子供に反抗されない子育て

自分は、子育てはとても楽しく、しかも色んな人の愚痴を聞くと、うちの子はそういう事がなくて、元々良い子だったんだ。と思わなくもない。

でも、きっと、自画自賛ではないけれども、私が子供に接する時に気をつけていたことが、功を奏したのだと思っている。息子は、癇癪を起こす子供だった。それは小学校に上がっても、よく友達や自分の気持とぶつかっては、泣いて怒っていた。学校に行きたくない。と大泣きしたこともある。だから気性が穏やかな方では、無いと思う。でも、高校生になった今、息子が学校で怒った時に、友人たちから「〇〇さんでも怒るんだ」と数人から言われたのだ。

これが誰にでもあてはまるとか、これをしたら絶対反抗されない。などと言うつもりはないけれども、何かの参考になればいいな。と思う。

まず、自分の子供は一人の人間だと認識する。は?してるよ?って思いますか?一人の人間は「あれをしろ!」と言われたら嫌な気分になる。私はそうだから。楽しく遊んでいたのに、いきなり「帰るよ!」は嫌だ。私はそうだ。そしてケチをつける訳ではないが、私の両親は、そういう人だった。親の都合で行動を決める。とても理不尽だと思っていた。

例えば、公園で遊んでいた。夕飯を7時頃にするから、準備もあるし買い物もしたい。1時間前(6時)には家に着いていたいから5時には公園を出よう。その時、子供に何時、なんて声を掛ける?子供の年齢にもよるよね。

小さい子で親が一緒でないと危ない年齢であれば、前もって言っても分からない。と思ってませんか?そりゃ子供がわかる言い方をしてないので、分かるわけがない。で、いきなり「もう、帰るよ!」では、イヤイヤになるよ。何時なんて大人が決めたルール、分からないんだから、本人に分かるように言うしかない。私はカウントダウンした。あと○分、あと○回、と徐々に少なくしていく。いきなり、あと1回ね!っていうのは子供にとってもいきなり過ぎるので、せめて5回。余裕があれば10回。すると子供にとって10回って、凄くいっぱい出来る!と思える回数。そしてどんどん少なくなるに従って、もう次、おしまいだよ~って言うと、気持ちの整理もつきやすい。また、時間的余裕があれば「特別の特別、最後のもう1回」をする。子供はちょっぴり得した気分。

自分で時間がわかる一人で遊びに行ける子供であれば6時には帰ってこい。と言う?いやいや、宿題があるのか無いのか。あるならどれくらいで終わりそう?少し?じゃあ、夕飯前に終わらすとして、6時には帰ってきてね。30分程度で終わりそうな宿題なら、こんな感じ。少し宿題がのびても夕飯前には終わるし、夕飯時に食器を出すとかのお手伝いする時間もとれる。本人もギリギリまで遊びたいだろうが、まあ、仕方がないか。と思える。「先に宿題終わってからね!」が出来れば理想だろうけども、友達が待ってると思えば中々集中できないし、そんな時にやる宿題は凄くイヤイヤ。楽しくない。勉強って知らないことを知ることって本来、楽しいはずなのに。

また、忘れ物も親になって頭が痛い1つだと思う。ただ、私はちょっと発達障害があるのか?と思うほどの忘れ物が多かった。小1で、皆が「なわとびチャンピオン」「計算チャンピオン」と一人ひとり良い肩書をもらっていたのに、私だけは「鉄棒チャンピオン」と「忘れ物チャンピオン」の2つもっていた。今考えると、いじめじゃないかと思うよね。まあ、事実だったんだけど。

メモをする。朝、そのノートを確認する。持っていくものは玄関に置く。それだけやっても忘れる子は忘れるんだよ。メモをし忘れる。ノートを見るのを忘れる。玄関にあっても目に入っていない。うっかり忘れる。それに対して「どうして忘れたの!」って理不尽だったなぁ。だって忘れちゃったから忘れてきてるんだもん。どうしても忘れたくないものは、ランドセルに付けた。玄関に忘れるのならば、明日履く靴の上に置いておく。玄関扉に忘れないように大きくメモを貼る。そんな事をした。そして忘れても怒らない。まあ、怒れないんだけどもね。私が忘れるから。「いってきま~す!」の時に覚えている限り「アレ持った?」と声をかけるけども、人間、忘れるときは忘れるんだよね。だから、自分が出来なかった事なので、子供に忘れ物で怒ったことはない。困ったことはあったけど(笑)

