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ファミリーヒストリー

私の祖先はどんな人だったんだろう?

NHK『ファミリーヒストリー』を
見ると毎回そんな気持ちになる。

私ってどこから来たの?
なぜここにいるの?

先祖の系譜をたどることは
自身の存在意義の
確認にも等しいように思う。

人気長寿番組なのも納得。

***

今回再放送で見たのは
ピアニストのフジコ・ヘミングさん。

https://www4.nhk.or.jp/famihis/

フジコさんの無名時代の
頑張りはもちろんだが、
お母さまの投網子さんの激しい
生き方に焦点があたった内容だった。

***

この番組を見てきて思うことがある。
"一流を生み出す系譜"

 1.明治、大正の時代を生きた
  "祖父"や"曽祖父"の成功

 2.個性を重んじる教育を受けた親や祖父母
 (先進的すぎて、社会不適合ぎみのことも)

今回のフジコさんの場合も
お祖父さまは事業で成功され、
お母さまは東京芸大から戦前に
ドイツに音楽留学されるという経歴。

しかしこのお母さま、フジコさんも
 「大好きだけど、もう二度と一緒には
  暮らしたくない」
と言ってしまうような烈婦ぶりで、

国際結婚からの離婚で
シングルワーキングマザーになったりと、
生き方もかなり先進的かつ個性的。

でも、そんなお母さまだったからこそ、
フジコさんの才能と、
これまた困難で稀有な生き方を
最後の最後まで応援できた、
ということなんだろう。

***

どんな天才も一流も
才能が開花する、または
そのための努力ができる、
レールがひかれていると思うのだ。

でもそれは反対もしかり。
今苦しい環境にいる人たちも
それに至るレールが必ずある。

そういった状況にある人たちと
接することも多い自分なので、
しっかり心に留めようと思う。

今置かれている状況は
必ずしも本人のみが作り出した
ものではない。

そんなことを考えていたら、
東京大学の昨年の入学式を思い出した。

出典元 youtube


前半のジェンダーや女性学の
内容がクローズアップされることも
多かったけれど、後半の

『努力したら報われると思えていること
それ自体が、周囲の環境のおかげ』
『弱者が弱者として尊重される社会を』

という箇所、
おおいに納得。

2020年の入学式も間近。
今年の祝辞は誰がされるのか、
楽しみである。

しかし、この上野千鶴子先生を
産み出した系譜🤔

おおいに興味を惹かれるものがある😏

カバー画像:Las Meninas 1656 Diego Rodríguez de Silva y Velázquez