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騙されるな!!人間理解が真実に近づく一歩。インサイト理解から価値創造まで

この世はビジネス戦国時代。
商品を作ろうにも、似たようなのがあったり、すぐ真似されたり
どうやって事業の価値を作っていったらいいかわからない方が多いんじゃないでしょうか?
実際多くそういった質問をいただきます!
なので今回は、『価値創造』について、日本初の名プロデューサーである千利休の話を交えて話していきたいと思います。

これだけ読んでもわかるようにはしておりますが、私の初noteを見てから見ていただけるとより理解が深まかなと思います!


事業作るもしくはリブランディングする際に起こりることが、「手段や手法優先になる」、「セグメントを間違える」、「消費者に騙される」です。

・認知は取れたけどCVに繋がらない、、、
・セグメント差別化したのにCVにならない、、、
・お客さんの言う通りにしたのにCVにならない、、、etc

っていう経験ありませんか?
今回こちらを最後まで読んでいただけたら、『価値創造』を本当の意味で理解でき、すぐにでも考え方を変えて活かしていけるかと思います。

つまり事業行う上で(マーケティングする上で)大切な『人間理解』が浸透するかと思います。

1:千利休、侘び茶をプロデュース

千利休といえばみなさんどんなイメージを抱きますか?
「お茶好きのおじいさん」、「武将でもないしただの文化人」などもしかしたらそのくらいで思ってる方が多いんじゃないでしょうか?

しかし、冒頭でもお伝えしましたが「日本初の名プロデューサー」だと私は思っています。その理由と、利休の人物像に迫っていきたいと思います!

まず何をプロデュースしたのか?

それは「侘び茶」になります。
*イメージとしては現代の茶道と思っていただいて大丈夫です!

侘び茶の茶室


お茶自体を利休が広めたというわけではありません!
お茶は最古のものでは平安時代(皇族のみという希少なもの)で、鎌倉室町と時代が進むごとに貴族(一部の武士)たちの間で広まっていた。
当時のお茶というのが、闘茶(香りと味で名産地を当て競う)や、淋汗茶の湯(部屋を豪華に飾っての宴会)でした。


ここに対して戦国時代に全くの別の価値観(対立構造)の侘び茶というものを利休は大成させました。
SNSはもちろん、ネットがない当時になぜプロデュースすることができたのか?

ぜひここを真剣に考えていただければ思考力はかなりUPするかと思います!


ゆっくり考えてみましたでしょうか?
理由は大きく分けて3つです!(利休本人にも聞いてみたいものです)

①安らぎを求めていた
⇨明日の命も約束されない武士にとって、刀の持ち込みが禁止されている茶室は唯一の安らぎとなった。
②ステータスを追い求める
⇨元々ずっとお茶は皇族や貴族と階級が上の方が愛飲していた。
味の目利きと作法ができる=富と権力の象徴でした。
*武力が上の武士にとっての評価者の朝廷への反骨心。
③密会の場、商談の場
⇨茶人は多くの大名や、豪商と相手にするため情報を多く持っていました。
茶室外交と言われるくらい、利用されていたらしいです。

千利休がこれまでのお茶に対立構造で価値創造したのがこの侘び茶です。
利休の行動、空間づくりの一貫性はすごく「掃除後の綺麗な庭にあえて落ち葉を落とした」という逸話もあります。
これは、綺麗すぎると萎縮しちゃうのを補うためです(潔癖症の人の家って気張っちゃうみたいなイメージです。)

こういった、価値創造に対しての認識づくりの一貫性がものすごく大切なのです!

では、この考え方を現代にタイムリープして活用していきましょう。


2:価値創造で欠かせないこと

千利休の思考の凄さ、なぜ戦乱の世にお茶が流行ったのか理解できたかなと思います。
これが「欲しいものを欲しい人に届ける」です

ただのお茶好きのおじいさんだけではこのように大成はできません笑

では、現在のこのビジネス戦国時代にはどう活かせばいいのかそこをもっと理解を落とし込んでいきましょう。

もうさっきので十分にアナロジーできるという方は、千利休の凄さだけ感じていただいて読み進めなくても大丈夫です。
もっと再現性高めたいという方はぜひ続きを読み進めていただければと思います。

2-1:差別化の本質

差別化と言われると、「競合より〜が安い」「競合より数が多い」と考えてしまう方が多いです。

確かに安さや、機能性を比較するのも立派な強みですし差別化です。
でもそれだと大手に金額を下げられたら体力ある企業が勝ってしまいます。
昨日で競うとこの職人の多い日本ではすぐ真似されます。
少し、差別化の狙いが弱いのです。

なので、ここでいう差別化というのは、千利休がやってのけた対立構造についてです。ここを理解してご自身のCEP(カテゴリーエントリーポイント)を決めて欲しいなと思います!
*対立構造:サービスの不満を抽出し、そこを解消するサービスを設計。

例えば、
・1時間で100個のたこ焼きを作れるロボットに対し、1時間で150個のたこ焼きを作れるロボットを訴求するのでは、ただの比較です。(少しだけ弱いのです)

・1時間で100個のたこ焼きを作れるロボットに対し、「カリトロ食感がたこ焼きの醍醐味!」で訴求。ロボット業界が数で競う中、新しい価値軸を作り上げるのです。

数を競う機能と、食感や美味しさの機能は全く違う。
「比較ではなく差別化」を意識することがものすごい大切です。
*そのためには逆にその数を多く焼ける機能というものはないですが、大切なのは「消費者がたこ焼きはカリトロを欲している事実。」

捨てるものは捨て、選択と集中していただければと思います。

この選択と集中した場所で、CEPをどんどん拡大していって欲しいなと思います。

先ほどから出てきてるCEPとは、、、
⇨何かを買おうとした時、食べようとした時など、何かしようとした時、想起される入り口のことです。

いくつか質問するので頭の中で考えていただければと思います!
・泣きたい時にみる映画は?
・夏を感じにいく国内旅行先は?
・疲れた体を癒してくれるのは?etc,,

今みなさんが想起したものが、それらのCEPにあたります!
どこで、どんな想起の時に自身のサービスをエントリーさせるかぜひ落とし込むといいかなと思います。

*この想起やCEPについては、また別の記事にて詳しく話そうと思います。

ここまでで差別化というのが本質的にわかっていただけたかなと思います。
レッドオーシャンとか、ブルーオーシャンとかよくビジネスで聞くことあると思いますが、それは表面のみで判断してるケースが多いです。

もっともっと、深海まで潜ってみると、綺麗にブルーオーシャンというのもあります。レッドオーシャンの中にブルーオーシャンを開拓しましょう。

まだまだ、未知な魚人島があったりするわけです
(大大大好きなワンピースより)


この差別化を考える、展開していくためのセグメンテーションの仕方も次に話していきたいと思います。


2-2:セグメンテーションの本質

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