Rina-7

❁ほんわかとした気持ちになるものが好き。 ❁以前はイラストを描くのが趣味でしたが、最近…

Rina-7

❁ほんわかとした気持ちになるものが好き。 ❁以前はイラストを描くのが趣味でしたが、最近は小説にも興味が湧いて、こちらにて作品を綴ってみています。 ❁小説や詩などオリジナルのものを載せています。初心者ですが、どうぞよろしくお願いします。

最近の記事

ー或る深き青の物語<5>ー

このお話は続きものです。 ********************************** ヨシュアとライナスは、日ごとに親密になった。性格は、周囲と関るのが億劫なヨシュアとは対照的で、ライナスは陽気で人当たりがとても良く、周囲から好かれている。ヨシュアは、一人を好み内にこもりがちなので、ライナスはヨシュアを構いに行ったり、人の輪に引き込むのだった。 ライナスの髪色は、茶色に黄金色が混ざっている。瞳の色は、明るめの茶色と緑色の混色である。体つきはがっしりしていて、よ

    • ー或る深き青の物語<4>(加筆と修正しました)ー

      このお話は、前作<1>~<3>の続きです。 ********************************** 翌日…。早朝、目が覚めたヨシュアはベッドから起き上がり、朝の空気の肌寒さに、少し身震いした。上着を羽織り、二階にある自室を出る。階段を降りると、厨房からする朝食の準備の物音を聞きながら、屋敷の外へ出て、薄曇りの空を見上げて深呼吸した。 ヨシュアが住んでいるお屋敷は、敷地面積や建物はそう広くない。部屋数も多くない。しかし、敷地内には庭や畑、倉庫、厩舎…、全てが

      • ー或る深き青の物語<3>ー(オリジナル小説)

        このお話は、前作<1><2>の続きです。 ********************************** シルヴィーは、昼食後…ヨシュアの様子を見計らって、さっそく新たな自分の物語の執筆のために、ヨシュアの個人的な情報を得ようと「取材」を決行することにした。 アンナは、危なっかしいその姿を眺めハラハラしつつも、見守ることにした。 「ヨシュア、初めまして。私は、シルヴィア・バルマン。今、ちょっといいかしら?」 頬杖をつき、窓の外を少し疲れた様子で眺めていたヨシュ

        • ー或る深き青の物語<2>ー(オリジナル小説)

          このお話は続き物で、<1>からの続きです。 ********************************** 授業が終わり、休み時間になると…学級内では、教室の後方に席が与えられたヨシュアを囲んでの人だかりのせいで、一騒動になった。 女性陣はもちろん男性陣も、新しい級友に好奇心を抱いて温かく迎え入れるよう、あれこれと話しかけた。シルヴィーとアンナも近寄って、他の級友たちの質問に答えるヨシュアの姿を見ていた。 まずは学級委員長のマルスが、取り巻きに緊張した面持ちのヨ

        ー或る深き青の物語<5>ー

        • ー或る深き青の物語<4>(加筆と修正しました)ー

        • ー或る深き青の物語<3>ー(オリジナル小説)

        • ー或る深き青の物語<2>ー(オリジナル小説)

          ー或る深き青の物語<1>ー(オリジナル小説)

          時は中世ヨーロッパ。とある国の、ある州の地方の領主の娘、シルヴィアのお話です。 ********************************** 爽やかな風が吹き、小鳥たちが気持ちよくさえずる、5月のある日。お屋敷の周りにある初夏の生き生きとした色合いの草原の草たちが、風の吹く方向へざわめいている。 大きく荘厳なお屋敷、二階の右手の一番突き当りの部屋が、シルヴィアの部屋。シルヴィアは、自分の趣味である、物語の作成に没頭していた。 シルヴィアは、周囲から愛称でシルヴ

          ー或る深き青の物語<1>ー(オリジナル小説)

          ー祈りー

          自分が辛かった時、誰かにかけてほしかったような散文を、書いてみました。 過去の自分みたいに苦しんでる誰かに、少しでも、元気が出たりやる気がでたり…前向きな気持ちになってもらえたらとても嬉しいです。 ********************************** ー祈りー あなたにいつも、優しく優しく語りかけて傍に居てくれるような、 いつでもどんなあなたでも認めて、大事にしてくれるような、 大きな大きな神様みたいな、そんな素敵な存在…誰かが、いますように。

          ー祈りー

          眠れない夜に読む物語<1>ー月下の少年と私ー(オリジナル小説)

          眠りづらいとき、ホッとしたいときなどに、読んでもらえたらと思って書きました。ファンタジー色濃い目です。☕ ********************************** ー ☽ 月下の少年と私 ー 優しいほのかな、月明りの夜。 今夜は、クレセント・ムーン。控えめだけど凛として、漆黒の夜空に輝いてる。 何だか、眠れないな…。 こんな日は、カーテン、そして窓を開けよう。 初夏の夜風は、肌に心地いい。 そうしたら…、ほらね。あの子がやってきた。 「お待たせ。

          眠れない夜に読む物語<1>ー月下の少年と私ー(オリジナル小説)

          ーやわらかな、とこはるー(オリジナル小説)

          初めまして。読んでみようと思われた方、ありがとうございます! 今日から、とにかく何か思いを綴ってみようかと考えています。今回はショートストーリーで、小説を書いてみました。 読んで下さった方に、ほのぼのと穏やかな気持ちになってもらえたり和んでもらえたりしたら嬉しいな…というのが、コンセプトです。 ーやわらかな、とこはるー はらはらと花びらが舞う、春のとある休日。晴れ晴れとした空と、爽やかな昼下がりの日差しが、ちょうどいいくらいの温かさで、とても心地好い。春の陽気に誘われ

          ーやわらかな、とこはるー(オリジナル小説)