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なぜ「イエベ秋」に似合うコスメが見つからないのか|スロベニア日記 #7

こんにちは!気づいたら季節はすっかり春。今朝起きたらサマータイムが始まっていて、寝ている間に1時間が早まり、日本との時差は7時間になっていた。

スロベニアでも日本とは別の種類だと思うけど、桜の木が並んで植わっているところがあり、今の時期は桜がきれいに咲いていて、通学路にちょっとした桜並木があって、いつもお花見したいな〜って思いながらバスから眺めている。


新しいリップを買いたい

今日は、スロベニアに来て気付いた、日本との化粧品の違いについて書いてみます。

日本ではその人の肌の色と似合う色を判断する指標「パーソナルカラー」として「イエベ 春/秋」「ブルベ 夏/冬」という分類をするのは最近多くの人が知っていると思う(もともとは1920年代にアメリカのファッションデザイナーが提唱し始めた理論らしい)。

ちなみに私は完全にイエベ秋で、白を始めとしたパステルカラー系の明るい色は壊滅的に似合わなくて、「こっくりとした」という表現が合う、からし色、深緑、えんじ色あたりがとても似合いやすい。

日本の中でもパターンは別れるけど、アジア人は全体的な傾向としてイエベの方が多くて、スロベニア、もっというと多分ヨーロッパには基本的にブルベの方が多い。するとどういうことが起こるかというと、自分の肌に似合う化粧品がなかなか見つからないのだ。

スロベニアに来てから1ヶ月くらい経った頃、日本から持ってきて使っていたリップティントを使い切ってしまって、新しいのを買おうと思って、スロベニアでは最もメジャーなドラッグストアのひとつ「dm」(ドイツ資本の企業)に行った。

https://www.facebook.com/dmslovenija/posts/1861652553937299/

でも、どこのブランドの棚を探しても、たくさん種類はあるのにピンクとか鮮やかな赤の中のバリエーションしかない。店員さんにこれまで使っていたリップを見せて「こういう色ありますか?」って聞いてみても、「ピンクか赤っぽいのしか置いてないわ、、、」って言われてしまった。


なんで私に似合う色がdmでは見つからないんだ?

考えてみると、dmというのはヨーロッパにおけるマツモトキヨシとかダイコクドラッグみたいな、近所のドラッグストアのような位置づけなので、基本的にはグローバル展開しているハイブランドのようなメーカーのものは少なく、ヨーロッパ内でのみ展開しているメーカーの商品を取り扱っている。で、そういうメーカーは当然ヨーロッパに多くいる人に似合う色味の製品を作るので、イエベ秋に合う色味は製品開発の際に念頭に置かれなくなってしまうんだと思う。だから、私が探している、オレンジっぽい赤のカラー展開はほぼないのだ。

ちなみに同じ感じで、アイライナーとかマスカラも、こげ茶色っぽいのは全然なくて、キリッとした漆黒のものが多い。これも私の顔にはあんまり似合わない。一方、ヨーロッパの人たちは肌の色味に加えて顔立ちもハッキリしているから、本当にキリッとした黒のラインが似合っててかっこいい。

下の表の左下が私のパーソナルカラー「イエベ秋」なのだけど、おもしろいくらい、ピンクも強い赤も似合わないのがわかると思う。まあ気にしないで好きな色付けたら良いじゃんっていう話でもあるけど、個人の趣味としてもオレンジっぽい赤が好きでもあるし、やっぱ合わない色付けたり着たりしていると、調和とれてないな〜ってパッと見で見てわかって萎えてしまう。

エリエールHPより https://www.elleair.jp/mask/article/useful/202876/#



デパコスに助けを求める

だから、普段はあまり化粧品にお金をかけるタイプではなかったけど、グローバルに展開しているブランドが置いてある、デパートっぽいところに行って探してみた。実際、そういうところでも品数としては私が探している色味のものは少ない。でも、店員さんがいくつかいい色をピックアップしてくれて、それはどれも探し求めていたようないい色ばかりだった◎

色々試してみて、いや〜でもそこそこの値段するな〜とか思いながら迷っていたけど、まあ長く持つし自分のテンションのほうが大事!と思って、結局リップティントでもなくて、LANCOMEの口紅を買った。たぶん、人生で初めてデパートで化粧品買った気がする。笑 グローバルブランド、ありがたいですね〜。ちなみにこういう場所の並びだと資生堂は絶対ある。さすがです。

上が買ったやつ、下がもともと持っていたもの。大満足!!

留学は楽しいし刺激的だけど、毎日大変だし不安なことも多いから(そんなんわかってて来ているとはいえどね)、こういう日常のささいなところから自分をご機嫌にしてあげるのは結構大事だなと思う。いままで手にしてこなかったグローバルなコスメブランドのものづくりにも触れるいい機会にもなった。

そして、逆に日本に来ている海外の方も同じ体験をしているのかもな〜とも思った。今度日本に帰ったときには聞いてみたい。




化粧についてのこぼれ話 ①

上で紹介したドラッグストア、「dm」には、日本でおなじみ「肌ラボ」の製品がヨーロッパ用パッケージで売られていて、日本の肌ラボ商品とは全然違う、そこそこな値段がする。あるときに、スロベニアの友達が「肌ラボって日本の商品だよね」って話をしてくれて、私が日本だと結構お手軽価格で品質も信頼できて、ジャバジャバ使えるシリーズみたいな感じって伝えたら(そうだよね?)、てっきり結構値段高いから高級品なんだと思ってた〜って驚いていた。日本でありがたがられている海外製の製品も意外とそういうやつあるのかも。

パッケージ全然違うけど、ちゃんと同じロート製薬のもの

肌ラボは私もお世話になっているので、こないだ一時帰国したときに日本で買い込んできた。


化粧についてのこぼれ話 ②

そういえば、英語で「make up」って、日本と同じように「化粧する」って意味でも使えるんだけど(厳密に言うと、2単語にせず名詞的にput on makeupって使う)、別の使い方として「補う」「うまくごまかして作り上げる」「細工する」みたいな意味もある。きっと後者の意味がもともとあって、化粧にも使われるようになったんだと思うし、化粧のこと皮肉ってておもしろいな〜というのを発見した。


美容/セルフケア系の話だと、今度こっちの美容師さんに髪を切ってもらおうと思っている。海外経験ある友人知人たちから、海外で髪切るの全然おすすめされなかったけど、まあせっかくだしと思って!楽しみ〜



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