鼻抜けと姿勢




鼻抜けをしている時、奏法を改善することに力を注ぎがちですが、身体の状態と向き合うこともとても大切です。


特に姿勢は鼻抜けを引き起こす原因のひとつになりうるといえます。

前2つの鼻抜けとアンブシュア、喉、舌の関係性で書いたように、鼻抜けと咽頭の関係はとても深いです。





そして、咽頭と頭の骨は、繋がっているので、頭の位置によって咽頭にも影響が及びます。

例えば、マウスピースを自分の方に持ってくるのではなく、自分がマウスピースに近づいてるような、頭だけを前に押し出している感じの姿勢になると鼻抜けしやすくなります。


そして、この頭が前に出ている状態が楽器を吹く時の癖だったら直すのがそこまで難しくないのですが、もともとの姿勢がとても猫背だったり、ストレートネックだったりする時はまず身体を調整したほうがいい場合もあります。



鼻抜けしている方で、力んで吹いていたり、喉が締まってる、肩が上がってる状態で吹いてる方は、身体の痛みを持っている方も多いです。 (首の痛み、肩こり、腰痛等)
もともとの身体の状態なのか、楽器を吹くときの力みが習慣化しているのか等は人それぞれですが、身体に痛みがあるような場合はまずは整体などに行って身体を良い状態に調整してから、鼻抜けの改善に取り組んだほうが良いかと思います。



私は現在鼻抜けしませんが、唯一、身体に痛みがある時は鼻抜けしそうになります。
特にフランス留学していた時に、飛行機12時間乗り時差ぼけであまり寝れてない時などで、背中がガチガチだったりすると、身体を整えないと鼻抜けしそうになっていました。(そもそも息も吸いにくかったり)



元々日本での学生時代から肩がガチガチだったり首が痛かったりして、整体などで揉みほぐしをしてもらいましたが、
行ったら良くなって行かなくなったら悪くなる
というのを繰り返していました。

フランス留学していたときに、とても良い整体師さんに出会って身体の状態が凄く変わりました。

今までは痛いところを施術してもらうという感じだったのですが、その整体師さんは痛みがどこからきてるのか根本をみていくという感じで、そこから背骨や筋膜などにアプローチして施術していくスタイルでした。
施術中は痛みがほとんどなく触れられてる程度なのですが、起き上がるとバーーーーッと血流が良くてふらふらするほどでした。
早く寝て次起きると、昨日の痛みが嘘のようにスッキリとしていて、毎回感動していました😯
そして半年くらいは痛みを感じずに生活できるほどでした、、、!


先生にリラックス!とずっと言われていて、自分では力んでないつもりでも、力むことが常習化しており、リラックスという感覚が分かりませんでした。
しかし、その整体師さんに施術してもらってから、身体がリラックスしている状態が初めて分かりました。

そこから、自分の身体の状態に凄く気を使うようになりました。
疲れてるなと思う一歩手前で少し休むとようにしたり、ストレッチしたり、、
頑張ることだけじゃなく、休むこともとても大事だと思えたことが、留学生活で1番の学びだったかなと思います。
気合いと根性でどうにかする性格だったので、、、笑



身体の状態が良くなったから、鼻抜けが改善したって事ではないのですが、
鼻抜け改善のためには、うまく筋肉を動かすことが大切なので身体がリラックスして良い状態だとより改善の効果が出やすいのではないかなと思います。



いま鼻抜けしている方は、一度整体師さんのような身体の状態などに詳しい方に、自分の身体の状態を見てもらうことも、改善に役立つのではと思います💪




おわり

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