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伝えにくいことほど、自分の顔と声で伝えられる小さな努力をし続けてほしい

このnoteは、週明け全員が集まる会議の場でみんなに伝えている内容を可能な限りそのまま残しているものになります。

備忘録的な意味合いはありますが、同じような経営者、リーダーのみなさん、これからそういった役割を目指すみなさんに少しでもお役に立てたら嬉しく思います。
※本文に出てくる「マリサ」は、弊社社名の略称です。

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本文は以下より。

今回はこちら

「伝えにくいことほど、自分の顔と声で伝えられる小さな努力をし続けてほしい」

昔から5月病と言われるように、新卒入社した会社での仕事が嫌で気分が落ち込む人が多いらしい。そのせいか、ゴールデンウィーク明けは退職代行のサービスが賑わっているとか。がんばって仕事して長期連休を迎えた人たちが、連休明けに戦意を喪失してしまうという状況。冷静に振り返ることができた貴重な時間とも言えるが、なんとも皮肉な話な感じがしてしまう。

「退職代行」というサービスが盛り上がること自体にわかに信じ難いのだけど、ニーズがあるからこういったサービスが成り立つのもまた事実で、儲からない新規事業をやるよりも、よほどお金の嗅覚が鋭くて商売上手だと思う。

大前提として、逃げなくてはならないような状況であれば、こういったサービスを利用するのは大事なことだと思います。きっと、このサービスを考え実現した人は心身ともに追い込まれてしまった人たちが駆け込む場所としてつくったのではないか。

過労やストレスで自分を傷つけてしまうことも少なくない世の中で、こういったサービスは重要な役割を担ってくれている。日本人の特性なのか、日本の雇用契約の脆弱性なのか、どこの国も一緒なのか、苦しんでしまう人が一定率発生する。そういう人たちが限りなくゼロの世界になって欲しいし、そういう人たちにとって必要なサービスなのであれば価値は高い。

だから、今回の話は退職代行サービスを否定したい話ではないのだけど、こういったサービスが当たり前になる世の中で、マリサのメンバーにはどうしてもこれだけは伝えたくて書きました。

そもそも携帯が普及してメールが当たり前になり、スマホからLINEが当たり前になり、もはや文面ではなくスタンプで会話ができる世界になってきました。仕事ではChatworkやSlackが当たり前に。

私もよくチャットで発信する側なので、気をつけないといけないと思っている点でもあります。

「伝えにくいことほど、自分の顔と声で伝えられる小さな努力をし続けてほしい」

文面通りそのままです。伝えにくいこと、誰だってあると思います。これは仕事もプライベートも。本当はチャットや文章ではなく、顔を見ながら自分の声で伝えた方がいいのはわかっている。でも、緊張したり、反論や怒られるのが嫌で逃げてしまう。

文面で送ることすら嫌で、言わないままにする。そしてストレスを溜め続ける。または大事なことを先送りにする。

もしくは、場合によっては退職代行のように代理でお願いをする。

だからこそ、日頃からどれだけ小さい伝えにくいことでもいいから、あえて自分の声で伝えるという面倒くさいクセを付け続けてほしいと思う。

小さいことからでいい。

例えば、些細な御礼でもいい。LINEやチャットで終わらせられる時代だけど、あえて電話や顔を合わせて伝える。簡単そうだけど、相手によってはちょっと緊張したり、面倒くさかったりする。

お互い社内にいるのに御礼をチャットで終わらせる場面もあると思います。それをあえてありがとうと伝えに行く。そんなことでもいい。

でも、ちゃんと伝えられると意外と気分がよかったりもします。自己満かもしれないけど、それでいいです。

出勤時の朝の挨拶でも良いかもしれない。

私が出勤時の挨拶に対してうるさく伝えた時期があったかと思いますが(下を向きながら「oza-su」みたいな聞こえるか聞こえないかみたいな挨拶やめよーよ!と)この辺も起因しているかもしれません。出社して退社するまでの一日の時間の中で人によっては一度も会話しないこともあるかもしれないのに、朝の挨拶くらい、人の目を見てしっかりできなくてどうするんだという具合です。

「おはようございます」と大きな声で言う。
「ありがとう」「ごめんなさい」をちゃんと言う。
「人の目」を見てちゃんと話す。

子どもの頃に全部習うんだよね。

でも、言い続けてくれる大人は意外といなかったりします。

仕事面で言えば、自分が違うな(嫌だな)と違和感を覚えたことを放置しない。文面で一方的に送らない。送ったとしてもちゃんと説明の時間をつくる。

文面で終わることに対して一手間加える面倒くさいクセを付けることが大事なのかもしれない。

そのクセが身に付いていれば、いざ!という時に、しっかりと伝えられる自分でいられるはずだからです。

本当に苦しい人が退職代行サービスを使うのは正しい判断だと思う一方で、めんどくさいというような一過性の感情で、いとも簡単に使うのは違うのではないかと思っています。

これが当たり前になると、逃げ続けることが当たり前の人生になってしまう気がするからです。

相手も人間。完璧ではない。話せば伝わること、改善されること、前を向けることなんていくらでもあるはずだから。その可能性を潰さないでほしい。

逃げることが続くと人生は悲惨だと思う。人の人生にとやかく言える立場ではないけれど、マリサの人たちにはマリサにいる限り、とやかく言わせてもらいます。

もし、仮に逃げ続けても幸せな人生を歩めたとして、いつどこで誰とクロスするなんてわかりません。人生を賭けた大勝負の時に、逃げた時の同僚や上司が現れるかもしれない。マリサのメンバーにはその時、後悔して欲しくないんです。人生は小説よりも奇なりなのです。

考えが古いと言われればそれまでかもしれませんが、どれだけAIの時代になろうとも、人が生きていく中で、人間対人間のコミュニケーションというものは続いていくと思っています。むしろ、今よりも重要視される時代がくるのではないかと思うほどに。

バリューの中にある「伝える覚悟と伝えられる覚悟」というのは大前提として自分の顔と声で伝えようというのが隠れているのかもしれませんね。

5月13日の週もよろしくお願いします。

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