
本日皆様に読んでほしい作品は,ずばり「銀河鉄道の夜」です……!

「銀河鉄道の夜」といえば,宮沢賢治の代表作。
銀河鉄道の夜といえば宮沢賢治,宮沢賢治といえば銀河鉄道の夜,といっても過言ではない!

(って,私が銀河鉄道の夜が好きすぎて,こんなことを書いてしまったけど,世間的に宮沢賢治といえば雨ニモ負ケズじゃ……?と気付いてしまったことは,黙ってよう。)

話が逸れましたが,銀河鉄道の夜という作品は,宮沢賢治の思想が沢山詰まった作品だと思っています。
宮沢賢治の生き方,考え方。
宮沢賢治のメッセージ性溢れる素敵な作品を,是非皆さんに感じてほしい。

しかし,私も紹介したいと感じる身であるからこそ分かることが一点。

宮沢賢治作品は,他人に紹介しにくいんだッ……!(絶望)

小説を読むだけなのに,他の作品と比べても少し格式が高いと感じるんだよ,宮沢賢治の作品って……。

ふと,思い出す国語の授業。

学生時代に「やまなし」,「オツベルと象」,「永訣の朝」を読み,授業で散々触れているものの,宮沢賢治の文体が難しすぎるためか,内容が難解すぎるためか,宮沢賢治作品なんて読みたくないわ……!と鳥肌っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここではまず,銀河鉄道の夜をお勧めする前に,宮沢賢治作品を楽しむ心得をお伝えしたいと思っています。

こんな偉そうなことを言っている私ですが,鳥肌ってしまう気持ち……痛いほど分かります。
宮沢賢治の作品って意味わからない箇所が多いですよね。

例えば,「やまなし」。
この作品のなかにでてくる,クラムボンという存在。突然登場し,笑う。
蟹ども,もう少し説明しろ。宮沢賢治も小説書くんだったら,クラムボンとは何か書け。
まじ分からん。
読者に始終?マークを浮かばせます。

それに,「永訣の朝」という詩のなかに,ふと現れる不可解な文字列。
あめゆじゅ とてちて けんじゃ。
あめ,という文字が入っているから,多分雨か飴なんでしょう。
ふむふむ。ふむ……?
んー,ちょっと……何言ってるか……。というか,これ日本語なのか……?
注釈が入り,やっと解明される不可解な文字列。
最早,読者に不安しか与えません。

こういう経験があるからか,筆者も幼いころから宮沢賢治作品が好きだったものの,学校の教科書で扱われることが苦手でした。
作品が苦手というより,読んで,情景描写を感じることは好きだったのですが,そこで終わらせずに,クラムボンは何かを考察させたりするような雰囲気ぶち壊しムードをぶっこみ,感覚的に感じることを楽しませてくれないところが苦手でした。学校教育の悪いところだと思う。(筆者個人的意見)

しかし、ここで宮沢賢治作品を諦めてほしくない!
宮沢賢治作品を読もうとすると,鳥肌ってしまう,そこのあなた!
作品内の言葉をひとつひとつ読み取ろうと肩肘張ってしまうから,拒否反応が起こってしまうかもしれません。
リラックスして,さら~っと情景描写を楽しみ,感じることが,宮沢賢治作品を攻略する第一歩です!

宮沢賢治の作品に論理的な思考を巡らすことは……一旦放棄しましょう。
宮沢賢治を論理的に考えるのは,一旦おしまい。

受容して,さらっと読んでみることを意識すれば,より楽しめると思いますよ!

自分に言い聞かせながら,宮沢賢治作品をもう一度読んでみてください。
青空文庫では宮沢賢治の作品を読むことも可能です。


「銀河鉄道の夜」をお勧めするのは,次の機会に。
それでは!良い週末を。


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