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rina
2021年7月21日 20:00
夏を告げる為に、風鈴を設置する。たいした作業では無いのに、首筋に汗が垂れてくる。 前髪を切りすぎたおかげでおでこは蒸れなくて済んでいるけれど、それでも暑いことにはかわりなかった。「ただいまー。あっついねー今日も」 ユウリの声が玄関から聞こえてくる。頼んだラムネの瓶同士がぶつかり合う音と、ビニール袋が擦れる音が声と共に。「おかえり。ねえ、風鈴ってどうやってつけるの?」 リビングまで歩い