読書記録📕『幹事のアッコちゃん』 柚木 麻子 著📕
読書記録記事です。
今回は柚木麻子 著のアッコちゃんシリーズの続編『幹事のアッコちゃん』4編の物語です。
●第1話 幹事のアッコちゃん
涼平は職場の先輩である美智子から忘年会の幹事を任される。そんな彼女に連れて来られたビアガーデンでたまたま居合わせた中年女性から忘年会幹事の極意を半ば強引に4日かけて教わる事になる。
職場の熱量や会社の忘年会を冷めた目で見ているいわゆるサトリ世代の涼平は、アッコちゃんと知り合う事で少しずつ考え方を変えていきます。(ホントに少しずつ)そして、いつの間にか美智子が正社員になっていました😭✨✨
●第2話 アンチ•アッコちゃん
インタビュアーの赤井温子は同年代で名前も同じのアッコちゃんに敵意を向けていた。アッコちゃんのやる事なす事に気に入らない温子は彼女の本性を暴き、それを記事にしてやろうと目論んで5日間付け回す事になるのだが、アッコちゃんの意外な一面を目撃する。
アッコちゃんのマネをしたとしても実際うまくいくものかね…と思っていた矢先に登場したこのお話し。温子の空回り感が読んでいて気の毒に思えた。そう思うと、アッコちゃんは変われる人を選んでいたんですね。
●第3話 ケイコのアッコちゃん
同棲中だった彼と結婚をした美智子。だが、仕事はますます忙しくなる一方でで夫とすれ違いの生活になってしまった事を嘆く美智子。そんな彼女を見たアッコちゃんは美智子に5日間の時間術の伝授が再び始まった。それはなんとお稽古だった。
先にやる事を決めていて、それに合わせてその日のスケジュールを立てていく。なんだか、貯金の仕方に似ているな🤔
職場のチームワークを保つって難しいですね😅
●第4話 祭りとアッコちゃん
アッコちゃんの企業に目をつけた美智子が勤務する高潮物産が、買収に乗り出してしまい、その交渉役に任命されてしまった美智子。美智子はお盆休みの4日間、アッコちゃんのイベント業を手伝う形で交渉を行う事になる。
交渉の極意は、その人がなにを必要としているのかを一緒に考えいて、それを提供することということかな🤔
自分に自信がなかった派遣社員から正社員になってここまで成長した美智子。おばちゃん感動で泣いちゃうよ😭
●最後に
このお話は『食』をテーマに物語が進みます。
物語当初、食欲がなくなった美智子はアッコちゃんの手を借りて自分の足で再び食欲を取り戻し、それから仕事に恋愛に悩みながらもアッコちゃんの背中を追いかけてきました。
そしてアッコちゃんも『ランチ』をなによりも大切にした飲食業をパワフルにこなしていきます。段々美智子が変わっていく姿を見てアッコちゃんも嬉しかったでしょうね。
『出会う人によって人はいくらでも変われる』というメッセージが込められているんじゃないかと思いました。
アッコちゃんの名言:『第2話 アンチ•アッコちゃん』より
『(中略)私は誰かのものじゃなくて、、私のものなの。どんなにたくさんの人が私を見ていても、色々なことを感じていても黒川敦子の時間も身体も、黒川敦子だけが自由にしていいものなの。(中略)』
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