見出し画像

アラフィフで保育士になった私は、隣のおばあちゃんくらいがちょうどいいのかもしれない

少し前まで、日中保育園で働いていました。

そこでの日々は、毎日が戦場のようでした。
働いている時間が朝の登園頃~午睡(子どもたちが寝付く)までの、保育園が一番活動的な時間帯だったこともあり、気の抜けない毎日でした。

保育士資格取得後、初めての保育園勤務で、短時間のパート採用だったのですが、なぜか複数担任のひとりになり、時に個人記録のような書類まで書いていたので、保育補助というレベルではなかったと思います。(今思えば、補助にしてほしいと話すべきだったと思いますが、初めてのことでそういうものなのか…と受け入れてしまいました…というより考える余裕もありませんでした)

園にいる時間数は正規職員の半分でしたが、勤務時間内は正規職員とほとんど同じ仕事をしていました。でも給与は最低賃金+50円程で、昇給なしでした。

子どもたちはかわいかったので、そこは後ろ髪をひかれましたが、自分の精神と体力の限界でした。1年数か月がんばった後、退職することになりました。

今は幼稚園の預かり保育で働いています。

勤務時間数は以前と変わらないのですが、責任の重さが全く違うので、とてもリラックスして働くことができています。正規職員のサポート役なので、私は完全に補助的な役割です。

正規の先生が仕事をしやすいように環境を整えるのがメインで、補助的に子どもの見守りをしています。

私は、この一歩引いたくらいの位置から子どもを見るのが好きなのかもしれません。渦中にいるから見えることもありますが、逆に遠くからだからこそ見えることもあります。

子どもはよく知ったもので、その時々で自分の要求をかなえるために最適な先生のところへやってきます。私のところに来ることもあるので、私でもそれなりに役目があるかなと思っています。

年齢的にも走り回ったりして子どもと遊ぶことは難しいので、隣のおばちゃん、おばあちゃんくらいの存在になれたらいいなと思っています。

こんな風に思うのも、私がずっと保育士をしてきたわけではないからかもしれません。同年代でもずっと保育士をしてきた人たちは、主任クラスや園長などといった立場になっています。そうなればまた違った視点で考えなくてはいけません。そんな役割でのんきにおばあちゃんなんてやってられないだろうし、物足りなくも思うだろうなと思います。

でも子どもにとっては、いろいろな人と関係を持つのは良いことだろうし、たまには私のようなちょっと変わった感じの保育士がいてもいいのかなと思うのです。同じタイプの大人ばかりじゃおもしろみもないしね。

園の方針の邪魔にならない程度に、私らしくありつつ働き続けられたらいいなと思っています。

この記事が参加している募集

#子どもに教えられたこと

32,912件

いただいたサポートは、2022年8月から個人で行っている、子育て支援活動の資金にさせていただきます。地域の子育て中の人たちが交流する場所をつくっています。