鼻抜けと喉と舌



実は鼻抜けを改善していく上で一番厄介だと思うのが、です。


喉の開きすぎ、閉めすぎ、舌の位置など人によっては、鼻抜けを引き起こす原因になるものの、外からは見えず、感覚は本人にしか分からないからです。

どこからが開きすぎなのか、閉めすぎなのか、丁度いいのはどの感覚なのか、判断するのも、本人が感覚をつかむのも、イメージワードでのやり取りになるのでずれが生じる場合があります。



例えば、

酸っぱい黄色の果物を買ってきて下さい

と言われ
50%くらいの人は、レモンを想像し、買ってくるでしょう。
しかし、グレープフルーツや、シークワーサー、パイナップルなどを想像し買ってくる人もいるかと思います。

私はレモンを頼んだつもりでも、酸っぱい黄色い果物というワードだけでは、全員一致の答えを出すのは難しいです。
画像をみせて、これを買ってきてと頼んだほうがよっぽど簡単でしょう。

感覚や価値観というものは人それぞれなので、目に見えて分かるものではない場合、正確に意味をくみ取ることは難しいといえます。



音楽をやっているとイメージワードを多く使います。

例えば、あったかい音、軽い音、暗い音、明るい音 などなど挙げればキリがありません。

これが、より良い音やいい音楽を作っていく上であれば、たとえイメージがずれていたり、イメージできなかったりしても演奏に支障がでるわけではないので何も問題ありません。
しかし鼻抜けにより、演奏にすでに支障がある場合、その改善策がイメージワードだらけでは人によっては何の解決にもならず、余計辛い思いをすることもあります。

なので私は極力イメージワードを使いません。
noteでも、こういうイメージで吹きましょうという改善策も書きません。


鼻抜けしている人が、何故鼻抜けしていて、何が原因なのかは、私は実際音を聴かなければ分からないです。
鼻抜けとアンブシュアの記事を購入して頂いた方は分かると思いますが、noteでは、なぜ鼻抜けが起きるのか、なぜここが鼻抜けと関係するのか、どのように改善策を導き出していけるか。ということを書いています。
それを知ることで鼻抜けへの理解が深まり、改善策を考える上での助けになれば、と思っています。


さて前置きが長くなりましたが、まずなぜ鼻抜けが喉と舌と関係するのかを書いていきます。

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