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「ゆとり世代」は失敗作?

僕は所謂「ゆとり世代」というものだ。だからなんだと思われるかもしれないが、「ゆとり世代」は社会であまり歓迎されていないように感じる。

「これだからゆとりは…」と数年前はよく耳にしていたが、実際ゆとり世代とそうでない世代にどれほどの違いがあるのかは不明である。
「自分勝手である」「協調性がない」「根性がない」等、社会に出て働く上で欠けている能力諸々含めて「ゆとりの特徴」と捉えられているのだと僕は考える。

我々ゆとり世代もなりたくてなったわけではないし、いわば勝手に「国の失敗作」扱いされているようなものではないだろうか。

「いい子」とは

僕は幼い頃から内向的な性格で、自己主張もあまりせず、大人しい子だったと思う。
当時よく言われたのが「〇〇君は大人しくていい子だね」だ。どうやら大人しいことが「良い」ことらしい。

それからも僕は親や先生、周りの大人の言う事をただ聞いて、大人しく何も問題も起こさず静かに過ごしているだけで褒められた。
勉強だって点数が高いわけでもないのに先生からの評価は高く、成績は良かった。

このように、僕は受動的に何かをすることばかりで能動的に何かをすることをしてこなかったが、学生の間は全く問題は無く、むしろ優秀であると評価されるくらいだった。

いざ社会に出てみると、「自分で考えて動け」「自分の軸とは」「何をやりたいか」。僕には何も無かった。
今までの人生は何だったのかと思わされるほどに自分の空っぽさに焦りを感じた。
学生の間に自分は何を、何のために学んできたのか。何が評価され、それは今後何の役に立つのか。

僕が与えられてきたものが「ゆとり」だと言うのなら結果的に社会に必要とされなかったとしても、「自分」という何か一つ、軸みたいなものは見つけておきたいなと感じた。

色々と考えるまま、感じるままに述べてきたが、改めて人生はいくらあっても足りないなぁと思い知らされる。

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