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『心をつかむ超言葉術』と「言葉の企画」とわたし

わたしが考える「いい本」の定義のひとつは、
「読むたびに新しい発見がある本」。

小説でも、ビジネス書でも、実用書でも、そうなんじゃないかと思っている。1年前の自分と、3か月前の自分と、昨日の自分と、明日の自分。1年後の自分。タイミングが違えば、本から受け取るメッセージも違う。

わたしにとってのそんな本のひとつが、『コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術』だ。

著者は、電通でコピーライターとしてご活躍されている阿部広太郎さん。
映画、イベントなどのプロデュースや作詞など、幅広いお仕事でご活躍されている。

わたしは昨年、阿部さんが主宰している連続講座「言葉の企画」に参加した。このnoteでもたびたび触れてきた、あの講座だ。
もやもやと悩んでいたわたしに、勇気を与えてくれた場所。
この本は、その「言葉の企画」をベースにまとめられている。

「超」言葉術というタイトルからもわかるように、この本の主題は、普通に思い浮かべる言葉術とは違う。
わたしが「言葉の企画」で手に入れたのは、ノウハウというよりも「人に伝わる言葉とは何かを考えることで、自分の世界が広がる、価値観が変わるという経験」だった。

「言葉の企画」でたくさんの新しい視点を知った。
わたしはそれを安定性のない「気づき」とか、その場限りの「高揚感」で終わらせたりとか、そういうことをしたくなかった。
だから本という形で阿部さんの言葉がまとめられて、ほんとうにうれしかった。

阿部さんへの感謝と、この本を出した版元さんへの嫉妬(!)と、本というメディアのありがたみ。

「言葉の企画」の初回からもう1年が経つ。
改めて、「いまの自分」に強く届いた視点を紹介したい。

「企画書を相手に贈る3つの心掛け」
①自分は本気か?

言葉は想像以上に正直だ。この企画を推したい、なにがなんでもやった方がいい。そんな風に思えているだろうか。企画者であるあなた自身がわくわくしているだろうか。
②相手は喜ぶか?
独りよがりの考えを相手に贈っても迷惑なだけ。「実はこんなことをやりたいんじゃないかな」と、想像しながら考える。企画書を相手に渡した時、その相手がどう見るのか。(中略)相手に喜んでもらえたら、企画書は一人歩きしていくから。
③本当にできるか?
書かれている内容を最後まで遂行できるか。夢だけを語っていないか。無責任なことを言っていないか。企画を実現する道中を、あなたと一緒に歩みたいかどうかが問われている。
(『コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術』
一部抜粋 p273-276)

わたしの普段の仕事の中でも、企画を考える仕事は結構ある。
書籍のPR、取引先への販促提案、noteの記事、部署横断のプロジェクトなどなど。
ほぼ同じ部署でずっと働いていることもあり、たいていの仕事は「やり方の想像がついてしまう」し、「やろうと思えば経験値で乗り切れてしまう」。

けれど、「こなす」ことを目的にしてしまったとき、たいていの結果は見えている。

最近のわたしは、ずっと在宅で仕事をしている。
同僚が仕事をしている姿に刺激を受けるということが起こりづらく、自分の安定したルーティンワークの世界に、こもりがちになっていた。

そんないまのわたしに響いたのが、この3原則だった。

よく考えてみれば、自分の人生の貴重な時間を「こなす」ことに使うなんて、ただただもったいない。
自分が取り組んでわくわくすること、相手が巻き込まれてうれしいことをやりつづけることに時間を使いたい。


ほかにも、「伝わるとは、思い出せること」「素敵禁止」などその時々で学びになったり、強く納得したり、行動に影響を与えたりしたことが、これまでにたくさんあった。

わたしはきっと、何度もこの本を読み返す。
そしてそのたびに発見をし、少しずつ、自分の血肉にしていくのだ。

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この本がすごいのは、阿部さんが目の前にいて語ってくれているように感じられること。阿部さんの文章は、すごく優しい。
正確に言うと、本気でぶつかる人には優しい、という感じだろうか。

この本を読んでびびっと来た人は、ぜひ阿部さんご本人にも会ってみてもらいたいなあ(誰目線なんだ、という)。

実は今週末、「ことばの日制定記念イベント」というオンラインイベントが開催される。そのプログラムのひとつ、「言葉の企画 ことばの日特別編」に阿部さんが講師としてご登壇する。

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え、ほんとうに……?って思ったけれど、無料らしい。すごい。
(小声で言いますが、わたしもパネラーとして出ます。よろしくお願いします。)
申し込みはこちら。


「言葉の企画」の企画生の有志メンバーで、記念日を制定した。それが5月18日、「ことばの日」。詳しくは、下記の2つのnoteを。

まず企画の発案者、立山 紫野ちゃんのnote。しのちゃんの「情熱を伝染させる力」はほんとうにすごい。情熱を独りよがりに伝えるのではなく、まわりのみんなの「やってみたい」という気持ちをまず全力で受け止めてくれる。そして自分の情熱を真摯に丁寧に言葉にしてくれる。だからみんなが、自分の心の底から情熱を育てることができる。尊敬してます。

そして阿部さんが「ことばの日」制定を振り返るnote。偶然を必然に変える力。

「言葉の企画 ことばの日特別編」のほかにも、
◎記念日の作り方講座
◎ことばの日ラジオ
という企画があるので、気になった人はとりあえず公式ツイッターを見ていただければ!

とにかくなんだかおもしろそうだな、と思ったら
飛び込んでみるのが吉……!

わたしも楽しむぞ。
みなさんも、よろしければご一緒に。




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