村中璃子 Riko Muranaka
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『10万個の子宮ーあの激しい痙攣は子宮頸がんワクチンの副反応なのか』以降にnoteで発表した子宮頸がんワクチンに関する人気記事を集めました。ロングセラー「子宮頸がんワクチン打ちました。今まで接種表明しなかった理由と大人のHPVワクチン」「リベラルだってワクチンを打っていい」も収録。
積極的接種勧奨再開決定を記念して、2018年に『10万個の子宮』を上梓して以降、今日までにnoteに書いた子宮頸がんワクチン関連の記事24本すべてが読めるマガジンにまとめました。医療関係者はもちろんのこと行政、教育など接種を進める側の方たちは必読です。ワクチンの副反応や接種スケジュール、成人の接種、男子接種などの具体的な問題に関する記事はもちろんのこと、ワクチンの値段、ワクチンに関する情報の伝え方、地方から草の根的に広がっていった行政の取り組みなど子宮頸がんワクチン問題の解消に役立つヒントが満載です。
定期接種年齢の人、1本あるいは2本だけ接種している人には「子宮頸がんワクチンの3回接種は不要?本当に必要な接種スケジュールを考える【接種できる施設のリスト付】」もお勧めです。 子宮頸がんワクチンを打ちました。接種してくださったのは東京都世田谷区にある、かるがもクリニックの宮原篤先生。接種したのは、日本未承認の9価の子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)です。 子宮頸がんワクチンは現在、その年に中1になる女の子から高1の女の子に定期接種となっています。日本で承認された2価・4
WHOは3月20日から23日に開かれたWHOワクチン諮問委員会(SAGE)での議論に基づき、新型コロナワクチンの追加接種に関するロードマップを更新することを発表しました。 この更新は、ワクチン接種と感染により世界人口のほとんどが免疫をもつようになったことと、および、オミクロン株が中心的な流行株となったことを考慮して改定されたものであるとのことです。 日本の「少しでも効果があることは何でも続ける」姿勢にも一石ロードマップはもともと、リスクの高い人たちを守ることを通じて医療を
3月9日、ドイツ・ハンブルクのわが家の近所にあるエホバの証人の施設で銃撃事件が起き、8人が死亡(胎児1名、犯人1名を含む)、8名が重傷を負いました。事件の起きた教会の現在の様子については、こちらの記事に書いたとおりです。 聖書を額面どおり解釈することで知られるエホバの証人では、創世記9章4節、レビ記17章10節、申命記12章23節、使徒行伝15章28節29節などにある「血を避けるべき」とする聖書の一節に基づいて、輸血を禁じていることは有名です。 日本でも、エホバの証人の信
日本に帰国中だった3月9日、ハンブルクにあるエホバの証人の教会で銃撃事件が起きました。日本のテレビでも「7人が死亡、死者の1人は自殺した犯人のようだ」との速報が入ったので地図を見ると、現場はわが家からわずか1キロほどのところで、わたしもよく走っている運河のすぐそばでした。 どんな様子なのかと気になってアパートの隣人に連絡を取ると、当初は犯人は複数いて、逃走した犯人の方は近隣に潜伏しているとの情報があったため、近隣住民の携帯電話には外に出ないよう呼びかけるメッセージがひっきり
3月13日から着用は個人の判断に任されることになったマスク。 外すにしろ外さないにしろさまざまな事情があることはさておき、医学的に見たマスク着用の効果は現在、どのように評価されているのでしょうか。 日本の専門家の間では、マスクの着用、中でも全員でマスクをすること(ユニバーサルマスキング)に流行を抑える大きな意義があるとの主張がパンデミック開始当初から3年の経過した現在に至るまで圧倒的でした。 1本の論文だけで全員マスクの意義を強調 しかし、わたしの知る限り、日本の専
3月13日から、マスクの着用・不着用が個人の判断に任されるようになった。 しかし、日本ではマスクの着用はもともと義務でも何でもない。つまり、着用・不着用は、以前から個人の判断に任された問題だった。それでも、日本では、「個人の判断」で誰もがどこでもマスクをしていた。 外せるようになっても外したくても外せないそんな中、今朝はNHKが基礎疾患のある人が「重症化しやすい人も出かけられるよう、考えてマスクを外してほしい」と訴える映像を放送していた。 重症化しやすい人の不安はもちろ
3月8日は「国際女性デー」で、今週は子宮頸がん(HPV)ワクチン関連の話をする機会が続きました。 おはよう寺ちゃん残業中1つ目は普段はドイツからリモートで出演している「おはよう寺ちゃん」の番外編(おはよう寺ちゃん残業中)として、一時帰国中でスタジオにお邪魔したついでに撮ったこちらの動画です。 どこのメディアにも書いてない、子宮頸がんワクチンに関する最新の情報をまじめに話しているので、興味のある方にはぜひ聞いていただきたいです。 たぶん初公開となる、寺島さんとのツーショッ
