【読書メモ】細谷功『「具体⇔抽象」トレーニング』14
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第2章 具体と抽象とは何か?
単体の具体、構造と関係性の抽象
これまでの「まとめて一つにする」という抽象化の意味とは少し異なるもの(図13)
具体:個別バラバラのもの(=バラバラの個別事象)
抽象:具体の関係性をとらたもの(=事象間の関係性)
関係性は目に見えるものではない(例:因果関係、相関関係など)
枝葉の具体、幹の抽象
目的に応じて、何が幹で何が枝葉であるかは変わる
→やろうとしている業務の目的が、上司と部下の間で共有されていないため、一方が幹であると考えているものが、他方にとって幹でない可能性がある
感想
具体の関係性をとらえたものは、抽象的とは言えそうですが、抽象とはいえないような気がします。関係性そのものは抽象的とはいえますが、抽象そのものと言えるのか?、と考えると、ちょっと違う感じもします。
上司と部下とのコミュニケーションのギャップも、目的が共有されていないのも確かにありそうですが、上司は経験が豊富(=具体的事例を多く知っている)、部下は経験に乏しい(=具体的事例をそれほど知らない)ということにも起因しそうです。具体的な事例を知らないと抽象化をせよといってもうまくいかないのではないでしょうか。
具体と抽象の行き来の問題の周辺にはさまざまな問題があり、実際の問題を解決するには、そちらのほうにも目を向けなければならない気がします。
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