鼻抜けと向き合う(メンタル)




鼻抜けになったことがある多くの方が、

また鼻抜けしたらどうしよう
本番中になったらどうしよう
本番までの練習が上手く進まない、、、



などの不安や焦りを感じたことがあると思います。

鼻抜けの原因が分からず、色々試してみても改善しなかったりするとこのまま音楽を続けることができるのか、という不安に押しつぶされてしまいそうになることもあります。
鼻抜けしている期間が長ければ長いほど悩みは尽きないものの、周りに分かってもらえなかったり、理解されず、どうしたら良いか分からないまま練習していくのはとてもストレスだと思います。

私は長い学生生活の中、鼻抜けしている人が周りに誰もいなかったので、鼻抜けの感覚を理解されるということはありませんでした。

周りに言っても、

なったことあるけど、すぐ治ったから~、や、
気にしすぎじゃない?と言われたり、プロの奏者で鼻抜けしてる人なんかいないから奏法が悪い!とだけ言われたり(言うだけで改善策は言われず)、
もう人に相談するのは辞めようと思う数々のお言葉を頂きました(笑)

大変だね、といって同情して欲しいわけではなく、少しでも解決の糸口がつかめたらと思って相談しても、中々鼻抜けしたことない人には感覚や気持ちがわからないため、難しなぁと思っていました。


幸い師事していた先生方は、親身に相談に乗って頂き、改善策を一緒に考えて下さったので、とても心強かったです。

鼻抜けをしている時、話を聞いて理解できる人が身近にいるかどうかだけで、かなり気持ちが楽になるかと思います。




人によって鼻抜けの改善法はそれぞれで、改善するのに必要な期間もそれぞれです。
そして鼻抜けで精神的に辛いのは、鼻抜けしている時だけでなく、改善していくときもです。
なぜなら、ひとによっては一度、基礎の基礎に戻って練習しなくてはいけないからです。
鼻抜け改善には、何か特別なことをする、というのはなくて、基本を見直すということが大切になってきます。


鼻抜けを、とっても大きく2つのタイプに分けると

①脱力して鼻抜けしているタイプ



②力んで鼻抜けしているタイプ

です。


①の特徴は、まず喉の力みがないこと、鼻抜けしてるときや、鼻抜けになる前に鼻でググッと音がなったり、喉が鳴ったりせず、すーっと鼻から息が抜ける感覚。
比較的鼻抜けしても吹き続けられたり。


②は、逆に喉が鳴ったり、鼻の奥がググッとしたり鼻抜けしてて痛みが伴うこと。肩に力が入っていたり、見るからに力んでる、など。

鼻抜けしてる多くの人が②だと思います。
①の人はあまり多くない印象です。


①の場合は、力を入れる部分を見つけて鍛えていけばいいのでそこまで難しくないです。
しかし、スケール吹くときは力んでないけど、タンギングしたり高音を吹くときに力むというパターンもあるので、そういう場合はその部分を切り取って脱力して吹く練習をしていきます。


②の場合、まず力みをとる→アンブシュア等の調整をしなくてはいけないので、時間がかかると思います。

例えば、演奏する時に喉に力を入れてる場合、そもそも当人が力を入れてることに気づいてなく、その感覚が普通なので、脱力して、と言われても感覚を掴むのが難しいです。

まずはマウスピースやリードだけで、力まずに吹く感覚を覚えさせてから、本体を足して、徐々に徐々にやっていく形になります。


脱力した感覚をとにかく身体に覚えさせなければならないので、地味な練習の繰り返しになります。
人によっては、1ヶ月くらい曲は吹かず、基礎だけやる事もあると思います。


しかし、その地味な練習を1人っきりでしていくのは中々難しいです。
どの状態が良くて、どの状態が悪いのか分からないので不安が募ると思います。
果たしてこの練習をしてていいのか、あってるのか、
そんな不安を抱えながら練習は、1週間したら辞めてしまうでしょう。

原因は分かっているけど、練習の仕方が分からない。
地道な練習が大切なのは分かっているけど、終わりが見えない、、、

そういう不安を出来るだけ取り除きながら練習していかなければならないです。
その練習には、必ず誰かの手助けが必要なんじゃないかな、と思います。



私自身、留学して最初1.2ヶ月は本当に基礎しかやらなくて、レッスンで、

一音吹いては、

違うそうじゃない!
そう!その音!

と先生に指摘して頂く、というのを繰り返していました。

最初は何が良くて何が良いかなんて分からず、とにかく良いと言われた感覚を覚えて練習してみて、、、という感じでした笑

けれど、やっていくうちに、自分自身の耳で聞き分けることが出来始めました。
力んでる時、脱力してる時、いいアンブシュアの時や、アンブシュアが下がりすぎてる時の音を聞き分けが出来てきて、身体の状態と音が一致し始めてきました。

自分でその感覚が落とし込めると、1人で練習出来るし、鼻抜けになっても自分で調整して、鼻抜けしない吹き方に戻すことが出来ると思います。


その感覚を落とし込むまでに、どのくらいの期間が必要かは人によって変わってきます。
1ヶ月の人もいれば、3ヶ月、半年かかる人もいるかもしれません。

長い期間と思うかもかもしれませんが、長い目でみれば本当にあっという間の期間です。

皆が曲を練習している中、なんで自分はこんなことばかり練習しているんだろう、、、と思うかもしれないけれど、何年後かにきっとその時間が自分の強みになっていくと思います。



まとめると、

鼻抜けって改善するの大変だから、鼻抜けしたら放置しないで、なるべく早く改善することに切り替えて練習してほしいです!

それから、

鼻抜け改善大変だけど、ちゃんとやれば鼻抜け治るし、あと楽器吹くのとても楽しいし、これから鼻抜けしてる人を助けられるし、良い事もたくさんあるので、前向きに頑張ってほしいです!頑張りましょう!

です!


鼻抜けでお悩みでしたら、ぜひご相談ください
(鼻抜けしてなくても、鼻がググッと鳴る、ブレスが上手く吸えない、とにかく苦しいなどのお悩みもどうぞ!)

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おわり

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