RINAKO

管楽器奏者の鼻抜けについてのnoteです。 自身の4年間のサクソフォンでの鼻抜けの経験…

RINAKO

管楽器奏者の鼻抜けについてのnoteです。 自身の4年間のサクソフォンでの鼻抜けの経験から、鼻抜けついて分かったこと、どのような練習方法が改善に向かうか、また何故その改善方法なのかなどを書いていきます

最近の記事

鼻抜けと向き合う(メンタル)

鼻抜けになったことがある多くの方が、 また鼻抜けしたらどうしよう 本番中になったらどうしよう 本番までの練習が上手く進まない、、、 などの不安や焦りを感じたことがあると思います。 鼻抜けの原因が分からず、色々試してみても改善しなかったりするとこのまま音楽を続けることができるのか、という不安に押しつぶされてしまいそうになることもあります。 鼻抜けしている期間が長ければ長いほど悩みは尽きないものの、周りに分かってもらえなかったり、理解されず、どうしたら良いか分からないまま練

    • 鼻抜けと姿勢

      鼻抜けをしている時、奏法を改善することに力を注ぎがちですが、身体の状態と向き合うこともとても大切です。 特に姿勢は鼻抜けを引き起こす原因のひとつになりうるといえます。 前2つの鼻抜けとアンブシュア、喉、舌の関係性で書いたように、鼻抜けと咽頭の関係はとても深いです。 そして、咽頭と頭の骨は、繋がっているので、頭の位置によって咽頭にも影響が及びます。 例えば、マウスピースを自分の方に持ってくるのではなく、自分がマウスピースに近づいてるような、頭だけを前に押し出している感じ

      • 鼻抜けと喉と舌

        実は鼻抜けを改善していく上で一番厄介だと思うのが、喉と舌です。 喉の開きすぎ、閉めすぎ、舌の位置など人によっては、鼻抜けを引き起こす原因になるものの、外からは見えず、感覚は本人にしか分からないからです。 どこからが開きすぎなのか、閉めすぎなのか、丁度いいのはどの感覚なのか、判断するのも、本人が感覚をつかむのも、イメージワードでのやり取りになるのでずれが生じる場合があります。 例えば、 酸っぱい黄色の果物を買ってきて下さい と言われ 50%くらいの人は、レモンを想像し

        有料
        300
        • 鼻抜けとアンブシュア

          さて、鼻抜けと聞くと出てくるワードは『軟口蓋』です。 軟口蓋、軟口蓋、軟口蓋、軟口蓋、何度見たことか分かりません。 軟口蓋というのは分かりやすくいうと、のどちんこの上の部分で、例えばうがいしたときにぶるぶる震えるところです。 軟口蓋が上がると、口と鼻の間が塞がられます。 鼻から息を吸うとき、吐くとき、軟口蓋は下がっています。 逆に唾を飲み込むとき、軟口蓋は上がっています。 飲み物を飲むとき、食べ物を飲み込む時も上がっています。軟口蓋が上がらないと、飲食物が鼻へ入っていって

          有料
          300

        鼻抜けと向き合う(メンタル)

          鼻抜けの改善方法

          管楽器の鼻抜けについて調べると、多く見かけるのが 口と鼻の間をふさぐ蓋(軟口蓋)が口の中の圧に負け、塞がらなくなってしまう。 というものです。勿論これは正しい情報です。 しかし、圧というワードにとらわれ、圧を排除することが鼻抜けの改善方法とされてることが多く ・セッティング重すぎ ・身体の力みがある ・口の空間が広すぎ ・喉の開きすぎ などが原因として挙げられることが多いです。 この原因を元に改善策を見出し、鼻抜けが治ったかたもいると思います。 実際私も、セッティ

          鼻抜けの改善方法

          鼻抜け経歴(フランス編②)

          留学2年目の夏、講習会に向けて練習していると鼻抜けし始めました。 あれ?やばい、、?と思って休みながらも、曲が全然仕上がってなくて練習しなきゃと練習してたら、どんどん悪化していきました。 講習会が始まるころには、吹いたらすぐ抜けてしまうくらい酷くなっていました。 いつも鼻抜けするときは1時間くらい吹いてからだったので、とても焦っていました。 力んでいるのかな?と思って脱力しても抜けるし、セッティングも重くないし、今までやっていた対処法をやっても治らず、、、 5分の曲が

          鼻抜け経歴(フランス編②)

          鼻抜け経歴(フランス編)

          意を決してフランスに留学した22歳の夏。 音楽院に行き、ジェローム・ララン先生の元で一から基礎を学び直しました。 その時の私の状態は 重いセッティング ゆるゆるアンブシュア 身体の上半身に力が入ってる 低音高音の音の鳴りが均一じゃない という感じで、他にも諸々あるけどとりあえずその4つから直していきました。 常に肩が上がってる状態だったので リラックス!リラックス!と言われ力を入れたら止められ吹き直しを繰り返していました。 だんだん脱力の感覚が掴めてくると、息がまっ

          鼻抜け経歴(フランス編)

          鼻抜け経歴(日本編)

          さて、今回は私の鼻抜け経歴について書こうと思います。 私は12歳からサクソフォンを吹奏楽部で始めました。 私の学校は部活に力を入れてるタイプではなかったので、部員全員が独学で楽器を学んでいる状態でした。 なので教本を読みながら勉強していました。 高校卒業後、尚美ミュージックカレッジ専門学校に入学し、充実した学生生活を過ごしていました。 尚美3年生の時、練習中に急に鼻がググッとなり始め、苦しくて吹けなくなりました。 周りに聞いても、そんなのなったことないよ〜という方々が多く

          鼻抜け経歴(日本編)

          鼻抜け相談所開設しました

          初めまして。 サクソフォン奏者の小出理奈子です。 この度、ムートンストアにて鼻抜け相談所を開設致しました。 https://moutonstore.com/8-1-1 そもそも 鼻抜けって、、? という方も多いと思います。 鼻抜けとは、本来楽器を吹く時に口から息を吐いていると思いますが、鼻から息が漏れてきてしまい演奏が困難、または演奏出来なくなってしまう症状です 実際鼻から息が抜けていなくても、吹いてると鼻が痛い、鼻の奥がツーンとくる、口の中に息が溜まりすぎて上手く

          鼻抜け相談所開設しました