2022年4月、 感染症流行対策イノベーション連合(CEPI) は2億ドルを、米国立アレルギー感染症研究所は4300万ドルを投じ、さまざまなコロナウイルスに効く「ユニバーサルワクチン」を開発するグループを助成すると発表しました。 日本はゼロ、開発にチャレンジする研究グループの数2022年4月時点でのラインアップは以下のとおりで、10ありました。ほとんどがアメリカのグループで、日本はゼロ。しかし、同じアジアでも韓国のSK Bioscience が入っています。 研究者によ
一時帰国しています。話には聞いていましたが、本当にまだ誰でもどこでもマスクをしていることにも驚きますが、高齢者だけでなく、感染歴のある若い人にも4回、5回とワクチンを接種しているが多いことに驚きます。良くも悪くも、日本人は本当にまじめにコロナ対策を続けていることを改めて実感します。 EUでは若い世代の4回目の接種は推奨されていません。マスク着用も「以前ほどの意義はない」として、ほぼすべての国のほぼすべての場面で着用義務がなくなっています。 「効果や必要性のなくなったことは
2月22日19時半~、守れる命を守る会、千葉県保険医協会の共催によるウェブ併用講演会で登壇します。 両会の会員の皆さんのご参加は無料です。(申し込みが必要です) 千葉県保険医協会の会員にすぐなるのは難しいですが、守れる命を守る会はすぐに会員になれます。 よかったら入会して、明日の講演から聞いて下さい。 https://www.mamoreruinochi.com/top/membership/ 講演会の参加申し込みは、下のポスターのQRコードからお願いします。 no
2023年2月11日現在、世界人口の70%超、アフリカを除いた地域でみれば80%以上が最低1回の新型コロナウイルスワクチンを接種しています。 接種したワクチンや接種率は国によって異なります。医療体制や医療水準、医療アクセスも国によって異なります。ウイルス自体が変異し、かつ多くの国では症状があってもいちいちコロナかどうかを検査しなくもなっている現在、新型コロナウイルスによる死亡の絶対リスクを評価することは困難となっています。 そんな中、新型コロナウイルスの致死率を表す数字(
私たちの中には、自然のもの、中でも自分の庭や畑で育てた野菜やお米などは「安心で安全だ」という思い込みがあります。 天然水と水道水、どっちが安心?しかし、自然のものや自分で育てたものが必ずしも安全とは限りません。 自然か人工かを問わず、毒性とは「量の問題」です。 たとえば、ただの水でも、どんなに名水と言われる天然水でも、摂り過ぎれば水毒症を起こし、命に係わることがあります。 水の致死量は1日に6リットルです。 どんなに暑いから、熱中症が怖いからといって、水を接種しすぎ
春の待ち遠しいこの時期、ドイツのスーパーマーケットでは、レジの脇や野菜売り場にてひと束1ユーロ前後で売られる上の写真のアイテム。 何だかお分かりでしょうか。 ニラ?ネギ?にんにくの芽――? 以前にも同じ問題を出したことがあるので、わたしのnoteを継続して読んでいただいている方はご存知かもしれません。 クイズの答え
ドイツでは昨日(2月2日)から全州で、バスや電車内でのマスク義務がなくなりました。もちろん、着用を続けたい人は続けてもOKです。 マスク着用義務が残っているのは、医療機関の中だけとなりましたが、4月7日にはその義務も有効期限を迎えます。ドイツの病院協会からは、必要とされる場面以外での院内でのマスク着用義務はそれよりも早く解除するよう求める声も上がっており、延長となる可能性は低い状態です。 命と同じくらい人間らしい生活を重視マスクの着用が無くなる代わりに病院では、スタッフや
ヨーロッパではコロナは終わった話題になりました。 昨年の5月、医療機関と交通機関以外の屋内でのマスク着用義務がはずれたあたりから、「コロナは終わった感」は加速しました。夏休みや秋休みには感染者が増え、11月くらいになって気温が落ちてくるとコロナ、インフルエンザ、RSウイルスの3つが同時流行を始めましたが、医療がひっ迫することはありませんでした。コロナの重症化率が下がったからです。 マスク着用緩和に慎重だったドイツでも そして、明後日(2月2日)からドイツでも交通機関
パンデミックも、流行が拡大する度に”すべての人”がワクチンを追加接種していくフェーズは終わりました。 この春、新型コロナウイルスが2類から5類になるのに伴い、ワクチンも段階的に有料になります。1回の価格はおそらく1万円以上。無料でも打たない、無料だし打っておこうといった具合に接種を判断するフェーズも終わったことになります。 では、これからはどんな免疫状況(感染歴やワクチン接種歴)やリスクの人が、どんな間隔や頻度で追加接種をしていくのかベストなのでしょうか。 昨日、そうい