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今まで20年間頑張って生きたな私

2023.10月中旬
 心療内科の方で発達検査を受けました。


診断の結果、

ADHD・ASDの合併があり、LDもある

とお医者様からお伝えされました。

発達障害自体、グラデーションのようになっているため明確に「これ」と診断されずに合併していてもおかしくないと思っております。だから私自身、検査結果には納得しております。

今回は受診するまでどのような流れ・心情だったのか等、記載させていただきます 📖


封印していた過去の苦しみと向き合う日々の辛さ

 お医者様に私の明確な情報を口頭で説明出来る自信が無かったので、初診日までに『今まで困ってきたこと・家庭環境』をワープロソフトでまとめていました。
まとめる中で点と点が繋がるかのように過去の辛かった経験全てを鮮明に思い出し、心のどこかで二度と思い出さないように封印していたことに気付かされました。
フラッシュバックかのように過去の出来事の情景・言われた言葉・相手の顔・その時の気持ちを鮮明に細部まで思い出してしまい、とても苦しかったです。

 診断のためにまとめて過去の自分を振り返るまでは、辛い過去からは逃避して生活していたなと思いました。
5歳から今までに起こった苦しい出来事を思い出してまとめる事で、「私って本当に頑張って生きてきたな」と思いました。

だからこそ初診日、呼び出しをされるまで

「これで発達障害と診断されず、もし"ただの甘え・常識が無かっただけだ"と言われたらどうしよう、今後どうやって生きていこう…?周囲と馴染めないのは私がただ非常識な人間なだけだからってことになるのかな…?」

と不安に思っていました。
もともと、心療内科に行くこと自体が初めてだったので心療内科の雰囲気や来院されていた他の患者さんの状態、『今の心理状態についてマークをつけるチェックシート』に記載されている文章を読み、初めての経験 ・ 光景で私は待機時間から怖いと感じ

「もう検査は受けなくていいから今すぐ帰りたい。」

とソワソワしながら思っていました笑(数時間何回も御手洗に行ったので、受付にいた職員さん達に心配の目で見られました笑)

苗字を呼ばれ、始まってしまった初診

入室してすぐお医者様に

「今日はどういったことで受診されたの?」

と質問を受けて何をどこから話せば良いのか全く分からず、

(この時の為に作成した用紙をすぐ渡す事は失礼なのか、今は渡すべきでは無いのか?でも他者が理解出来るような説明を瞬時に口頭では出来ないし…。質問をクチで受けたらクチで答える事が常識であり礼儀なのか、でもまず何から話したらいいの?)

もう"内容構成を考える時間は与えられていない"と感じて焦った私は
(もうよく分からんけど、とりあえず長年の疑問を話そう)
と思い、まずは以下の言葉を口に出しました。

「今まで本当になんでか分からないんですけど、同性の子にハブられてきて女の子と仲良くできないんですよね。」

それからの私は、過去の出来事を思い出せば口に出して言葉も時系列も選んで考える事無く、ぐちゃぐちゃな内容で話をどんどん進めていました。

話せば話す程、勝手に涙が出てきました。

 成人(18歳以上)してからは自分の孤立に対して"慣れ"があったので悲しいと泣くことがありませんでした。ですが、勝手に涙出てきて「あ、うちって今まで辛かったんだ。泣くほど本当はずっと悲しかったんだ。」と気付きました。自分に対して「生きててえらいね。」と初めて思いました。(自分の感情に気付きにくいのもASDらしいです 私やなぁ笑)

 私の一方的な話に区切りがついた時にお医者様は

「今まで頑張ってきたね。この生きづらい社会の中で、生きてるだけでえらいよ。」

と仰いました。お医者様の包容力は素晴らしいですね。

 初めて周囲の同世代の子と同じように過ごす努力(=周囲からは努力と思われない努力)をみていただけて、褒めて貰えた感覚がとても嬉しかったです。

ひと段落がついたところで用紙を先生に渡し、内容にそって大まかに過去の話をして、薬を処方して貰い、帰宅しました。


社会に対し、

「私は"普通にする努力"をしています。学生時代ずっと努力をしましたが、受け入れて貰える事はありませんでした。実際、私にとってその努力はとてもストレスで苦しいものです。」

と言っても

「こいつ何言ってるんだ。」

と思われて終わるだけだと今までの周囲の状況を見て感じ取っていたので、周囲の人間に本当の苦しみや悩みを話そうとも思っておりませんでした。ですが、話すことで楽になれるものなのですね。

受診後どうなった?

 結果、発達障害とちゃんと診断されてホッと安心しました。自分へ差別的な感情 ・ 絶望、疎外感は一切なく「良かった。」の一言ばかりでました。(診断に行っていないだけで実は発達障害がある方もたくさんいらっしゃいますもんね。)

 今後も生きづらい社会と共に生きることは変わらない事実です。そして、人間関係に対して人一倍困ることもあると思っております。

まとめ

それでも私は"私が好きな自分"で生き続けたいです。自分自身の中にある『苦しい・悲しいというマイナスな感情』と戦って、生きたいです。勝ちたいです、絶対勝ちます。

自分の特性(苦手)は絶対魅力に変わる。私だからこその魅力がそこにあると分かっているので次はそれをより具体的に、明確に見つける番がきました。


当事者の皆様、私と共に頑張りましょう 🚩

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