【読書メモ】西内啓『統計学が最強の学問である』13
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第6章 統計家たちの仁義なき戦い
統計学は数学的な理論に基づいているが、その理論の適用の際にいくつかの仮説をおく。その仮説や仮説の扱いに関する現実的な判断は、分野ごとの視座によって異なる
統計学の6つの分野
社会調査法:実態把握を行うため
疫学・生物統計学:原因究明のため
心理統計学:抽象的なものを測定するため
データマイニング:機械的の分類のため
テキストマイニング:自然言語処理のため
計量経済学:演繹に関心を寄せる
社会調査のプロ
正確な数値を測定することに関心がある
ビジネスの領域だと、マーケティング調査
疫学・生物統計家
最終的に結果に与える影響の大きい「原因」を探すことに関心がある
「全体からのランダムサンプル」にはほとんど関心をもたない
感想
分野によって、統計学を使う目的がこれほど違うとは驚きました。私は、言語(日本語)研究をするのに統計学を学びました。社会言語学は社会調査、コーパス言語学は社会調査とテキストマイニングの中間(コーパス構築は社会調査的な考え方、コーパス構築後の個々の研究は計量国語学)、計量国語学はテキストマイニングに近いです。
社会調査の手法とテキストマイニングの手法から入ったので、他の統計学の考え方には、若干の違和感を感じます。目的についての発想に慣れていない、といったほうがしっくりするかもしれません。
この節では、社会調査と疫学・生物学の統計の話です。次節以降、心理統計学、データマイニング、テキストマイニング、計量経済学での統計学の違いの話になります。
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