基本的に子供の意見を聞いた。そしてこちらの意見も言った。お願いはするけど、命令はしない。宿題をやりなさい。じゃなくて、宿題をやらなくていいの?と聞く。勉強しなさい。じゃなくて勉強しなくて大丈夫?次のテストはもうちょっと良いと後が楽だと思うよ。と意見を言う。一度、成績が落ちると、それを戻してから上げるのと、落ちる前にただ上げれば良いのとだと、後者の方が楽でしょ?と。

まあ、親も人間なので、癇癪起こすこともあったかも。でもなるべく人(子供)には当たらない。だって子供は悪くないもの。悪いのは私の機嫌なのだ。だから「ごめん。今、まま、機嫌悪くてイライラしてるから、ちょっと離れてて」と子供から離れた。トイレに篭っても良い。好きな音楽聞いたり、本を読んだりした。あ、あとは私がほぼフルタイムで仕事していて、保育園に預けていた事も、少しは余裕があった要因になっていたかもです。

保育園と幼稚園の違いとか、小さいうちから預けて可哀想とか、やっぱり母乳じゃないとダメとか、おっぱいは1才までとか、トイレトレーニングは○才じゃ遅いとか、まあ、そんなのは「うるせー」ですよ。私が母乳だったのは楽だったから。なので母乳じゃなかった。って話を聞くと、大変だったねー。って思うけど。人と違うのは個性だよ。人と違うことが出来るなんて、凄いね!で良いよ。

あ、でも、ひらがな書くのは、小学校あがってからでいいや。って入学時に名前しか書けない(他の幼稚園の)子がいて、それは可哀想だった。息子の保育園で、4人兄弟の末っ子がいて、お姉ちゃんに本を読んでもらっていた子が園で他の子に読んであげて、皆で読むようになって、そのうちお手紙交換が流行ったの。なので、その保育園から行った子は、入学した時から皆「勉強ができる子」になった。何もしてないのに。一生懸命に教えなくても良いけども、遊びの中で覚えられると、良いよね。

あと、出来れば、王道ですが情操教育になる、生き物を飼うのは、おすすめしたい。と言っても、皆が飼えるわけじゃないし、無責任に飼ってほしくはないんですが。うちはまず、本人が欲しがったカブトムシから。でもでも、私、虫嫌いなんですよ。触れないし、可愛くない。でも息子が小さい頃、ムシキングなんてものが流行っちゃったので、その時だけ少し詳しくなりました。めちゃくちゃデカいカブトムシが、ケースの蓋がちゃんと閉まっていなかったのか、夜中に室内をめちゃでっっっかい羽音で飛ぶんですよ!で、何が悲しくて室内で虫網振り回して捕獲して。いや、笑い話ですが当時はもう、ね。

次にハムスター。これも可愛いしちょっと虫よりもお世話が必要ですが、寿命が短いので数年で。でもね、両方オスって2匹買ってきたのに、赤ちゃん生むし、譲り先募集して、分かれる時に泣く。亡くなっても、もう、泣く泣く。ただ、後悔しないように、その時を一生懸命お世話しようね。ってやっぱり優しい子になる気がします。今では猫飼ってます。

もうちょっと大きくなった時、まあ虫の時もそうですが「何それ、くだらない」って言わない。本人には大事なこと。私が親から言われた嫌なことの1つ。「ゲームなんてくだらない」「漫画は読んだらダメになる」勿論、やりすぎはどうかと思う。でも私は、絵本は読み聞かせは勿論、少し大きくなったら漫画でもファンタジー小説でも本はとにかく読みたいものはどんどん読ませた。学校の図書室だって図書館だってめちゃ利用した。文章読むのは大事だねぇ。どんな教科の問題だって、日本語で文章が書いてあるんだから。

だらだら長く書いちゃったけど、言いたいことは初めに書いた「自分の子供は、一人の人間」だぞ、と。だから、例え親子でも、どうしても合わないっていうのも、あると思う。親子だから仲良くしなくちゃ。ってことも無いと思う。良くも悪くも、親だって子供だって個々なんだから。

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