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親が子どもと同じ経験をするススメ


先日「子どもは何をやってもやらなくても、大概のことはどっちでもよかった。だから将来の心配より、今の子どもと過ごす時間を味わいつくした方が良いと思う」という内容のnoteを書きました。

これを書いて、また考えました。
どうでもよかったんなら、何もしなくてよかったのかな…?逆に、私がやってよかったと思うこと、あるかな。
うーん…あ!ありました!

私、子どもがやっていることが気になって、子どもと同じことをしてみるということを何度かしています。

子どもが自分が知らないことをしていて、楽しそうだな…とか大変そうだな…と思ったこと、とにかく気になったことで、同じ体験をすることが可能ならばやってみました



幼稚園・学校のボランティア活動

例えば、子どもが幼稚園、小学生の時は、参加できるボランティア活動には参加しました。お祭りの手伝いをしたり、校内で図書の整理をしたり、体力測定の手伝いをしたり、校外学習の安全見守りをしたり…これらはいわゆるPTA活動に近いのですが、強制ではない自主的なものです。子どもの活動に入り込んで、そばで観察するということを何度も経験しました。

授業参観との違いは、お客さまではなく、もう一歩入り込んで普段の様子に近いものをそっと共体験できる点だと思います。普段の我が子とその周囲の関係の様子がわかり、後々家庭での子どもの会話をする際に、私もリアルに想像でき、情景の輪郭がよりくっきりとするようになりました。

自分にも幼稚園生や小学生の時がありましたが、自分が知っている30年前の様子とは違うことがたくさんありました。

子どもの入園と同時に、親が知らない時間が増えることになります。それはそれで当たり前のことなので、良いのですが、特にまだ子どもの言葉が達者ではない年齢の時には、なんだか嫌なことがあったみたい…などと察してもそれが何なのかわからず、余計な不安を抱くことも多くありました。でも、その都度このようなボランティア活動に参加することで、見えてくるものがあり、無駄に悩む要素が減り、私は良かったと思っています。

…余談ですが、ボランティア活動、私は時々これ!と思うとするのですが、興味がない人も多いみたいで、そんな面倒なことなんでするの?などと言われたりもするのですが、私のボランティア活動は自分のためにしている感覚なので、楽しいんです。別に良い人な訳じゃありません。

キャンプ体験

子どもが習い事で参加したキャンプ活動などでは、大人が同じ体験をできるチャンスがあり、そういうものにも参加しました。

通常のキャンプは子どもだけが参加できるもので、何をしているのか未知の世界だったのですが、帰宅した子どもたちがとても楽しそうにその様子を話すので、そんなに楽しいってどんなことをしてるんだろうと知りたくなって、大人が参加できるタイミングで体験してみました。

もちろん、子どもたちが体験したものと全く同じではなかったと思うのですが、そこでしか味わえない特別な体験を私もすることができました。子どもたちもきっとこういう気持ちになったのかもしれない、などと追体験することができました。

ホストになったり、子どものホストファミリーに会いに行ったり

娘と息子は中学生の時にアメリカの家庭にホームスティをしたのですが、後に、自分も留学生のホストになったり、子どもたちのホストファミリーを訪ねる旅にも行きました。

我が子が見知らぬ異国の人に1か月もお世話になり、そんな親切って本当にこの世に存在するんだ!自分はとてもできないと最初は思っていました。でも、時間が経つにつれ、自分もやってみたいと思うようになりました。

その時の体験は、こちらのnoteに少し書きました。

この体験は、私にとっては人生観が変わるくらいに本当に大きな体験でした。

さらに私は、子どもたちがお世話になった人に直接会ってお礼が言いたいと思ったのです。

この時の体験もまた、私にとってはとても大きな体験となりました。今まで写真やメールなどで会話していた人が目の前に現れ、数日間一緒に過ごし、いろいろな体験を一緒にしました。言葉は片言でしたが、とにかく私は感謝しているということは伝えられたと思います。どのくらい伝わったかはわかりませんでしたが、全ての体験が私を暖かく包み、強くしてくれました。

このこともまた別のnoteで書きたいなと今思いました。


大学生になる


あと、これは子どもの真似をしたというわけではないのですが、40代で資格取得の勉強をしはじめたり、二度目の大学生になったりしました。

勉強した時期が子どもの受験期と重なったので、子どもと一緒に勉強していました。これは現在も続いていて、テスト期間もだいたい同じ時期になったりするし、課題がどうのとか、この前こんな講義を受けて面白かったとか、学生同士の会話も弾みます。

試験中はお互い苦しいので、そういう体験も現在進行形で共有できていることは、特別言葉にしなくても、なんとなくお互いを尊重できる気がしています。


百聞は一見に如かず

たぶん私は、好奇心が強くて、結果こうなったのだろうと思います。特に意識してこうしよう!と思っていたのではなくて、気になってやってみたい!が勝った結果でした。周囲の反応は、どちらかというと驚く人とかあきれる人が多かったのですが、一番身近な家族が反対しなかったので、したいと思って実現可能なことは何でもしてみました。

人に聞くだけではわからなかったことは、やってみると想像している何倍も確かなものとして自分の中に残りました。思っていた通りだったり、思っていたのと違ったり、いずれにせよやってよかったと思う事ばかりでした。


子どものそばで過ごして、人生が豊かになった

おそらく、私一人の人生を生きていたよりも、子どもと共に過ごした日々の方が、豊かになったであっただろうと想像します。

こうして文章にしてみると、私は子どものおかげで、自分一人では知るはずもなかったたくさんの知らない世界を体験することができた、ということに改めて気が付きました。


もともと子どもが苦手だったから、子どもが何を考えているかわからなかったから、知りたくて近づいた

どこかのnoteにも書いたと思いますが、私はもともと子どもという存在が苦手でした。でも、子どもを授かり、毎日必死に過ごしました。「何を考えてるんだろう」「よくわからないから知りたい」…これの連続で今に至ります。

最初からわかっていたら、こんなに必死にならなかったかもしれない…知らなかったから知ろうとしたのかもしれない…そのおかげであんなに色々なことが体験できたのだったとしたら、知らなくてよかったなと思いました。



子どもがうれしそうで、私もうれしい

これは私の気のせいかもしれませんが、子どもと同じ体験を私も持っている場合、子どもの話し方に熱が入る気がします

相手が説明してくれなくても、自分にも自分なりの体験があって、それがお互いわかるので、ほんわかと心地よい空気が漂います。言わなくてもわかる、そんな感じでしょうか。もちろん、全く同じことをエスパーみたいに理解しているという事ではなくて、お互いにお互いの体験がいいね!みたいな感覚です。


これは子どもにさせた方が良い話じゃなくて、親がした方が良い話だった

ここまで書いて、気づきましたが、これらは子どもにさせてよかったということではなくて、親になって私がやってみてよかったなと思った体験ばかりでした💦

…ということで、やっぱり子どもは何をやってもやらなくても良いんだなとあらためて思いました。

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