【読書メモ】アクセンチュア 消費財・サービスグループ著・上原優編著『外資系コンサルのリサーチ技法(第2版) 』48
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読書メモ
第2章 10のリサーチ技法②『情報をつくる編』
インタビュー② 消費者インタビュー
ルール:当事者からの発言は少ないほどよい
こちら側の関係者の質問は、極力、司会者1人に絞る
司会者もできるだけ発言しない
→消費者が話しやすいようにサポートする
ルール:"話す機会を均等に"という配慮は不要
集まった消費者のなかで深く話を引き出す人とそうでない人を見極めることも重要だから
話したがりの人がいて、他の人が話せないないなら、話を振っても良い
意見が信用に足るかどうかを頭を働かせながら、取り入れる価値のある意見とそうでない意見を仕分ける
テクニック:発言の信頼性を見極める問いかけを挟む
消費者の発言を鵜呑みにしない
→理由を深掘して聞くか、逆の意見を提示したいして、発言の信頼性を見極める「具体的にどこがいいのか?」「なぜいいと思うのか?」
(「ある商品をある価格で買いたいか?」という質問に対しての「買う」という意見に対して)「他のグループでは、その価格だと高いと言っていました」
テクニック:軌道修正を図るため、休憩を挟む
インタビューする側が起動修正を図るための貴重な機会として、1回は途中に休憩を挟む
感想
「話す機会を均等に」は、たいていの人が陥ってしまう罠かもしれないと思いました。グループインタビューと会議・打ち合わせは、目的そのものが違うのですが、同じもののように捉えてしまいそうです。グループインタビューは消費者の意識や考えを知ることが目的であり、会議や打ち合わせは合意の形成が目的です。そのことを考えると、グループインタビューが「話す機会を均等に」にならないことは必然であると思います。
消費者の言っていることを鵜呑みにしないのは、アンケートでも同じことがいえるのではないでしょうか。他人に聞かれて本音をすぐに語れる人は少ないと思います。とっさに、ウケの良い答えをするのではないかと思います。
もしかしたら、消費者インタビューだけでなく、面接・面談においても、このような手法を取ることは有効なのかもしれません。表層的な答えではなく、深いところで考えていることを知るために、深堀りしたり、逆の意見を提示して様子をみることは、本当にその人を知るために必要なことだと思います。